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朝鮮戦争中、疎開先となった臨時首都釜山の遺産―世界遺産暫定リストに条件付で記載決定

2018-02-05 951  ヒット
内容

World Heritage List  

朝鮮戦争当時、1023日間、避難民たちの臨時首都「避乱首都」となった釜山での公共・国際協力の姿を垣間見ることができる「朝鮮戦争期 避乱首都釜山の遺産」が、昨年12月、文化財庁の世界遺産分科の審議を経て、ついに大韓民国の世界遺産暫定リストに条件付での記載が決定した。

 

現在ユネスコに登録されている韓国の世界遺産12(自然遺産1件を含む)と、世界遺産暫定リスト16 (自然遺産4件を含む)は、すべて朝鮮時代以前の遺産だ。今回「避乱首都釜山遺産の暫定リストに、条件付で記載されるのは、近代遺産としては韓国で初めてのことだ。韓国の近代遺産の中から世界遺産として初の登録への挑戦の第一歩を踏み出したという面で、より大きな意味がある。

 

 釜山は朝鮮戦争当時123(1950818日~1026日・195114日~1953814)の間、韓国の首都であった。釜山には「臨時首都大統領官邸」をはじめ、「臨時首都政府庁舎」、「UN記念公園」など、朝鮮戦争と臨時首都に関する建築・文化遺産が保存されている。

 

 韓国の暫定リストに記載されている「臨時首都釜山」遺産は、△臨時中央庁(釜山臨時首都政府庁舎) △ 景武台(臨時首都大統領官邸) △アメリカ大使館兼アメリカ広報院(現釜山近代歴史館) △国立中央観象台(旧釜山地方気象庁) △釜山港第1埠頭 △UN地上軍司令部(現釜慶大学内ウォーカーハウス) △UN墓地(UN記念公園) △ハヤリア基地(現釜山市民公園)など8ヵ所だ。

 

釜山市は、「臨時首都釜山」遺産を来たる2025年までにユネスコ世界遺産へ登録することを目指している。