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BIE視察団「Busan is Good、エキスポ開催に必要な要素全て完備」 博覧会国際事務局の現地視察が終了…市民の熱意、テーマを高評価 釜山広域市が、2030国際博覧会(ワールドエキスポ)開催都市選定のための博覧会国際事務局(BIE)の現地視察を無事に終えた。釜山は視察団から「エキスポを開催する上で必要なすべての要素を備えている」と高評価を得た。BIEの視察団は4月2日に仁川(インチョン)空港から入国。4月7日までソウルや釜山を訪問し、現地視察を実施した。総論や主題、会場、PR計画、財政構想などをテーマに、計4回にわたるプレゼンテーション(PT)と現地訪問で、釜山のエキスポ準備状況と誘致への熱気などを慎重に視察。尹錫悅(ユン・ソンニョル)大統領や釜山市長、国会議長、その他政府関係者など各界の関係者とも対面した。4日間実施された釜山視察では乙淑島(ウルスクト)生態公園や博覧会開催予定地の北港、UN記念公園などを訪問したほか、地域の市民団体や大学生、新社会人などと対面し、エキスポ誘致への熱気を確認した。BIEの視察団長は「我々を本当に温かく迎えてくれた。釜山市民の熱い歓迎に感動し、本当に素晴らしかった。韓国の大統領をはじめ、多くの官僚とも面会を果たせた。報告書にどのような内容を記載するかは公開できないが、釜山はエキスポに必要なすべての要素を備えていると確認できた」と、釜山の準備状況とエキスポ誘致への熱意を高く評価した。-釜山広域市が、2030国際博覧会(ワールドエキスポ)開催都市選定のための博覧会国際事務局(BIE)現地視察を無事に終えた(写真は4月4日、釜山駅一帯で開かれたBIE視察団の歓迎イベント)。視察団はソウルと釜山で計4回、2030国際博覧会釜山誘致計画についての発表(PT)を聞き、現場を実際に見て回るなど慎重に準備状況をチェックした。視察結果は投票権を持った171のBIE加盟国に報告され、今年11月に実施予定の開催地選定に大きく影響するものとみられる。2030国際博覧会開催に向けた釜山の挑戦はまだまだ続く。6月に開かれる第4回PT準備にも万全を期し、市民や観光客に向けてのPR活動も引き続き行う。PRのため、4月5日には釜山港国際旅客ターミナル5階の北港再開発広報館に「2030釜山国際博覧会広報映像館」を開館した。同館では釜山の近代化過程を余すところなく盛り込むほか、北港の象徴的な意味を模型で立体的に表現し、「2030釜山国際博覧会」を想定して制作された映像も鑑賞できる。博覧会の開催予定地を表した大型ジオラマや、55インチOLEDのタッチ型広告パネルにPR映像を公開中。釜山港国際旅客ターミナルのハヌル庭園屋外デッキでは、北港の全景が一望できる。
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5月の釜山は楽しさ満載!祭り、イベントめじろ押し 燃灯、朝鮮通信使、甘川文化村、亀浦ナル、釜山港、海雲台砂祭りなど釜山広域市の5月は、市民や観光客が楽しめる祭りがめじろ押しだ。先頭を切る「釜山燃灯(ランタン、韓国語:ヨンドゥン)祭り」は4月末から5月20日まで、釜山鎮(プサンジン)区の宋象賢(ソン・サンヒョン)広場一帯で開催中。市民の幸せを願い、釜山市内の有名寺院が燃灯で美しく彩られる。日没後は会場が灯りで照らされ、より華やかになる。-5月、釜山広域市は多彩なイベントで盛り上がる。特に5月5~7日に開かれる「2023朝鮮通信使祭り」は4年ぶりにマスク着用義務なしでの開催で、日本からも約180人が参加し、一緒に祭りを盛り上げる(写真は2019年に開かれた朝鮮通信使祭りのパレード)。 韓国と日本両国の文化交流と平和の象徴・朝鮮通信使祭りも5月5~7日の3日間開かれる。祭りのハイライトである「朝鮮通信使平和行列」は、6日午後2時30分から龍頭山(ヨンドゥサン)公園を出発し、光復路(クァンボンノ)一帯を回る。釜山の関門・釜山港でも「第16回釜山港祭り」が5月27~28日まで釜山港国際旅客ターミナルと影島(ヨンド)の国立海洋博物館一帯で開かれる。27日午後8時以降、釜山港国際旅客ターミナル一帯では夜空を舞台に花火とドローンショーを楽しめる「花火&ドローンショー」が行われる。このほかにも広安里(クァンアルリ)漁坊祭り(5月12~14日)、海雲台(ヘウンデ)砂祭り(5月19~21日)、世界市民祭り(5月20日)、金井山城(クムジョンサンソン)祭り(5月26~28日)など多彩な祭りや公演が釜山各地で催される。特に2023気候産業国際博覧会の閉幕イベント「第29回ドリームコンサート(5月27日)」には人気アイドルのITZYやOH MY GIRL、NMIXXなどが出演し、洗練されたK-POPのステージを披露する。各イベントの日程は<4-5面>を参照。
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フェスティバルの町・釜山、再び [ワイドアングルで見る釜山] 秋の週末は、楽しいイベント目白押し釜山広域市は10月の1か月間、市内各所で大小さまざまな規模のイベントを開催する。新型コロナウイルス感染症の影響で縮小、中止となっていた各種イベントが正式に再開される。チャガルチ市場の海産物を味わえる「チャガルチ祭り」をはじめ、朝鮮時代の釜山の漁夫の集まり「漁坊(オバン)」をテーマにした「広安里(クァンアルリ)漁坊祭り」、東莱邑城(トンネウプソン)にまつわる話を展開する「東莱邑城歴史祭り」、金井(クムジョン)区のパン店やカフェが参加する「ラララフェスティバル」、韓国最大規模の花火大会「釜山花火祭り」など、見て楽しめ、お腹も満たされるイベントが満載だ。釜山市と釜山市民は、3年ぶりのオフライン開催となる祭りの準備に、いつにも増して力が入っている。2022年秋、釜山を盛り上げる地域の祭りを楽しんでみてはいかが。▲今秋、釜山の各祭りが3年ぶりに復活する。地域の文化やグルメとともに楽しむ地域の祭りから、韓国最大規模の花火大会として知られる釜山花火祭りまで盛りだくさんだ(写真は釜山花火祭りが開催される広安里の風景)。
釜山を楽しむ
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BTSをまねて釜山旅行へ ジミンの地元で食べ歩き、 RMも訪れた美術館で観覧を世界を魅了する人気グループ・防弾少年団(BTS)は釜山との縁が深い。メンバーのジミンとジョングクの故郷であり、2019年のグローバルファンミーティング「マスター(MUSTER)」が開かれた場所でもある。メンバーは釜山訪問のたびに記念写真を撮り、写真を撮った場所は必ずBTSファン「ARMY(アーミー)」の聖地にもなっている。ジミンが新年の願掛けをした「多大浦(タデポ)海水浴場」やV(ヴィー)が訪れた「釜山市民公園」などはいずれも、釜山を代表する観光名所だ。今月のダイナミック釜山では、BTSの足跡をたどる釜山の旅行コースを紹介したい。●コース1:「ジミンツアー」回東水源地&多大浦海水浴場 ▲多大浦海水浴場▲回東水源地 ジミンのファンなら、釜山の東から西に沿って回ってみよう。ジミンは釜山出身のメンバーで、釜山市金井(クムジョン)区で小学校から高校時代までを過ごした。まずは東エリアの金井区回東(フェドン)から。金井区内にある数多くのスポットの中でも、特におすすめなのが「回東水源地」。金井区の中心部からもほど近く、山の中にある上水源地だ。都市鉄道1号線の長箭(チャンジョン)駅から車で10分ほど走ると、中心部とは違った豊かな自然が目の前に広がる。湖を囲んだ山と周囲に造成された散歩道が魅力的で、湖のほとりには裸足で歩ける黄土森の道やヒノキ林、登山コースなどもある。散策路の途中には椅子や東屋もあり、休憩したり軽食を取ったりするのにもちょうどいい。次は釜山の西エリアに位置する多大浦海水浴場。ジミンが2016年、ここから弟と一緒にリアルタイムで映像を配信し、話題を呼んだ。韓国観光公社が海外のアーミー向けに実施した「BTSの足跡をたどって行きたい韓国の観光名所トップ10」の第2位に選ばれた場所でもある(1位は江陵<カンヌン>の注文津海水浴場)。多大浦海水浴場は、日没時間になると海と干潟が黄色く染まる「黄金の夕焼け」、ギネスブックに載った超大型床噴水「多大浦夢の夕日噴水」、葦と干潟が織りなす「生態探訪路」の三つが有名だ。〇回東水源地 黄土森の道へのアクセス:都市鉄道1号線長箭駅4番出口前→金井5番マウルバス乗車→五倫本洞(終点)下車〇多大浦海水浴場へのアクセス:都市鉄道1号線の終着駅・多大浦海水浴場駅4番出口●コース2:「ジョングクツアー」故郷の萬徳(マンドク)洞を巡ろう▲石佛寺ジョングクは釜山市北区萬徳の一帯で幼少期を過ごした。2番目はジョングクが卒業した小学校の周辺を回るコースだ。都市鉄道3号線の萬徳駅1番出口を出て下り坂を歩いて行くと、アパートが建ち並ぶ団地の間に小学校が見えてくる。ここがジョングクの卒業した白楊(ペギャン)小学校だ。ここから再度東に向かって傾斜のある道を歩いて行くと、ジョングクの通った白楊中学校が見えてくる。おすすめの場所は「屏風庵 石佛寺(ピョンプンアム ソップルサ)」。世界的な旅行ガイドブック「ロンリープラネット」が、アジアの秘境に選ぶほど風光明媚な場所だ。韓国にあるほとんどの寺が木材で建てられているが、ここは法堂が全て石で造られている。寺を屏風のように囲った岩壁(屏風岩)と、石で建てられた寺が独特の風景を演出している。本堂裏の岩壁に刻まれた仏像群の規模は、韓国で最大規模を誇る。山寺の静けさと、仏像の荘厳で雄大な雰囲気に癒されてみよう。〇石佛寺へのアクセス:都市鉄道3号線萬徳駅の2番、4番出口の間の細道に入り、「ソク・クァンホ内科」の入ったビルの前で無料シャトルバス(ワゴン車)が毎朝9時に出発する。日曜日は運行していない。●コース3:Vが記念写真を撮った「釜山市民公園」▲釜山市民公園釜山のセントラルパーク「釜山市民公園」も「アーミー」なら必須コースだ。2019年、釜山のファンミーティング開催前にメンバーのVが訪れ、散歩を楽しんでいる姿を公式ツイッターのページにアップしたことで知られている。釜山市民公園は、広さ47万3,911㎡の超大型都心公園で、公園の中央部にある芝生の広場は約4万㎡(サッカー場の約6倍)。公園内には97種85万本の木が植えられており、歴史館、案内所、約2.5㎞の釜田川(プジョンチョン)や田浦川(チョンポチョン)、噴水4カ所、広場6カ所、子どもの遊戯施設9カ所などを完備している。Vが写真を撮った場所は南門の東屋「市民マル」近くの道にある。南門から最も近い場所にある木の柱を目印にすると見つけやすい。道の上には「BTSのV 写真撮影場所」と書かれている。〇アクセス:都市鉄道1号線釜田駅7番出口を出て直進→鉄道釜田駅構内を通過し、裏手から出て横断歩道を渡る。●コース4:RMのインスピレーションを刺激した「釜山市立美術館」▲釜山市立美術館BTSのリーダー・RMは、よく知られた美術愛好家。RMが釜山に来るとたびたび立ち寄るのが海雲台(ヘウンデ)区の展示場・BEXCO近くにある「釜山市立美術館」だ。RMが同美術館の展示を観覧したのは、知られているだけでも4回。2019年6月に展示を観覧後、別館の李禹煥(イ・ウファン)空間にある芳名録に「先生の作品、素晴らしかったです。僕は『風(パラム)』が好きです」というメッセージを残し、話題になった。2020年2月、5月に開かれた同美術館の企画展示にも訪れ、SNSに記念写真をアップしている。釜山市立美術館は、敷地面積2万1,560㎡、建物の総面積は2万1,425㎡で、地下2階地上3階建て。展示室や収蔵庫、子ども美術館、事務所、野外彫刻公園などで構成されている。現代美術の世界的巨匠・李禹煥の常設展示館「李禹煥空間」は別館にあり、美術館の野外広場に建てられている。観覧料は本館の企画や展示によって異なり、所蔵品展など一部の展示は無料で観覧可能。別館の李禹煥空間は有料(大人3000ウォン<約310円>、学生2000ウォン<約210円>)で公開している。RMが最近記念写真をアップした「韓国現代美術家の照明Ⅳ⁻イ・ヒョング」展は、8月7日で終了しており、現在「私は美術館に〇〇に行く」という余暇をテーマにした企画展が10月16日まで公開されている。アクセス:都市鉄道2号線BEXCO(市立美術館)駅5番出口を出て、車道に沿って約170m直進。
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広安里の夜空を照らす無数の光…ドローンが伝えるメッセージ [ワイドアングルで見る釜山] 広安里Mドローンライトショー今夏、釜山広域市で最も人が集まったスポットは広安里(クァンアルリ)海水浴場だった。広安里の複合文化施設「民楽ザマーケット」や韓国の人気キャラクター「ペンス」の写真撮影スポット、マリンスポーツに至るまで、釜山市民はもちろん、多くの観光客が広安里で楽しいひと時を過ごした。▲ショーが行われる広安里海水浴場の全景。▲毎週土曜日の日没後、広安里の夜空を照らすドローンショーが行われている。今年の広安里は、6月から毎週土曜日に行われている「広安里Mドローンライトショー」(以下ドローンライトショー)によって、海岸沿いに建ち並ぶ高層ビルや広安里の海上を通る広安大橋のライトアップが新たな見どころとして加わった。午後8時、広安里海水浴場の一角では青い光を放つ小型ドローン数百台が飛び立つ。海岸のあちこちに設置されたスピーカーから音楽が流れ、ドローンは赤や青にきらめき夜空を彩る。ドローンライトショーは、無線操作で動く500~1500台のドローンが広安大橋をバックに夜空を飛び交い、さまざまなオブジェを描く。ペンスなどの人気キャラクターや韓流スターのBTSメンバーをイメージしたキャラクター、花火にも様変わりする。常設公演に使用されるドローンは計500台。特別公演日には計1500台に増やして行われる。「釜山グルメツアー」「夏の休暇 広安里」「広安里海賊団」「サマーフェスティバル」「韓流スター」など、多彩なテーマのドローンショーが繰り広げられた。イベントを行う水営(スヨン)区は、市民からエピソードを募集し、10月、12月にドローンプロポーズイベントも予定している。ドローンライトショーは毎週土曜日に2回(3~9月:午後8・10時、10~2月:午後7・9時)行われ、毎回約10分。観覧無料。雨天や強風など、天候不良の場合は中止。詳細事項は、ドローンライトショー公式ホームページ(gwangallimdrone.co.kr)で確認できる。広安里ドローンショーを再生→ http://youtu.be/-jR-rsjw9MA
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カプセル列車に乗れば車窓に広がる大海原のとりこに Enjoy Busan-観光列車 ガタゴト揺れる列車の車窓に開ける広い海。短いトンネルを過ぎ、停車したヨーロッパ風の汽車は1~2分後、乗客を乗せて再び出発する。窓には青い海と木々の緑が過ぎてゆく。2020年10月に開通した観光海辺列車「海雲台ブルーラインパーク」に乗車すると、海雲台(ヘウンデ)海水浴場から尾浦(ミポ)、青沙浦(チョンサポ)、松亭(ソンジョン)まで続く風景が堪能できる。今月のダイナミック釜山ではブルーラインパークなど、釜山の観光地をゆっくり楽しめる観光列車を紹介したい。▲海雲台ブルーラインパークの海辺列車が走っている海辺の全景。■釜山観光の必須コース「海雲台ブルーラインパーク」香港のトラムは、レールの上を走る路面電車として知られている。地上より高い場所から都心の風景を見ることができ、香港観光の際は必須コースとなっている乗り物だ。釜山広域市の海雲台区にも、これと似た名物「海雲台ブルーラインパーク」がある。海雲台ブルーラインパークは旧廃線鉄道の約4.8㎞区間を再開発し、新たに観光列車として開通した観光施設で、タルマジトンネルや青沙浦停留所、タリットル展望台、九徳浦(クドッポ)、松亭停留所(旧松亭駅)など6カ所の停留所がある。家族や恋人と水入らずの時間を過ごせるレールウェイ「スカイカプセル」もある。スカイカプセルは地上7~10mの高さに設置されたレール上を通り、空中から外の景色が楽しめる。海辺列車の線路の脇には遊歩道が造成されており、列車のコースに沿って散歩できる。海辺列車、スカイカプセル、散歩道の3コースがあり、海雲台の海が楽しめるスポットだ。■異国情緒あふれる雰囲気の列車に乗り、景色をゆったりと鑑賞「海雲台海辺列車(以下、海辺列車)」は、海雲台海水浴場の東端・尾浦(ミポ)を出発し、松亭海水浴場まで時速15㎞でゆっくり走行する。高層ビルが建ち並ぶマリンシティから広安大橋、青沙浦、松亭駅まで海と都市の景観が広がる。片道では尾浦停留所を出発し、終点まで30分ほどかかる。列車はヨーロッパの都市部を走る路面電車のような、四角い車体。赤、緑、黄、青の4色がある。乗客全員が車窓からの風景を楽しめるよう、座席が海側を向くように設置されている。海辺列車の片道料金は1回利用券が7000ウォン(約720円)。ただしチケットを購入後、途中下車する場合は2回利用券(下車後、もう一回乗車できるチケット)を購入したほうがお得だ。2回利用券は1万ウォン(約1020円)。このチケットがあれば往復乗車が可能で、海辺の風景を特に楽しみたい場合はこのチケットを利用しよう。全ての停留所で使える6回利用券は1万3000ウォン(約1330円)。■空から海を見下ろすような「スカイカプセル」 ▲スカイカプセルが線路の上を通り過ぎるところ。 ケーブルカーのような「スカイカプセル」は、家族や恋人との利用にお薦め。尾浦停留所2階から出発し、1~2人、3~4人で乗車できる。海辺列車の線路から地上7~10mの高さに設置されたレール上を、時速4㎞で進む。尾浦停留所から青沙浦停留所までの約2㎞を走行し、乗車時間は約30分だ。高い場所から見る風景を余すところなく楽しめ、釜山の海を独り占めしているような気分を味わえる。車両1台単位で利用でき、料金は片道2人乗りが3万ウォン(約3070円)。3人乗り3万9000ウォン(約4000円)、4人乗り4万4000ウォン(約4500円)。スカイカプセルは、海辺列車と合わせて利用できる統合型チケットも販売している。●海雲台ブルーラインパークへのアクセス尾浦停留所(海雲台区中洞948-1):都市鉄道2号線中洞(チュンドン)駅7番出口から大通りに沿って尾浦五差路まで約600m直進。海が見える南西方面の道路に沿って再度140mほど直進後、左側。〇ホームページ:www.bluelinepark.com連絡先:051)701-5548■天恵の自然を抱く太宗台遊園地観光循環列車でのんびりと鑑賞釜山市影島(ヨンド)区内の観光地である太宗台(テジョンデ)遊園地にも観光列車がある。敷地内の青々とした森や切り立ったような絶壁、奇岩怪石を観覧できる「タヌビ列車」だ。▲影島灯台の全景。太宗台にはスリランカ政府から寄贈された仏舎利1粒、菩提樹2本が奉安されている「太宗寺(テジョンサ)」があり、釜山最初の有人灯台として知られる「影島灯台」、晴れた日には対馬が見える展望台など、見どころが多い。タヌビ列車は正門から中央広場を過ぎ、太宗寺、影島灯台、太宗台、展望台、南港(ナマン)眺望地、救命寺(クミョンサ)、中央広場に戻る約4.5㎞のコースだ。ゆっくり途中で休憩しながら歩くと、大人の足で2時間ほどかかる。 ▲太宗台中央広場を出発するタヌビ列車。太宗台は、循環列車「タヌビ」に乗れば楽に見て回ることができる。名前は列車だが、先頭車両が3つの乗客車両を引きながら、道路の上を走る乗り物だ。タヌビ列車は平日30分に1本の間隔で運行されており、チャガルマダン(砂利が敷き詰められた海岸)、救命寺、展望台、影島灯台、太宗寺の5カ所に停車する。敷地内では、乗車券を提示すればいつでも乗降と乗り換えが自由にできるため、お気に入りの場所を見つけて途中下車し、散歩を楽しむのもお薦め。乗車券は大人3000ウォン(約310円)、中高生2000ウォン(約210円)、子ども(満4歳~小学生)1500ウォン(約150円)。4歳未満は無料。〇利用問い合わせ:釜山観光公社(051-405-8745)
フード
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ミルミョン、コプチャン…BTSもほれ込んだ釜山の味 釜山は地元の美味しいものが豊富なグルメの町だ。BTSのメンバーが釜山で訪れた店が、アーミーの聖地にもなっている。■RMもお気に入りの釜山の涼味「東莱ミルミョン」釜山を代表する麺料理の「ミルミョン」は、リーダーのRMもお気に入りのグルメだ。2019年にファンミーティングで釜山を訪れた際、東莱(トンネ)119救助隊(消防署)前の「東莱ミルミョン」でミルミョンを味わった。食べ終わった後、ミルミョン1人前をテイクアウトするほど味にほれ込んだそう。〇住所:釜山市東莱区明倫路47〇電話番号:051-552-3092〇営業時間:午前10時~翌日午前5時■ジョングクお気に入りの釜山コプチャン「コプチャンサロン」 釜山は肉料理でも有名で、特にコプチャン(ホルモン)を使った料理が多い。メンバーのジョングクが2019年、釜山市民公園近くの「コプチャンサロン」に立ち寄った。BTSの聖地というだけに、店内のあちこちにBTSのポスターが貼られている。人気メニューはコプチャンを練炭で焼いた「練炭焼き」。〇住所:釜山市釜山鎮区東平路223番ギル44〇電話番号:051-803-7787〇営業時間:午後5時~午前0時■学生時代、ジミンがよく食べていたケランマンドゥ「マンナブンシク」 金井区の書洞迷路市場(ソドンミロシジャン)には、ジミンが学生時代によく通っていた粉食店(ブンシクチッ)の「マンナブンシク」がある。店は市場の入り口から入って通りを半分ほど過ぎたところにあり、代表メニューは春雨と卵を混ぜて餃子のように焼き上げた「ケランマンドゥ(卵餃子)」だ。一般的な粉食店のメニューで知られるトッポッキ(餅炒め)やスンデ(豚の腸詰め)、チヂミ、海苔巻きなども1人前1000~1500ウォン(約100~150円)で販売中。〇住所:釜山市金井区書洞市場ギル42-4〇電話番号:051-522-9757〇営業時間:午前11時~午後8時
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ソンピョン、ジョン、カルビチム…秋夕に欠かせない韓国名節グルメ 秋夕特集 名節料理朝晩の風が秋めいてきた。秋は韓国最大の名節「秋夕(チュソク)」がある。名節とは陰暦のお盆や正月を指し、韓国では今年9月9日~12日にチュソクの連休を迎える。チュソク当日は9月10日で、陰暦の8月15日。前後の日を合わせて3日間休み、家族全員が集まって先祖をしのび、旬の食材を使った料理を食べる。今月のダイナミック釜山ではチュソクにちなんで、韓国の名節料理を紹介したい。 ■新穀で作る餅とチヂミを食べる風習チュソクの料理は、収穫したばかりの穀物と旬の食材を使って作るのが特徴だ。地域によって違いはあるが、ソンピョン(松葉餅)や各種ジョン(日本ではチヂミでもおなじみ)は外せないメニュー。特に新米で作った餅は、豊作の年だけ食べられる、めでたいものだった。チュソクに食べる餅は「ソンピョン」と言い、米粉に沸かしたお湯を入れてこね、少しずつ手に取りゴマや大豆、小豆などの中身を入れる。それを半月形に整え、松の葉を敷いて蒸せば完成だ。ソンピョンの丸い形には、満月のよう豊かになるという意味が込められている。餅を蒸す時に敷く松葉は餅の風味を豊かにし、殺菌成分もある。※販売所:ソンピョンは釜山全域の餅専門店や総合スーパー、伝統市場で1年を通して簡単に購入可能。 ■チュソクの食卓に並ぶメインメニュー「カルビチム」1チュソクは老若男女が集まって食事するため、食べやすく消化もよく柔らかい肉料理「カルビチム」が食卓に並ぶ。カルビチムは牛カルビや豚カルビを5㎝ほどの大きさに切り、しょう油などの各種タレに漬けこみ、煮込んだ料理だ。柔らかい肉質と甘みのある味わいで、子どもからお年寄りまで皆で楽しめる。煮込んだ肉の上に、銀杏や錦糸卵を飾り付けることもある。タレに長く漬けた場合は、中まで十分に火を通すことで柔らかい肉になるため、下準備から調理まで3~4時間ほどを要する非常に手の込んだメニュー。カルビチムはタンパク質が豊富で、筋肉の形成や体力補強に効果的だ。主に穀類と野菜が中心の韓国の食卓では、秋の収穫を終え、疲労回復のために食べる料理でもある。※販売所:主に韓定食を出す飲食店や、肉料理専門店などで食べることができる。■名節・宴に彩りを添える香ばしい香り…ジョンとティギム(天ぷら)ジョンは各種材料に卵と小麦粉を混ぜ合わせ、鉄板で焼いた料理だ。日本でもよく知られた「チヂミ」や、釜山の郷土料理「東莱パジョン」もジョンの一種となる。△牛肉を細かく刻み、卵や豆腐などを加えて揚げたトングランテン△薄く切ったサツマイモを挙げたサツマイモのジョン△短く刻んだニラと小麦粉の生地を混ぜあわせたプチュジョン△カニ蒲鉾、長ネギ、トウガラシ、たくあん、ハムなどを揃えて串に刺した三食串ジョン△タラの身を使ったミョンテジョン等々。エゴマの葉を入れるとケンニプジョン、ジャガイモを使えばカムジャジョンなど、メインの材料によってその数は無限大に広がる。※販売所:韓国の家庭で食べられている「ジョン」や「ティギム」を食べるなら、伝統市場に行ってみよう。お薦めは、釜山市の中心繁華街・西面(ソミョン)に近い釜田(プジョン)市場。同市場内にはジョンなどをメインに販売しているおかずの店があちこちにある。また釜山市内の至る所にある伝統酒店でも、おつまみにジョンを注文して食べられる。
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夏バテはスタミナ食のサムゲタン、鴨の水炊きで吹き飛ばそう! [釜山の味]スタミナ食の鶏と鴨 8月は韓国が最も暑い時期。夏の暑さは気力や体力を奪い、食欲もなくなる。韓国で夏の時期に食べられるのが、伏日(韓国語:ポンナル、暑気払いのために滋養食を食べる日)料理としても知られている参鶏湯(サムゲタン)。しかし釜山では、参鶏湯に引けを取らない鴨肉を使った水炊きや、プルコギなどがスタミナ食として広く親しまれている。今月のダイナミック釜山では、疲れた体にエネルギーを注入してくれる、鶏肉と鴨肉の料理を紹介したい。□夏には体にいい薬剤の入った参鶏湯 参鶏湯は日本でもよく知られたスタミナ食の一つだ。鶏肉と一緒に高麗人参やナツメ、ニンニクなど、疲れた体を元気にしてくれる材料がいくつも入っている。若鶏の頭の部分を取り除き、トゥッペギと呼ばれる土鍋などに材料を丸ごと入れ、じっくり煮込む。長時間煮込むため、固くなりがちな胸肉などの部分も柔らかく、食べやすい。店によってアワビなどの海産物が入っていたり、薬剤の種類、割合を増やして、よりスタミナ効果を高めた参鶏湯を出したりするところもある。参鶏湯はまず鶏肉から食べよう。ぐつぐつ煮込まれた熱々の状態で出てくるため、スープは少し冷ましてから飲むのがお勧め。肉は基本的な味付けがされていることが多いため、そのまま食べるか、少量の塩を付けて食べることが多い。肉を食べた後、お皿に残ったご飯はお粥のようにして食べ、足りない場合はご飯を追加で注文することもできる。参鶏湯を食べる時に欠かせないのがキムチだ。キムチの酸っぱさが参鶏湯の脂っこさを抑えてくれるため、参鶏湯専門店のキムチは通常、他のメニューを扱う飲食店の物よりやや酸っぱく、深みのある味わいが特徴。〇オッパダチョンボク参鶏湯(蓮堤区)釜山市の蓮堤(ヨンジェ)区庁がお勧めする参鶏湯専門店。都市鉄道1号線の蓮山(ヨンサン)駅2番出口近くにあり、アクセスも便利だ。この店の特徴は、参鶏湯に「オッ(うるし)」と「チョンボク(アワビ)」が追加できるところ。うるしは肝臓の解毒作用や滋養強壮に効果がある。そこに海のスタミナ源・アワビを追加すれば、より濃厚なスープが出来上がる。-住所:釜山市蓮堤区ワールドカップ大路119番ギル16-価格:オッチョンボク参鶏湯 2万3000ウォン(約2400円)、参鶏湯 1万5000ウォン(約1570円)-電話番号:051-862-3307 〇南浦参鶏湯(中区)南浦洞(ナンポドン)で50年以上営業を続けている、有名な参鶏湯の専門店。BIFF広場の近くにあり、夏は多くの観光客が訪れる。お腹にもち米や高麗人参、栗、ナツメなどを詰めた鶏肉を土鍋に入れ、スープと一緒にじっくり煮込む。-住所:釜山市中区南浦ギル16-価格:参鶏湯 1万6000ウォン(約1680円)、チョンボク参鶏湯 2万1000ウォン(約2200円)-電話番号:051-245-5075 □水炊きとプルコギで楽しむ健康食「オリコギ(鴨肉)」 参鶏湯に馴染みがあるなら、釜山では「鴨料理」にチャレンジしてみよう。鴨肉は鉄やリン、ビタミン、不飽和脂肪酸が豊富に含まれ、気力回復にいいことで知られている。韓国の鴨料理で代表的なメニューは、大きく分けて参鶏湯のようなスープ料理の「オリペクスク(鴨の水炊き)」と、豚肉プルコギのように赤いタレに肉を漬けこみ、カボチャやニンニク、ネギ、ニラなどの野菜と焼いて食べる「オリプルコギ(鴨肉プルコギ)」の2種類だ。夏のスタミナ食として食べるなら「ペクスク」、家族みんなで楽しむなら甘みのあるピリ辛風味の「プルコギ」がお勧めだ。ペクスクは、じっくり煮込んだ鴨肉を味わった後、一緒に煮込んだもち米をお粥のようにして食べる。プルコギは火を通す際、鴨肉の脂を適度に取り除くところがポイント。肉を焼く鉄板には、脂が流れ落ちるように穴が空いている。しかし脂を取り除き過ぎてしまうと、固くなってしまうことがあり、脂を残しすぎるとしつこくなってしまうため、油分の調節が多少難しい。〇ネンスタンガドゥン(釜山鎮区)釜山で最もよく知られた鴨肉専門店。都市鉄道2号線の東義大(トンウィデ)駅から車で3分ほどのところにある。本館と別館、野外テーブル席もあり、数百人が同時に食事できるほどの規模を誇る大型飲食店だ。人気メニューは「オリプルコギ」。店は傾斜の険しい坂道を上ったところにあるため、タクシーで行くのがお勧め。-住所:釜山市釜山鎮区伽倻公園路107-価格:オリプルコギ 4万ウォン(約4200円)、オリペクスク 4万5000ウォン(約4720円)-電話番号:051-897-5252 〇萬徳コムベリョンガドゥン(北区)都市鉄道3号線の「萬徳駅」2番出口から、北東に約1㎞進んだところに「萬徳民族オリマウル」がある(マウルは韓国語で村)。10カ所余りの鴨肉専門店が軒を連ね、この中で最もよく知られているのが「コムベリョンガドゥン」だ。バンガロー(簡易的な木造家屋)式の個室もあり、個別の空間で家族や知人とゆったりバーベキュー気分を味わいながら食事もできる。-住所:釜山市北区中里路88-7-価格:オリプルコギ 4万ウォン(約4200円)、オリペクスク 6万ウォン(約6300円)-電話番号:051-337-2542