Haeundae
釜山市立美術館は、4月10日の午後3時に美術館の敷地内に世界的な作家イ・ウンファン氏の作品世界に出会える「イ・ウファンのスペース(Space Lee Ufan)」を開館すると発表した。
総事業費は47.2億ウォン(国費18億ウォン、市費29.2億ウォン)が投資され、延べ面積1,400.83㎡(地下1階、地上2階)に及ぶ。展示スペースは地上1階と2階となっている。
1階の展示館は「関係項」などの彫刻作品が中心で、2階の展示館は「対話、点から、線から、風と共に」など絵画作品を中心に展示される。野外展示館にもインスタレーションが展示され、イ・ウファン氏の1960年代の初期作品から2015年の作品まで合計約20点が展示される。
釜山市は、当初は釜山市民公園内に「イ・ウンファン美術館」を建設しようとしていたが、イ・ウファン氏が辞退したため、「イ・ウファン空間」として市立美術館の敷地内に建てることを改めて2013年7月15日締結した。
イ・ウファン氏は「スペース」の建設と作品設置のため、3回(2014年9月12日、2015年1月19日~1月21日、2月24日~3月1日)現場を訪れ、建物の高さの調整や内部壁の移動、仕上げ材の決定など、空間設計から作品の設置まで細かな部分までデザインするほど、情熱的な姿を見せた。
「イ・ウファン空間」は巨匠の情熱と釜山市民の希望を込め、5年の歳月を経て誕生した。4月10日午後3時、市立美術館本館で開館式を行い、市民に公開される。
イ・ウンファン(1936~ )氏は、ソウル大学美大(美術学部)を中退し、1956年に日本にわたり、日本の現代美術の大きな動向である「もの派」の理論と実践を主導した。ベルギー王立美術館、パリのポンピドゥー・センター、ベルリーン美術館など世界主要美術館で多数の個展とグループ展を開催した。特に、2011年にはニューヨークのグッゲンハイム美術館で回顧展『イ・ウファン:無限な提示』を、2014年にはヴェルサイユ宮殿で大規模な彫刻展示会を開催した。
市立美術館の関係者は、「釜山の『イ・ウファン空間』は、日本の直島にある『イ・ウファン美術館』(2010年に開館)」に続いて世界でも2か所のみ。世界的な巨匠であるイ・ウファン氏の作品を釜山でいつでも鑑賞できるようになり、文化で栄える釜山が『イ・ウファン空間』を通じて世界的な都市へさらに飛躍するものと期待している」と語った。