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釜山初の在来市場バーゲンセール、東莱市場に行ってみると

2006-04-04 804  ヒット
内容
「活気に溢れていた昔の東莱の市(いち)を甦らせることができるだろうか」 春雨そぼ降る1日午後の釜山東莱(ドンレ)区 福泉(ボッチョン)洞の東莱市場。1階の鮮魚コーナーと食堂、そして2階の衣類と雑貨売り場の随所に定期バーゲンセールを知らせる立て札と共に割引かれた値札がぎっしり貼ってある。東莱市場繁栄会が在来市場としては釜山で初めて試圖した定期バーゲンセールイベント。31日と1日の開催に続き、毎月最終週の金、土、日にバーゲンセールを定期的に開くことにした。この日は雨のせいもあり、期待したほどお客でにぎわってはいなかったが、商人たちは「これからはうまくいくだろう」と、このイベントに望みを託していた。 店舗では定価の代わりに割引価格を表示した店が多く目に付く。衣類は30%、雑貨や穀物は5〜10%台の割引を行っていた。 記者が入ると、客だと勘違いしたある米屋さんは、「バーゲンセール期間だからもう少しお客さんが増えると思ったがそうでもありませんねね。でも、これからは次第に客足が伸びるでしょう。」とこのイベントに懸ける期待を語った。 市場を訪れた人々もこの目新しい「バーゲンセール」に興味を示した。夕飯のおかずを買いに来たという主婦のチョンさん(67歳)は「50年間この町で暮らしてきたので市場のモノが安くて質もいいことくらいは分かっているけど、今回はバーゲンセールというのでどんな様子かと見に来た。大型スーパーのように所得控除さえできれば、大量に買い物をするんだけど、それができないのが残念」と述べた。 同市場の繁栄会は、去年釜山市が毎月最終金曜日を「在来市場利用の日」に宣言したが、その措置だけでは市場再生は困難だとみて、数度の会議の末生き残り策に取り組んだ。その結果がデパートのような定期バーゲンセールの開催だ。 「とんでもないことをしている」との批判もさることながら、食堂と鮮魚コーナー、一部の零細露店は最初からバーゲンセールに参加せず、また、一部品目は正札販売を実施していないなど、順調なスタートではなかった。「時代遅れの認識」が染み付いた商人たちを相手に紆余曲折を経て合意にこぎつけた繁栄会のキム・ジンソン会長は、「全国的に前例のない試みだが、内容云々より消費者に近づくための在来市場の新しい覚悟ということを分かってもらいたい」と繰り返し強調した。 消費者の好奇心を刺激して市場に足を運ばせ、お客さんに満足して戴いて顧客に迎えようという構想。 このため、繁栄会の熱烈商人たちは「東莱市場定期バーゲンセール」の看板を製作する一方、品目名と価格、セール価格を表示した「在来市場利用の日、定期バーゲンセール」のチラシを配るなど、献身的に取り組んでいた。商人決起大会を開いたのも同じ発想からだ。 繁栄会のこうした努力に、商人たちも少しずつではあるが、変化を見せ始めている。お客に先月31日をもってセールは終わりましたと勘違いして言った商人はすぐさま態度を変えて「来月もバーゲンセールがありますので、また来てください」と未来の顧客誘致に乗り出した。 2000ウォンのモノを1000ウォンで売ると言う棚ざらえならぬ格安バーゲンセールに踏み切った。 オレンジ50%、プチトマト30%など、バーゲンセール札を丁寧に表示した果物屋は「PRが不十分だったせいか、お客さんにあまり知られておらず、雨天もたたって普段よりも客足が落ちている」とパッとしない表情だったが「でも、どんな形でもいいからお客さんが在来市場に足を運んでくれれば」と心の裏を明かした。          Silver 日本語通翻訳奉仕会 協力