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「釜山に行く前に“釜山語”も少し覚えて行ってください」

2014-03-04 705  ヒット
内容

「釜山に行く前に“釜山語”も少し覚えて行ってください」
インタビュー
釜山方言を学ぶ教材を出版したペ・ジョンリョル代表

最近、日本で韓国語を学ぶ人たちの間で話題になっている本がある。昨年7月、日本で出版された韓国語の教材『話してみよう、釜山語(プサンマル)』だ。釜山なまりを紹介した本で、韓国ドラマや芸能番組、映画などでよく使われる言葉を学びたいという人には打ってつけだ。
異色の韓国語の教材を作ったのは出版社「株式会社HANA」の代表を務める在日韓国人のペ・ジョンリョルさん(48・写真)。10年ほど前、墓参りのため父親の故郷、慶尚道(キョンサンド)を訪ねたときに初めて会った親戚の言葉が、方言のために聞き取れなかったという。「韓国語が聞き取れないなんて、ソウルではなかったことです。自分の故郷の人たちと満足に意思疎通ができないなんてショックでした」と、『話してみよう、釜山語』出版のきっかけを話した。釜山は日本と一番近い韓国の都市ということもあり、釜山・慶尚道を訪れる日本人は多い。この本が好評なのは、「プサンマルと呼ばれる釜山の方言が聞き取れなくて困ったという、自分と同じような経験をした人が多いからではないか」と話す。
ペ代表は韓国語関連の本の出版に携わって10年以上になる。韓国語の教材作りのプロとも言える彼が見た「プサンマル」の特徴は何だろうか。
「プサンマルは日本語と似通った部分が多いです。まずイントネーションが似てますね。普通、ソウルマル(ソウル方言)や標準語は、文頭が低く始まり文末で上がりますが、プサンマルは文末が下がるケースが多いです」。
彼はこの本を出版するにあたり、釜山方言に特徴的な表現を紹介することに重点を置いた。一般的な言語教材は、まず丁寧語、そして後にくだけた言い方と順を追って掲載することが多いが、この本では最初から丁寧語とくだけた言い方を織り交ぜて掲載した。男女における表現の違いも紹介した。
『話してみよう、釜山語』は全168ページで音声CDつき。言語に関すること以外に、釜山の基本知識や観光名所、グルメなどの情報も紹介されている。定価2,200円(税別)、「株式会社HANA」出版。問い合わせ:03-6909-9380(東京)
 
<資料提供:: ダイナミック釜山 >​