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釜山市、世界スマート都市評価で世界12位・アジア2位を達成…グローバル都市への飛躍を加速

2025-06-16 7  ヒット
内容

SCI 11 Ranks and Ratings
table 1 Smart Centres Index 11: Ranks and Ratings
Busan 12 688


釜山市、世界スマート都市評価で世界12位・アジア2位を達成…グローバル都市への飛躍を加速

□釜山市は、デジタル大転換に向けた多角的な取り組みの成果として、世界第12位、アジア第2位にランクインし、世界的スマートシティとしての地位を改めて示した。


□同市は、英国ロンドンに拠点を置く専門コンサルティング機関ジーエン(Z/YEN)社が発表した第11回「グローバルスマートセンター指数(Smart Centres Index, SCI)」において、世界76都市中12位にランクインした。


<グローバルスマートセンター指数の概要>

・正式名称:Smart Centres Index(Centre=都市を指す)

・発表回数:年2回(上・下半期)発表。▶2020年7月から開始し、今回は第11回

・評価機関:Z/Yen Group(1994年設立)

・評価方法:135のスマート関連統計指標と世界中の専門家調査を基に評価


□釜山市はこの4年間、ランクインを続けて順位を着実に上げてきた。今回の第11回評価では5回連続でトップ圏にランクインし、世界的なスマート都市としての地位を確立したことを示している。

<グローバルスマートセンター指数(SCI)の過去評価推移>

* 第3回(2021年6月)62位 → 第4回(2021年11月)41位 → 第5回(2022年5月)27位 → 第6回(2022年11月)22位 → 第7回(2023年5月)19位 → 第8回(2023年11月)15位 → 第9回(2024年5月)14位 → 第10回(2024年11月)13位 → 第11回(2025年5月)12位


○ アジア・太平洋地域では2回連続で香港を上回り、シンガポールに次ぐ2位に。名実ともに「アジア・トップ2スマート都市」としての地位を確立した。 □競争力評価の6分野すべてで高順位を維持していることが、上位定着の要因となっている。

○ 各分野の順位は、▲先端技術(Technology):12位 ▲金融支援(Financial Services):13位 ▲人的資源(Human Capital):9位 ▲企業環境(Business Environment):8位 ▲評判・ブランド力:11位 ▲インフラ(Infrastructure):6位を記録し、上昇を牽引した。


□また、SCIの3つの評価観点の一つである「革新支援(Innovation Support)」部門では、技術産業に対する規制や支援体制の充実度が評価され、前回の13位から今回は7位へと大きく順位を上げた。これは、スマート都市実現に向けた制度整備と政策支援が高く評価された結果といえる。

○ さらに、釜山市は今年3月、デジタル経済室の下に「企業支援課」を新設。従来のワンストップ支援機能を拡充し、企業支援体制を一層強化した。また、「未来技術戦略局」を新設し、研究開発や人工知能(AI)、バイオヘルス、ビッグデータといった未来型産業の育成を重点的に進めている。


□加えて、世界各国のスマート分野専門家によるオンラインアンケート評価では、「評判・名声(Reputation)」部門で前回に続き今回も1位を維持した。

○ 「CES 2025」では、初めて統合釜山館を運営し、革新企業の支援やグローバルネットワーキングの強化に努めた。その結果、都市外交や企業投資誘致の取り組みを通じて、釜山市のブランド価値が世界に広く認知されるようになったことが確認された。また、これは各分野の専門家による評価でもあることから、今後、釜山が世界的なハブ都市へと発展していく可能性にも期待が高まっている。


□釜山市は、経済全体の「スマート化」と「デジタル化」を主導する「デジタル経済室」を軸に、主力産業へデジタル技術を融合させ、高付加価値型産業への転換を進めている。人工知能(AI)、ビッグデータ、量子コンピューティング、ロボット、バイオといったデジタル革新技術の育成を通じて、地域経済の体質強化を図っている。

○ さらに、今年3月には「釜山AI転換(AX)推進ロードマップ」を策定し、地方自治体として初めて「2025ワールドスマートシティエキスポ」(7月開催)を誘致。これまで首都圏に集中していた先端産業分野の交流とビジネスを地域にも拡大し、関連産業の前後方活性化につなげていく計画だ。

○ また、4月には「釜山技術創業投資資源」を本格的に立ち上げ、技術系スタートアップへの体系的な支援とベンチャー投資の促進に取り組むことで、地域主導の創業エコシステムの構築を目指している。

○ このほかにも、デジタル基盤施設(インフラ)の拡充に向けて、多様な施策を積極的に推進している。具体的には、 ▲圏域別の未来新産業革新クラスターの構築 ▲センタム2地区における都心融合特区の本格展開 ▲仮想モデル(デジタルツイン)試験区域の造成 ▲ディープテック産業に不可欠なクラウド産業生態系の構築 ▲グリーンデータセンター集積団地の造成 ▲釜山人工知能(AI)実証センターの運営 ▲スマートヘルスケア・ビッグデータセンターの構築 ▲量子科学技術センターの運営 さらに、デジタル創造人材の育成を目的とした ▲「釜山デジタル革新アカデミー」の運営(5年間で1万人の高度ICT人材を育成)など、デジタル関連産業の発掘と振興に取り組んでおり、これらを基盤に現在の上昇傾向を持続させていく計画である。


□朴亨埈(パク・ヒョンジュン)釜山市長は「今回の評価結果を通じて、釜山が名実ともに世界的なスマートシティであることを再確認できた」と述べた上で、「今後は首都圏への一極集中を克服し、南部圏のイノベーション拠点、そしてグローバルなハブ都市としての釜山の地位を確立できるよう、全力を尽くしていく」と意気込みを語った。