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釜山博物館所蔵「白磁大壺」、国家指定文化財に

2020-05-14 411  ヒット
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백자대호 


釜山市は、釜山博物館所蔵の指定有形文化財第113号「白磁大壺(2012年5月17日指定)」が2020年4月23日付で国家指定文化財(宝物第2064号)に指定されたと発表した。釜山市所蔵の宝物としては52点目だ。


「白磁大壺」は1978年2月28日、(株)東洋ゴムの故ヒョン・スミョン会長(Hyeon Su-myeong、玄修明、1922~1977)が寄贈したもので、高さ52.8㎝、壺口直径20.8㎝、壺底直径19.1㎝の大型の白磁壺である。ヒョン会長は1978年の釜山博物館開館当初、書画や陶磁器類60点余りを寄贈し、釜山博物館の遺物寄贈の礎を築いた人物である。


*(株)東洋ゴム:1953年釜山・草梁に設立された企業であり、当時ゴム靴(キチャピョ)を製造していた。現在の和承(ファスン)グループ。


今回指定された「白磁大壷」は、朝鮮17世紀末~18世紀初頭に官窯(宮廷の陶窯)で製作されたものと推定されており、高さが52.6㎝に至る大型の壺である。左右は少し非対称を成しているが、自然で堂々たる形をしている。淡い青色を帯びた白色の釉薬が均等に塗られ、全体的に優美な品格を表している。


釜山博物館所蔵の「白磁大壺」は、当時の官窯の製作技術が熟練段階に達したことを示している重要な事例であり、これまで知られている朝鮮後期の白磁壺の中で、大きさ、技術面で代表作に挙げられる。大型の立壺としての希少性、破損や修理がほとんどない状態であること、巧みな造形性と美しく精製された釉薬、燔造(陶磁器の焼成)技法の優れた水準などから、朝鮮時代陶磁史の重要な遺物として評価され、宝物に指定し、研究・管理・保存するだけの価値があるとされた。


市の関係者は「釜山博物館の白磁大壺は、その珍しい形・技法において希少性と価値が優れており、市の指定有形文化財としてだけでなく、国を挙げての研究と管理が行われるべきである。今回の宝物指定は釜山博物館の所蔵品の質を高め、また寄贈遺物の快挙である」とし、「釜山市民にもっと質の高い美術品を紹介することができようになることは市の誇りであり、釜山博物館の地位を向上させる嬉しいこと。今後も体系的に保存・管理・活用できるよう、尽力していく」と述べた。


新型コロナウイルス感染症(COVID19)拡大防止のため、釜山博物館は5月6日より観覧のオンライン事前予約制(韓国語)を行っています

お問い合わせ:釜山市立博物館 051-610-7131

動画「白磁大壺」:http://www.youtube.com/watch?v=YbuQkw1kbMs