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釜山世界花火祝祭を見物して

2010-10-27 1138  ヒット
内容

釜山世界花火祝祭を見物して
鄭ヒョンスク /ブビ リポーター


広安里の夜空, 花の海原になって....
空中で「パッ」と弾ければ地上では人々が「ワアッ」と歓声をあげる。

漆黒の夜空に花火が華麗な姿態を思いっきり披露すれば、その姿態に酔い痴れた人々も思いっきり歓声を張り上げる。 海と空, 人々と花火、それに広安大橋まで全てが一つになる瞬間である。

第6回世界花火祝祭が21日から23日までの3日間広安里海水浴場で催される。
特に22日はポルトガル、中国、イタリアの3国が催す世界花火ショーが披露された。

花火ショーは8時に始まるが海水浴場に場所を取ってゆったり花火ショーを見物するには3・4時間程前もって場所探しをしなければならなかった。海水浴場入口には鶏の丸焼き、海苔巻き、果物などの間食物の売り子で大童だった。 横断歩道には道を横切ろうと多勢の人達が立ち止まっており、混雑している道を整理するお巡りさんはのべつ幕なしにホイッスルを吹いている。
広安里海水浴場に踏み入ると砂浜にはもう既に多くの人達が見物場所を占めていた。家族連れ、仲間連れ、カップルたちが茣蓙を敷き三々五々屯して四方山話に花を咲かしていた。夕食も食べずに花火ショーを見物する為、予め準備した食べ物を砂浜で取り出し夕食に頬を膨らましている人々も多い。
6時になると広安大橋に灯が点る。スマートな広安大橋が華麗な姿を現す。遠くから見る時とは桁外れに美しい。 少し風が吹いているが気温はそれほど肌寒くなく、夜空は曇っていても十五夜の月が時々顔を覗かしていた。

暗闇でも砂浜に満ち潮が寄せてくるように人々が徐々に集ってくる。
7時頃には立錐の余地もなく人々が溢れる。それから一時間後に花火ショーの幕が切って下ろされる。

 
大西洋花火ショーで1位になったと言うポルトガルの花火ショーを皮切りに開幕する。軽快な音楽に合わせて花火は咲いたり散ったりする。二番目は中国の竜舞で最初から強烈な音楽と共に真っ赤な花火が絶え間なく弾ける。中国的な花火ショーである。三番目は「火」を主題にしたイタリアの花火ショーで、ひ弱でも荘重な音楽に合わせて小さい花火と大きい花火が強弱のリズムを披露する。

ヒフィナーレには三国が共同して花火ショーを演出した。ラストシーンには広安大橋の空全体がパアッと金色に染まる。 その壮観に私も知らぬ間に歓呼していた。

5万発の花火が夜空に向って弾き放たれる。触れることも出来ずただ眺めるしかない、それも極めて瞬間的に眺め直ぐに姿を消す花火ショー、幻想的な美しさとはこの様なものなのか....
 
ともあれ、更け行く秋の夜に広安里夜空が華麗な花の海原に変身し、人々をして暫しのあいだ心配や憂いを忘れて幻想の世界に溺れることが出来て楽しかった。
 
<Silver日本語通翻訳奉仕会 翻訳>