Haeundae
海岸散策路を歩いて秋の海を満喫... “カルメッキル” 第2コース
港町.釜山の海岸沿いを縫うように続く道。その名も “釜山カルメッキル” 。全9コース、総延長264kmの散策路だ。中でも第2コース(2-1.2-2)は風光明媚なことで知られ、映画の撮影にもよく使われる。四季それぞれの魅力があるが、特に秋は趣があっておすすめだ。海と秋が出会う場所 “カルメッキル” の第2コースを紹介する。
□2-1コース、映画監督も感嘆する絶景
ムーンタンロード-海雲台海水浴場-冬柏ソム(ヌリマルAPECハウス)-民楽橋...5.7km(2時間)
2-1コースは海雲台(ヘウンデ)のタルマジコゲにある “ムーンタンロード” を起点とし、海雲台海水浴場?冬柏(トンベク)ソム-民楽(ミルラク)橋まで続く5.7kmだ。ムーンタンロードは月の光を浴びながら木立の中を歩けるように整備された散策路で、海雲台海水浴場から松亭(ソンジョン)海水浴場にかけて、尾浦(ミポ).青沙浦(チョンサポ).九徳浦(クドクポ)の3つの入り江にまたがる “三浦(サンポ)ウォーク” としても知られている。
ムーンタンロードに沿って尾浦方面へ歩いてくると、やがて白い砂浜の海雲台海水浴場が目の前に広がり、その向こうには冬柏ソム(島)が見える。冬柏ソムには島を1周する周回道路が整備されており、ウェスティン朝鮮ホテル脇の木製デッキからも入れるようになっている。歩行者専用道路なので、海の景色を堪能しながら安心して歩くことができる。島の先端あたりには2005年のAPEC首脳会談が開かれた “ヌリマルAPECハウス” があり、内部は無料公開されている。
冬柏ソムを一周して出てくると、遊覧船 “ティファニー21” の船着場が見える。船着場を過ぎてさらに海岸道路を歩くと、やがて水営(スヨン)湾ヨット競技場にたどりつく。マリーナに停泊中のヨットを見て歩くのも楽しい。競技場の隣には釜山映画撮影スタジオがある。単一の映画撮影スタジオとしては国内最大規模だ。特殊撮影施設や楽屋などを備えており、映画撮影後の編集作業などもここで行う。予約すれば見学することもできる。映画の都.釜山に来たら、釜山国際映画祭の専用館 “映画の殿堂” とあわせて是非立ち寄ってほしい場所の1つだ。
□2-2コース、奇岩絶壁.見渡す限りの海
民楽橋?広安里海水浴場?トンセンマル?オウルマダン?五六島遊覧船船着場...12.8km(4時間)
2-2コースは民楽(ミルラク)橋を起点とし、五六島(オリュクト)船着場までの海沿いを歩く12.8kmのコース。民楽橋から水営江(スヨンガン)河口方面に木製デッキを歩くと、ほどなく民楽水辺公園に出る。広安大橋を間近で眺めることができ、韓国初の水辺公園として市民に親しまれている。水辺公園からさらに進むと、広安里(クァンアルリ)海水浴場が広がる。その先、南区の二妓台(イギデ) “トンセンマル展望台” から五六島船着場までの4.7kmは、 “釜山カルメッキル” 9コース中のハイライトとも言える区間。青い海が眼前に広がる本格的な海岸トレッキングコースだ。二妓台公園.ノンバウィ(奇岩の名)から五六島までのkmには、階段や吊り橋もある。岩に張り付くように自生する木々の緑と、青い海、砕け散る白波が織りなす風景は一見の価値がある。波の音や磯の香りもあいまって癒しのひとときを堪能できる。
五六島は遊覧船で巡ることができる。料金は往復で大人1万ウォン、子ども5千ウォンで、陸から一番遠い灯台(トゥンデ)ソムには上陸することも可能だ。船着場近くのテントでは海女がとれたての海産物を売っている。潮の干満によって島が5つに見えたり6つに見えたりすることから名づけられた五六島。小さな島々を眺めていると “美しい” という言葉しか出てこない。2-2コースは大人の足で4時間ほど。履きなれた運動靴を履いていれば、無理なく歩ける距離だ。
<資料提供:: ダイナミック釜山 >