Haeundae
下関中心街で“韓国グルメ.文化の祭り”大盛況
伝統文化.芸術公演や大学生テコンドー公演に拍手喝采
*釜山の姉妹都市.下関市「リトル釜山フェスタ」参加記
「このチヂミおいしい!」「キムチが300円? 安い!!」
「第13回リトル釜山フェスタ」が11月23日、韓国食材店や焼肉店が集まる「グリーンモール商店街」で開かれた。この祭りは、釜山.下関の姉妹都市関係を祝い両都市の友好を深めるため、毎年、11月23日(イイプサンの日)に下関市が開催している。
この日の朝、下関駅前のグリーンモール商店街は大勢の人でにぎわっていた。商店街の一角には韓国料理の屋台が並び、チリチリという音とともにチヂミ(小麦粉の生地に具を入れて薄く焼いたもの)が焼けると、辺りに香ばしい香りが広がった。他にもトッポッキ(辛いタレをからめた餅)やチャプチェ(味付けした春雨や野菜.肉など混ぜ合わせたもの)、串に刺して煮込んだオムク(魚肉練り製品)などの屋台には、市民や観光客の行列ができていた。またステージでは、チャング(鼓の一種)の演奏やテコンドーの模範演武など文化公演が開かれた。この日のグリーンモール商店街は釜山の伝統市場さながらの雰囲気で、訪れた人々は韓国文化を満喫した。
一番人気だったのは韓国料理の屋台。チヂミやマッコリ、チャプチェ、ホットック(小麦粉やもち米粉の生地を油でカリッと焼いたもので中に黒蜜などが入っている)、トッポッキ、オムク、キムチなどがずらりと並んだ。中でもチヂミは大人に人気で、どの売り場でも長い列ができていた。中高生や大学生など若者に大人気だったのはホットック。チャプチェはどの世代にも好評だった。飲食用に用意されたテーブルが満席になるほどの盛況ぶりだった。
また、メインステージでの公演も大好評だった。韓国の伝統舞踊やチャングの教室に通う日本人メンバーは、60歳を超えているとは思えないほど力強く、日ごろの練習の成果を披露した。ハイライトは釜山の東義(トンウィ)大学体育科学学部テコンドー学科の学生によるテコンドーの模範演武。木の板を手や足で威勢よく割ると、観客から大きな拍手と歓声が起こった。模範演武を見学した幼稚園児の長谷川諒人くん(7)は「空中で板を蹴って割るのがかっこよかった」と話した。自分もテコンドーを習いたくなったと、大学生と記念撮影もしていた。
祭りには若者も大勢訪れていた。大学生の猪塚寛未さん(19)は「もともと韓国文化に興味があるので、近くでこういう祭りが開かれてうれしいです。韓国ならではの食べ物や文化に触れられて、まるで韓国に来たみたいです」と話した。
会場を訪れた人の中には、釜山国際交流財団が引率した釜山市民104人など、韓国からの観光客の姿もあった。チョ.ウンネさん(北区万徳洞.19)は「韓日関係は悪化しているが、こうした祭りを通して民間交流が活発に行われるのは非常にいいことだと思う」と感想を述べた。
趙顯經
<資料提供:: ダイナミック釜山 >