釜山市庁

釜山市政

就任辞

朴亨埈

第39代 釜山広域市長

尊敬する釜山市民の皆様!

本日、私は、民選8期の釜山広域市長に就任致しました。
熱いご支持とご声援で、
もう一度釜山のために働ける機会を与えていただき、
釜山市民の皆様に厚くお礼を申し上げます。

2022年5月にお会いした釜山市民の皆様の願いは、
極めて率直でシンプルでした。
市場の商人、キ厶さんは、公営駐車場があれば、
客足がもっと増えるとおっしゃいました。
車いすのパクさんは、車いすでは降りられない地下道について訴えられました。
工房を運営している青年のチェさんは、
サムギョプサルに焼酎一杯飲めるくらいの稼ぎがあれば、幸せに思うと話しました。
高齢のヤンさんは、最近シニア層に人気がある、
パークゴルフ場をもっと作って欲しいとおっしゃいました。
自営業者のチャンさんは、低金利政策資金をもっと増やしてほしいとおっしゃいました。
こうした暮らしの中から出てくるニーズは率直なものであり、
現場の言葉には間違いがありません。
本日第8大民選市長に就任した私は、
何よりもこうした市民の声に耳を傾けます。
現場が優先です。
疎通が必須です。
共感が最善です。
民選8期は現場で答えを探し、現場に密着した行政で、
市民の皆様の期待にお応え致します。

釜山市民の皆様!

私の釜山に対する夢は遠大です。

釜山をシンガポールや香港に匹敵する、
グローバルハブ都市として作ることができるし、作らなければなりません。
これは単に釜山のことだけを考えているものではありません。
大韓民国の新たな飛躍のためにも欠かせないことです。
首都圏一極主義では、先進国との競争から生き残れません。
アメリカやドイツ、イギリスなど、ダイナミックな発展をとげている先進国は、
発展の軸と革新の拠点を一カ所ではなく、複数で構築された国々です。

ソウルと首都圏に次いで、
釜山と南部圏にグローバルハブ都市圏を作り出すことは、
地域の課題を越えて、国の重要課題に据えるべきです。
1年3ヶ月という短い時間でしたが、
そうしたことを認識できた時間であり、
それに向けて力強い一歩を踏み出した時間でした。
釜山の未来に対する自嘲と悲観を
希望と自信に変えた1年でした。

企業誘致と投資において、以前の10倍を越える、
目覚ましい成果がありました。
大学が必死になって革新に乗り出しはじめ、
人材養成と地産学協力の
新しい基盤が構築されつつあります。
若者が離れていた都市から戻ってくる都市になる、
ターニングポイントを迎ております。
文化観光都市として釜山の魅力を再び発信されています。
釜山のあらゆる所に新しい革新の拠点が設けられております。

革新の波はもはや止めることができません。
釜山がグローバルハブ都市に生まれ変わることは、
すでに始まっています。

2030釜山世界博覧会の招致は、そのシンボルであり起爆剤です。
紆余曲折を経て、
やっと政府と民間レベルでの総力招致体制が整えました。
大統領自らが乗り出しました。
民間の大企業が自分ごとのように走り出しました。
Kカルチャーの象徴、BTSまで加わりました。
万博の招致は単なるメガイベントを開催することではなく、
グローバルハブ都市、釜山の名を確固たるものにする過程となるのです。

グローバルハブ都市は、
物流や産業、金融、人材、文化観光など、
5大要素のグローバル化が進められてこそ実現できます。
また、世界第2位のトランジット港である、釜山港のスマート化、

それらとシナジー効果をあげられる物流空港の早期建設、
釜蔚慶メガシティを通した広域経済圏の競争力強化、
産業銀行の移転を含むデジタル金融中心地の造成、
アジア創業都市‧英語常用都市‧地産学を通した豊富な人材養成、
文化観光のキラーコンテンツ構築など、
グローバルハブ都市に向けた私たちの取り組みは、多角的で複合的な課題です。

折りよく、釜山の未来ビジョン事業が大挙新政権の国政課題に反映され、
こうした私達の取り組みに弾みが付くことになりました。
この一年が革新の波を引き起こし、
釜山の新しい希望と可能性を探る時間であったとすれば、
これからは釜山の隅々にまで革新の波を広げないといけません。
頑張って参りたいと思います。
釜山に革新の力を花咲かせることに全力を尽くします。

尊敬する市民の皆様!

人生の目的が幸せであるように、
市政の目的も結局は市民一人ひとりの幸福にあります。
市民一人ひとりが幸せな都市を作ることが私達の夢です。

今回の選挙で私が掲げた、‘生まれ変わっても住み続けたい釜山’という 
スローガンに多くの方よりご声援を頂きました。
釜山に住んでいることにプライドを持たせてもらってよかったという
方もいらっしゃれば、釜山が様変わりすれば、
ここより住みやすいところはないということにも、多くの方より賛同を頂きました。

釜山はすでにアジア幸福都市13位にランクインしております。
この順位を4年以内に、10位内に引き上げることが私の目標です。
より知恵を絞り、革新を重ねればいくらでも達成することができます。
大都市の中でこのように美しい海岸や山、川が調和をなしている都市は、
世界でも稀です。

ここに自由と解放、抱擁は、
釜山の歴史的な特徴として、しっかり定着しています。
釜山は韓国戦争の時に、30万都市が100万人の避難民を受け入れ、
産業化と民主化の神話をリードしたダイナミックな都市です。

そうした歴史の中で、釜山の人々は温かくて、
正義のある市民としてのアイデンティティーを築いてきました。
こうした美しい自然と、暖かいコミュニティーの都市釜山が、
‘生まれ変わっても住み続けたい釜山’をつくることができる、もっとも大きな原動力です。

これはまた、グローバルハブ都市になりうる、もっとも大事な滋養分でもあります。
今の時代は、仕事と休養が同時にできる都市が、
将来もっとも脚光を浴びることと認識されつつあります。
釜山がまさにそのような所です。
大都市としての利便性を享受しながら、リゾートのように楽しめるところが釜山なのです。
こうしたワーケション(work and vacation)の都市、
釜山の魅力を最大化すべきです。
民選8期の釜山のすべての政策は、
仕事がしやすく、住みやすい、リラックスできるワーケーション都市を作ることに、
フォーカスをおきます。

一緒にアジア10位以内の幸福都市を目指しましょう。
‘生まれ変わっても住み続けたい都市’, 胸踊る釜山を作り上げましょう。

私は、すでに昨年‘15分都市革命’を掲げて、
市民の皆様とコンセンサスを形成し、15分生活圏造成の土台を固めてきました。

15分都市は、生まれ変わっても住み続けたい都市を目指す、
中核の政策です。
仕事と休養が一カ所ででき、
快適な環境のもと、
保育、教育、健康、体育、文化、交通の利便性が向上する、
笑顔溢れるコミュニティを作りたいと思います。

15分都市は、何よりも快適な環境都市であることが重要です。
気候変動に対応し、
持続可能な生体環境都市を作ることは、
もはや私達の使命となりました。
低炭素、PM2.5の少ないエコ環境をつくって、
資源循環システムを高度化します。

所得や世代、ジェンダーの差を越えて、誰もがコミュニティの一員として、
サービスを受けられる都市を目指します。
コミュニティの中で、福祉の手が届かないところがないように、
充実なケアシステムを整えます。

いつかまた見舞われるかもしれない、パンデミックに対応し、
市民の健康を守る保健‧医療体系も、 もっとアクセスしやすくします。
市民が安心して生活できる、都市安全管理システムもさらにしっかり構築していきます。

特に、青年や新婚夫婦など、若い世代の、
新しい人生のバックアップに、
シニア世代が安定的な老後を送れるように、
住居福祉構築に万全を期するつもりです。

市民の皆様が文化を享受できる暮らし、
勉強することで幸せになるように致します。
文化の享受と多様な学習の機会が、
幅広く与えられるように致します。

都市のあらゆる所にキラーコンテンツになる、
文化観光のアンカー施設を構築します。
品格のある文化都市ならではの公共デザインのレベルも、
高く引き上げます。

釜山のランドマークになる、
釜山オペラハウスと国際アートセンターを早急に建設し、
世界的な美術館を誘致して、グローバルIPコンテンツ·クラスターを構築して、
世界水準の文化コンテンツ都市に変えていきます。

市民の誰もが楽しめる生活体育は、もっとも重要な市民福祉です。

都心の中に、市民中心の生活体育施設を増やして、
釜山を‘生活体育の天国’に変えて行く計画です。

尊敬する市民の皆様!

釜山の未来は、やはり人材養成にかかっています。
釜山には人材がいて、人材育成が盛んであることをアピールしないといけません。
デジタル人材養成にさらに拍車をかけます。
半導体を始め産業のニーズに見合う人材養成を大学と共に工夫します。

都心型経済自由区域を造成して、
国際学校と外国の有数専門教育機関を多数誘致します。
アジアの若い人材とスタートアップ企業が、
世界市場の開拓に思う存分挑戦して成功できる、
‘アジアのシリコンバレー’と言われるほどの、
アジア最大の創業機会の都市、釜山を築いていきます。

教育庁と協力して、釜山で子供を教育させれば、
英語とコーディングはマスターできるようにします。
釜山を韓国初の英語常用都市にします。
全世界の企業や人材が自由に英語でコミュニケーションできる、
英語常用環境を整えて、革新的な英語教育システムを新たに構築します。

人材を育てれば都市が生まれ変わります。
適材適所の人材を豊富に養成することで、申し分ないです。
人を育てる都市、人材が豊かな都市に向けて力強く前進します。

尊敬する市民の皆様!
愛する釜山市公務員の皆様!

公職に意味があるのは、自分の仕事が、
市民の暮らしに有益な結果につながることです。

私達の公的熱情と公益のための奉仕は、
この社会で私達に与えられた職務です。
私達は公益のために有意義な仕事をしているだけに、
人生の意味もそれに応じて大きくなる運命を共有しています。
私達は怠けてはいけなく、君臨することが許されません。

今行政のもっとも大きい問題は、
過渡な規制に縛られてしまい、
クリエイティブとスピードを要とするデジタル大転換時代の変化に、
追いついていないという点です。
革新の過程で、行政が民間の妨げとなることがあります。

民選8期の行政は革新の時代に見合う、
>行政のスピードを高めることに力を集めるべきです。
行政のスピードの足かせとなっている
古い規制や慣行を果敢になくして、
革新を通してスピードを画期的に高める必要があります。

今釜山は歩く時ではなく、走るか飛ぶタイミングです。
民間が頑張れば、行政もそれに歩調を合わせましょう。
そして、民間が歩けば、行政は走るようにしないといけません。

そのためには手続きを簡素化し、
いわゆる複雑な規制を撤廃しなければなりません。
中央政府と関係がある規制を、
釜山が先駆けて緩和しなければなりません。
釜山が規制革新のリーディング都市になるように、
皆様と私の公的情熱が積極的に発揮されることを期待しております。

尊敬する市民の皆様!

もはや釜山は
デジタル大転換と生態的大転換を実現する、
マクロな世界、大きい森を見つめなければなりません。
その森の中でもっとも安全で早い道を探して、その道を開拓しなければなりません。
そして皆で手を携えて、進んで行きましょう。
その道のりを市民の皆様に私がご案内します。
先を行きすぎず、また遅くならないように致します。
問題が生じれば、私が解決します。
市民の皆様が持つ潜在力を最大限に引き出します。
そうすることで、皆様と私の夢を必ず成し遂げます。
釜山を‘グローバルハブ都市’に作り、
アジア10大幸福都市、釜山を築きます。

自由と抱擁の精神を取り留めます。
そして革新の流れを確かなものにいたします。
市民の皆様と共に協致を実現します。

私と皆様が
革新の波を引き起こす主役になることを期待しております。
生まれ変わっても住み続けたい釜山で、
市民の皆様と共に、愛する都市釜山で、末長く住み続けたいと思います。
ありがとうございます。

2022年 7月 1日

釜山広域市長 朴亨埈박형준 시장님 사인