Haeundae
釜山の沖を守る灯火
五六島灯台
五六島は釜山市 南区 竜湖洞海岸の蝿頭末(スンドウマル)から南東方に伸びる奇岩怪石になる岩石島のことである。 1972年 6月26日 釜山市 記念物 第22号に指定された五六島は釜山を象徴し、釜山港を守護する代表的な名物でもある。
五六島は荒い潮流によって自由自在に島一つを隠したり, 知らぬ間にひょっこり島を出現させる説話を醸し出す島である。引潮時のウサク島が、満潮時には「防盾島(バンペソム)」と「松島(ソルソム)」に別れるからである。
五六島と呼ばれる所以
五六島 一つ一つの島の名は島の形態や用途によって付けられたもので, 荒々しい波濤を防ぐ島と言う謂れから「防盾島(バンペソム)」, 島の中で唯一松の木が自生しているので「松島(ソルソム)」, 鷲や鷹が飛び交っているので「鷹島(スリソム)」、錐のように頂が鋭く尖っているので「錐島(ソンゴッソム)」, 島の中に大きい洞穴があるので「窟島(グルソム)」、島に灯台があるので「灯台島(ドゥンデソム)」と呼ばれているが、この島は元々の形態が平坦だったので「畑島(バッソム)」と呼ばれて来た。全ての島が竜湖洞海岸の蝿頭末(スンドウマル)から南東方に伸びて恰も水団を整然と投げ入れた様になっているのが、まるで一列に沖に向かって飛び出そうとして形に見える。
五六島に行く船を蝿頭末(スンドウマル)で乗る。 陸から見えるのとは異なり五六島は決して甘く見てはいけない程、雄壮で堂々としている。島一つ一つが奇岩絶壁であり、蒼々と深い海中にどっしり聳える島々。近くから望む五六島は船の動きによって、島々の大きさと姿態が変わる。手を伸ばせば触れられそうな岩壁が凸凹になっている。特に此処は潮流が激しく波濤が荒々しいので船舶は出入りに慎重を期している。 それでも航路が釜山出入の船舶は厭でも通らなければならない関門であるので、設置されたのが五六島の灯台島である。
1937年に灯台設置 … 水先案内は「任して…」
五六島 灯台島。 釜山市 南区 竜湖洞 941番地, 一名「畑島(バッソム)」が五六島灯台のアドレスである。釜山市 記念物 第22号である五六島の中で最も外側の島で、正確な名称は「五六島 航路標識管理所」である。
五六島の「畑島(バッソム)」に灯台が設置されたのは今から70年前の1937年11月である。 1876年 釜山港が開港されてから釜山の関門である五六島前を船舶が往来し始めると港に入る船舶の水先案内が必要になり灯台が設置された。
五六島 灯台は当初6.2m の高さに立てられた。しかし、灯台が著しく老朽化したので、補修が求められ懸賞設計公募を通して1998年12月、現在の形態に建立されて灯塔の高さ27.5mと高くなり、灯台内部には韓国の主要灯台を知る事ができる写真展示室を備え、釜山港を一目に望める展望台も整備されている。
灯台島に到着した。船着場から灯台に上る道は固い岩に築いた急なコンクリート階段である。激しい波濤にも耐えられる様に施工した努力がはっきり見える。その階段をくねくね上ると, 陽光に眩しい真っ白な五六島灯台が視線を遮る。茫々大洋をゆるりと眺めれば、釜山港を出入する船舶を案内する所である。灯台に上って見たら灯塔が長く蒼空に向かって聳えている。
展望台に立つ。沖から吹き寄せる朔風に懐が凍える。遠く洋々たる大海が限りなく広がる。陸の方に視線を回せば巨大で、雄壮な釜山港の偉容が眼底に飛び込んで来る。
<Silver日本語通翻訳奉仕会 翻訳>