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釜山を襲った黄砂が残した傷跡・ダイオキシンが混入した粉塵の被害

2006-04-14 856  ヒット
内容
最近、猛威をふるっている黄砂によって釜山地域に毒性物質のダイオキシンを含んだ大量の粉塵が堆積されたことがわかった。毒性物質を含むこうした粉塵は長期的に生態系に悪影響を及ぼすため、その対策を早急に樹立すべきだと指摘している。 釜慶(ブギョン)大のダイオキシン研究所(所長オク・コン)は13日、「黄砂及び黄砂が無い日の大気からの粉塵堆積量」の調査を行った結果、釜山地域の粉塵堆積量は6.8kgにのぼり、特に黄砂現象による粉塵の堆積量が約5tに達したと発表した。 今回測定された堆積量は釜山地域に黄砂現象が無かった1月から2月の月平均の粉塵堆積量よりも3倍ほど多いものである。 釜山地域の粉塵堆積量を基に推算した場合、慶尚南道(ギョンサンナムド)地域には約93t、全国的に約884tの粉塵が降下堆積し、黄砂現象が発生しない時より2,3倍多い量である。 特に今回の調査では、堆積した粉塵にガンを誘発して奇形児出産の原因となる毒性物質であるダイオキシンが通常より2,3倍も多く含まれているというショッキングな事実が明らかになった。 調査の結果によると、黄砂現象発生時の一日のダイオキシンの摂取測定値は0.028〜0.038pgで、これは黄砂現象が起きなかった日のダイオキシン摂取推定値である約0.01pgより2倍以上多かった。 研究所側が2001年に釜山地域の黄砂成分を調査した時も、黄砂現象の発生時のダイオキシン濃度が約0.08pgと普段より約2.5倍高かった。 研究所側は、中国など外部から黄砂が発生しなくても国内の地面に蓄積した粉塵によってまた別の黄砂現象が起こる上、植物など最小の供給源が汚染物質を吸収して生態系の混乱まで引き起こす恐れがある点を懸念している。 実際に、大気中に発生した黄砂現象が雨や風で無くなったかのように見えても、堆積した粉塵は建物の屋上、土壌などの地面に残っているという。従って普段、風が吹くだけでも局地的に堆積した粉塵が飛散し、季節に関係なく黄砂現象が発生する恐れもあるということである。 研究所側は、「ダイオキシン以外にも堆積した粉塵に含まれる重金属など各種の汚染物質が植物、土壌、水など各種の供給源にそのまま吸収され、生態系全体が汚染される恐れがある。」と述べている。 ダイオキシン研究所のオク所長は「計測による科学的な方法で、地面に堆積した黄砂の粉塵量を測定するのは今回が初めて」であり、「黄砂の粉塵が地面に大量に蓄積し、各種の環境汚染が引き起こされることが予想されるだけに、外部から流入する汚染発生源を遮断できる対策を練らなければならない。」と語った。       Silver 日本語通翻訳奉仕会 監訳