Haeundae
□釜山市(市長朴亨埈(パク・ヒョンジュン))は、世界主要都市の金融競争力測定の代表指数である「国際金融センター指数(GFCI:Global Financial Centres Index)」の評価で119カ国中24位にランクインし、過去最高得点である728点を記録したと発表した。
○ 英国に本社を置くグローバルシンクタンクコンサルティンググループであるジーエン(Z/YEN)社は、世界119都市を分析した「国際金融センター指数(GFCI)第37次報告書」を韓国時間で3月20日午後6時(現地時間では3月20日午前9時)に発表した。
□釜山市において今回の金融ランキングは、国内外の金融情勢が厳しい中、2015年以降の評価では最高の成績となった。また、2023年3月(37位)から13ランクも上昇し、2024年上半期から3回連続で上位20位台へのランク入りを果たした。
○ アジア圏では香港、シンガポール、上海、ドバイ、東京などに続いた9位となった。
<直近5年間の釜山市のGFCI指数変化>
※釜山市の順位変動:37位(2023年上)→33位(2023年下)→27位(2024年上)→25位(2024年下)→24位(2025年上)
□対外及び対内の厳しい金融環境の中で、同市が上昇傾向を維持している理由とは、昨年の2024年6月に、政府から「金融機会発展特区」に指定され、国内外の金融企業を本格的に誘致するきっかけを作ることができたのと、釜山をソウルと一緒に大韓民国の両軸として発展させるための「グローバルハブ都市特別法」など、グローバル金融中心地としての釜山の成長に対する期待感が直接・間接的に反映されたものとみられる。
□特に、今回の順位上昇は、同市がこれまで推進してきた様々な創業への取り組みの成果が評価されたものと予測している。
○ 【創業ファンド】昨年下半期に3千億ウォン規模の「未来成長ベンチャーファンド」を造成、釜山地域のベンチャーファンド投資比率は、全国比2023年2.3%から2024年2.8%に0.5%増加し、今年2月には中小ベンチャー企業部の「地方時代ベンチャーファンド」にも選定され、年内に2千億ウォン規模のファンドが造成されるなど、地域の投資生態系が大幅に改善されてきている。
○ 【(仮称)釜山産業転換グリーンファンド】今後9年間、2兆3千億ウォン規模のファンドにより、中小・中堅企業が新しい産業に進出できるように架け橋を繋ぎ、これにより企業の成長(中小→中堅→大手)を促し、先端未来産業中心の産業競争力強化、主力製造業の企業価値向上にも大きく貢献することが期待される。
○ 【創業環境】昨年には、釜山所在の創業企業を体系的・専門的に成長支援するため、創業専門機関である釜山技術創業投資院を設立して窓口を一元化した。また、中小ベンチャー企業部の「グローバル創業ハブ事業」に選定され、釜山港北港第1埠頭に世界的な創業・文化複合空間として「韓国型ステーションエフ(F)」を造成する計画だ。
□また、同市は今回の「グローバルフィンテック指数」においても、世界の115の金融都市のうち23位にランクインした。前回より3ランク上昇し、デジタル金融都市としての面目を備えたと評価された。今回のランク入りは、韓国唯一のブロックチェーン規制自由特区として民間主導の公共性を備えた釜山デジタル資産取引所が昨年12月に発足、新しいデジタル金融に向けた新成長動力を備え、地域金融の新風を巻き起こしたことに起因するとみられる。
○ 特に、今年12月には釜山国際金融センター(BIFC)3段階事業が完成予定で、第4次産業技術基盤の金融技術(フィンテック)・ブロックチェーン・人工知能(AI)などのデジタル金融企業と投資・保証機能を集約した「デジタル金融バレー」としての特化開発に拍車をかけている。
□朴亨埈(パク・ヒョンジュン)釜山市長は「釜山グローバル金融ハブ造成のため、デジタル資産取引所の立ち上げなど、デジタル金融の発展と活性化に選択と集中をしていきたい」とし、「「金融機会発展特区」指定をきっかけに、企業と人、資本が集まる好循環構造を作り、破格的なインセンティブ、規制特例の付与とともに、物流・金融・先端産業分野の企業誘致のための「グローバルハブ都市特別法」を早急に通過させ、2030年までにグローバル20位、アジア5位圏に入るようにしたい」と述べた。