Haeundae
□ 図書館・都市・人々をつなぐ(Connecting Libraries, Cities, and People)!
□ 釜山市は、国際図書館連盟(IFLA)が主催する世界最大規模の図書館イベント「2026世界図書館情報会議(WLIC:World Library and Information Congress)」の開催地に選ばれ、誘致に成功したと発表した。
○ 国際図書館連盟(IFLA:International Federation of Library Associations and Institutions)は、150か国・1,700の図書館が加盟する国際機関であり、図書館・情報専門分野の“グローバルボイス”として、毎年「世界図書館情報会議(WLIC, World Library and Information Congress)」を開催している。
○ 今回の誘致には13か国が意向書を提出し、その中で釜山が最終的に開催地として決定された。
<国際図書館連盟(IFLA) 概要>
○ 沿革: 1927年設立、加盟図書館150か国 *ホームページ : www.ifla.org
○ 目的: 全世界の図書館の利益と発展の促進
○ 組織: 総会、諮問会、理事会、執行委員会、専門委員会、地域会議
○ 会員: 投票権を持つ協会会員・学会会員(個人会員も登録可能)
※最近の開催地: 2023年オランダ(ロッテルダム)、2024年オーストラリア(ブリスベン)、2025年カザフスタン(アスタナ)
□「世界図書館情報会議(WLIC)」は、世界中の知識と文化が集まる図書館分野最大の国際イベントである。約150か国から、国立・市立図書館の代表、情報専門家、政策決定者、研究者、市民団体など5,000人以上が集まり、情報アクセス、知識共有、図書館の未来について議論を交わす知識交流の場となる。
□今回の開催決定により、2006年のソウル開催以来、実に20年ぶりに韓国でWLICが開かれることとなり、釜山が「図書館の都市」として国内外でその存在感をさらに高めることが期待されている。
□2026年の釜山WLICは、未来の図書館の役割や社会的価値について考察し、連携を深める場となる。デジタル転換、AIやメタバース、オープンアクセスとデータ主権、情報格差の解消など、グローバルな課題を「釜山」という都市を舞台に議論していく。
○ また、釜山をK-コンテンツの中心都市として、参加者に韓国文化の多様性とエネルギーを体験してもらう機会も提供する。
○ 会議は2026年8月10日(月)から13日(木)までの4日間、BEXCOおよび釜山市内の図書館などで開催され、学術発表、分科会議、ビジネスミーティングなどが行われる予定である。
<2026年 釜山世界図書館情報会議(WLIC)概要>
○ 会期: 2026.8.10.(月)〜8.13.13(木)[4日間]※IFLAサテライトイベント:8月9日・14日[2日間]
○ 内容: 学術発表、分科会議、ビジネスミーティング、交流イベント、図書館ツアーなど
○ 予算: 50億ウォン(国費15億、市費5億、IFLA等30億)
○ 主催: 国際図書館連盟(IFLA)
○ 主管: 文化体育観光部、韓国図書館協会(釜山WLIC組織委員会)
○ 後援: 釜山広域市/韓国観光公社/釜山観光公社
□一方、国際図書館連盟(IFLA)は、今回の開催地選定にあたり、国際イベント運営に豊富な実績を持つ釜山を高く評価したと発表した。
○ 市はBEXCOや釜山観光公社と連携し、4月の誘致申請段階から迅速な対応や現地調査などを通じて、国際映画祭やアートフェア、eスポーツ大会の開催実績、そしてBEXCOを中心とするMICEインフラ(展示施設、ホテル、交通網など)を活かした優れた大会運営能力を証明した。
○ また、国会釜山図書館や釜山図書館を中心とした図書館ネットワークと、市民・書店が一体となって築いてきた読書文化の生態系にも注目が集まった。
○ さらに、「15分都市」の主要施設として、子どもの創造性を育む「ドゥルラクナルラク図書館」や、今年スタートした「海図書館」など、釜山ならではの特色ある読書プログラムがIFLA関係者から高く評価された。
□朴亨埈(パク・ヒョンジュン)市長は、「“図書館(本)と都市、人”がつながる知の港・釜山で、来年の会議を成功裏に開催し、WLICの新たなモデルを築きたい」と語った。