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釜山市、2030国際博覧会の誘致に「全力投球」

釜山市、政府、財界、韓流スターがタッグを組む 

BTS、10月15日誘致祈願コンサートを開催

2030年国際博覧会（ワールドエキスポ）の釜山誘致を成功させようと、世界的人気グループの防弾少年団（BTS）から在外同胞まで、協力の輪が広がっている。博覧会国際事務局（BIE）の最終誘致計画書の提出が9月7日と目前に迫る中、世界各地で釜山誘致を応援、PRする機運が高まっている。

釜山広域市は「2030釜山国際博覧会最終誘致計画書」で、BIEが提示した14のテーマや64の項目に対する具体的な実現法案と、釜山開催の必要性や経済力などを総合的に盛り込む計画だ。国際博覧会が目指す人類の普遍的な価値の実現に最も見合う釜山の個性、カーボンニュートラル（温室効果ガスの排出量と吸収量のバランスを取ること）や気候の変化など人類共通の問題解決に対するビジョンも積極的にPRしていく方針だ。

▲2030国際博覧会（ワールドエキスポ）の釜山誘致のため韓国が一丸となり、人気グループのBTSから外国人や在外同胞に至るまで、総力を結集する。世界各地で釜山誘致を応援・PRするムードが高まっている。釜山ワンアジアフェスティバルでのBTSの公演

釜山市は7月、市内在住で、世界38カ国出身の計109人の外国人や在外同胞で構成する広報団「エキスポフレンズ」を発足させた。釜山PRのコンテンツを韓国語と母国語で制作し、国内外に紹介するほか、博覧会誘致への思いを伝える役割を担っている。

韓国を代表するサムソン電子や現代自動車、LG電子、SK、ロッテ、POSCO、ハンファ、GS、現代重工業、新世界などの主要企業も、各社が持つグローバルネットワークを通じて誘致の支援を行っている。

 

▲釜山の観光地・甘川文化村でエキスポ誘致をPRする在外同胞の人々

国際博覧会の広報大使を務めるBTSは10月15日、午後6時から釜山市蓮堤（ヨンジェ）区の釜山アシアードメインスタジアムで、釜山誘致祈願コンサートを開催する。会場は10万人が入場可能な規模で行われる予定で、入場料は無料。同日、同じ時間に釜山港国際旅客ターミナルの野外駐車場でも1万人規模でコンサートのオンライン中継を実施する。

ドラマ『イカゲーム』などの出演で知られ、最初の広報大使となった俳優のイ・ジョンジェさんも、誘致支援活動を続けている。イさんは歌手のZion.TやWonstein、チョン・ソミ、アイドルグループ・OH MY GIRLのアリンで構成された仮想のグループ「X４」とともに誘致PRのミュージックビデオにも出演中。また動画投稿サイト・YouTubeでは、博覧会誘致の広告やPR映像を公開している。

 

▲仮想グループ「X4」のエキスポPR映像