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□ 釜山市は、来年(2026年)1月に米国ラスベガスで開催される世界最大の電子製品展示会である「CES 2026」を控え、12社の釜山企業が「CES革新賞・最高革新賞」を受賞したことを明らかにした。
○ 革新賞を受賞した企業は、㈱シーアイティー(半導体パッケージング用超平坦銅蒸着ガラス)、㈱データフレア(船舶識別および炭素排出モニタリングプラットフォーム)、㈱トゥハンズインタラクティブ(LiDARセンサーを活用した拡張現実デジタル体育プラットフォーム)、㈱シャープンゴート(AI・IoT活用災害安全システム)、㈱ビジョンテック(漏れ電流制限 非防水構造遮断器)、㈱ハブプラットフォーム(「ピーナッツキャット」―猫識別認識/指定型自動スマート給餌器)、㈱パワークール(「パワークールハンディ2026」―ハイブリッド型携帯エアコン)、㈱ビューランテクノロジー(「ビューエックス」―LiDARソフトウェア統合開発プラットフォーム)、㈱モス(オールインワン音楽プラットフォーム)など10社で、1社は「CES 2026」会場で発表予定である。
○ 最高革新賞を受賞した企業は▲㈱クロスハブ(ブロックチェーン基盤4世代ハイブリッド身元認証)▲㈱スタジオラボ(混合現実-VFX基盤の仮想スクリーンとAI撮影ロボット結合デジタルプラットフォーム)の2社である。
□ 特に、今年は▲㈱クロスハブ ▲㈱スタジオラボの2社が釜山企業として初めて「CES最高革新賞」を受賞し、世界の注目を集めた。
○ ▲㈱クロスハブは「ブロックチェーン基盤4世代ハイブリッド身元認証(IDBlock)」技術で釜山企業の技術力を世界市場に印象付けた。
○ ▲㈱スタジオラボは、知能型撮影ロボット「ジェンシースタジオ(GENCY STUDIO)」で空間コンピューティング(XR & Spatial Computing)分野で技術力と大衆性が認められ、CES3年連続受賞(最高革新賞2回・革新賞1回)という記録を達成した。
□ 今回の成果は、市が2021年から推進してきた中小企業支援と技術開発のための持続的な努力の成果であり、歴代最多の受賞実績である。
○ 同市は▲「グローバル戦略説明会」▲企業向け1対1相談(1:1コンサルティング)▲英文広報映像制作支援など、企業別の特性に合わせた戦略的支援を続けており、今年はバイヤーマッチングプログラムを新設し、革新賞受賞が実際の海外進出成果につながるよう支援体系を強化した。
※ 革新賞受賞歴:(CES 2026)12件、(CES 2025)7件、(CES 2024)1件、(CES 2023)2件、(CES 2022)1件
○ 特に、㈱クロスハブと㈱スタジオラボの受賞は、釜山市が進めてきたブロックチェーン産業・ロボット産業育成の成果であり、意義が大きい。
○ ㈱クロスハブは、昨年設立されたブロックチェーン基盤の身元認証・グローバル決済ソリューション企業で、急成長を遂げ、フィンテック市場で注目されている。
○ また、㈱スタジオラボは、市と韓国ロボット融合研究院(院長:カン・ギウォン)が協力し、釜山研究事務所を誘致。2024年には「ジェンシースタジオ(GENCY STUDIO)」の実証事業を釜山駅で実施した。
※ ジェンシースタジオ:MR・VFX基盤の仮想スクリーンとAI撮影ロボット、トレッドミル技術を組み合わせた無人撮影システム。動きをリアルタイム認識し最適な構図を自動提供。
□ 一方、市は市の出資機関や地域大学と連携し、未来先端産業分野の中小・創業企業の「CES 2026」参加などのために様々な支援事業を推進している。
○ ▲釜山経済振興院 ▲釜山情報産業振興院 ▲釜山テクノパーク ▲釜山技術創業投資院 ▲釜山産学融合院 ▲釜山ライズ革新院(地域6大学)と協力し、展示会参加、ビジネス能力強化教育、投資(IR)説明会、グローバル説明会(ミートアップ)など多様なプログラムを運営している。
○ 特に今年は、釜山ライズ事業に参加する地域6大学(慶星大学・釜慶大学・東亜大学・東義大学・海洋大学・釜山大学)が一緒に参加し、地産学協力の新しいモデルとして定着した。
□ また、市は「CES 2026」で過去最大規模となる30ブースを確保し、釜山企業28社の展示参加を支援する予定である。
<統合釜山館 参加企業>
▲韓国LFP ▲シーアイティー ▲リソル ▲アイクーカ ▲マリーナチェーン ▲ニューライゾン ▲イルジュG&S ▲データフレア ▲ファンブル ▲トゥハンズインタラクティブ ▲サインラボ ▲ジェイジェイ&カンパニー ▲シャープンゴート ▲タイガー人工知能 ▲スラッシュビー/スラッシュ ▲トータルソフトバンク ▲コアイ ▲ダブルオー ▲オーツーラボ ▲ビジョンテック ▲釜山デジタル資産取引所 ▲海洋ドローン技術 ▲ユーニス ▲クリスティンカンパニー ▲ジェンライフ ▲ハートセイバー ▲NF ▲アイビズ
□ 朴亨埈(パク・ヒョンジュン)市長は「AI技術が産業革新を牽引する今、釜山企業が世界で認められたことは大変意義深い」と述べ、「今後もAIと先端技術を基盤とした産業生態系を強化し、釜山企業が世界で競争力を発揮できるよう全力を尽くす」と語った。