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ユネスコ(UNESCO、国際連合教育科学文化機関)は、12月1日に釜山を「ユネスコ映画創造都市」に指定した。
◎ユネスコ創造都市とは?
- ユネスコが2002年から世界中から、文化資産や創意力に基づいた文化産業を育成し、都市を発展させ、文化の多様性増進に寄与した都市を、厳格な審査を通じて指定したもの。映画、文学、音楽、工芸、メディアアート、食文化、デザインなど7分野で、これまで32か国69都市が指定されている。
釜山の映画分野の創造都市に指定されたのは、アジアでも初めてであり、非常に有意義な出来事だ。これは、釜山市の映画産業政策に対する国際社会の高い評価と支持を反映したことで、アジア圏の次世代の創意的な人材育成など、これまでの釜山市の映画産業に対する積極的な活動がその成果を結んだ結果といえる。
これまで映画分野の創造都市に指定されたのは、ブラッドフォード(イギリス)、シドニー(オーストラリア)など2都市だった。他の分野では、利川市(工芸、2010年)、ソウル市(デザイン、2010年)、全州(食文化、2012年)が創造都市に指定されている。
今回の指定により、釜山市は映画関連ビジネスおよび活動全般にユネスコの名称とロゴが使えるようになり、さらにユネスコを通じた文化産業国際協力ネットワークを構築し、創造都市間の様々な交流活動に参加できるようになる。ユネスコホームページ上での映画関連活動の情報発信も可能になるため、釜山の都市間競争力およびブランド価値の向上にも大きく寄与すると期待されている。
また、釜山の様々な映画産業政策、豊かな文化遺産、クリエイティブな潜在力を海外に紹介し、映画産業のODA(政府開発援助)などを通じてアジア映画産業発展にも核心的な役割を担うようになるだろう。
釜山は、来年の上半期に創造都市指定宣布式及び創造都市指定を記念した映画展示会などを皮切りに、本格的に創造都市としての活動を始める。
釜山は映画振興委員会など映像関連公共機関の移転、中国・万達集団(ワンダグループ)との自治体初の映画ファンド造成MOU締結などに続いて、「ユネスコ映画創造都市」に今回、指定されたことで、映画都市としての確固たる基盤を構築することになった。今後、釜山市は創造都市にしてされたことを積極的に活用し、雇用創出など「映画・映像産業生態系の造成」のための施策を発掘・推進し、名実ともに「映画制作都市」としての名声を高めていくことを明らかにした。