「若者の起業を成功まで支援!」釜山技術創業投資院が発足
「釜山技術創業投資院」の外観
釜山が「グローバルスタートアップハブ都市」として発展するための、スタートアップエコシステムの中核機関となる「釜山技術創業投資院」が4月9日、正式に発足した。「釜山技術創業投資院」は、△革新起業チーム △成長基盤チーム △ファンド投資チーム △グローバル投資チーム △経営支援チームなどの5チームで構成され、院長を含む常勤の役職員35人でスタートした。
今後は人員を55人まで拡大する予定で、必要な人材は、既存の起業支援機関から異動する職員に加え、経験者や新規職員を段階的に採用する計画である。「釜山技術創業投資院」は、地域の各機関に分散していた起業支援機能を統合し、金融機関などとの緊密な連携を通じて、地域のスタートアップ企業の革新的な成長を主導する中核機関となる。
特に、起業に対するワンストップ支援体制を整え、起業初期から成長、資金調達に至るまで、全てのプロセスを支援する。これにより、釜山の金融中心地としての強みをベンチャー投資と結びつけ、地域経済をより一層活性化させる、中心的な役割を果たすことが期待される。
そのために5年間で1兆ウォン規模のファンドを設立し、起業関連の資金貸付支援を拡大する計画である。「釜山技術創業投資院」は、釜山だけでなく蔚山や慶尚南道を含む韓国南東部地域の経済再活性化を目指すための、革新的な中核機関である。今後、革新的な技術を生み出すような企業への支援やベンチャー投資の促進に向けて、さまざまな役割を担っていく予定だ。
なかでも、起業支援政策の企画・支援事業の評価及び、成果分析・ファンド運用・投資など、地域のスタートアップエコシステム全体を統括する役割を果たすと見られる。こうした取り組みにより、釜山が「グローバルスタートアップハブ」へと成長するための基盤を築いていくという構想である。
釜山市は、釜山国際金融振興院などと共に進めている「釜山金融中心地政策」とベンチャー投資を連携させ、地域の資本市場を活性化させる方針である。また、韓国内外のスタートアップ企業と投資家が活発に交流できるネットワークの構築などを通じて、「釜山技術創業投資院」がスタートアップ企業の飛躍的な成長の原動力となれるよう、積極的に支援していく方針だ。
釜山起業支援事業「B-スタートアップデイ」の発表会
アジアスタートアップ博覧会「FLY ASIA」の会場