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「『15分都市』を体験し、楽しむ釜山市民の姿が印象的」

13「15分都市」理論の提唱者カルロス・モレノ教授が、3月23日から2日間、釜山を訪問。モレノ教授は今回の訪問で、「15分都市」の主要施設やさまざまなプログラムを体験し、釜山の「15分都市」ビジョンとインフラ整備を高く評価した。


「15分都市」の概念を提唱した世界的な学者、カルロス・モレノ教授が、3月23日から24日にかけて釜山を訪れた。モレノ教授は、釜山の15分都市におけるアンカー施設(地域活性化の核となる拠点施設)や、さまざまなプログラムを体験し、朴亨埈(パク・ヒョンジュン、박형준)釜山市長と共に、15分都市釜山のビジョンについて深く議論した。


モレノ教授は、フランスのパリ第1パンテオン・ソルボンヌ大学の准教授で、2020年に出版した著書「15分都市:人にやさしいコンパクトな街を求めて(Droit de cité)」の中で、15分都市の概念を初めて提唱した人物である。


釜山とのつながりは3年前に遡る。2022年3月に「15分都市・釜山ビジョンと戦略」が発表された当時、オンラインで釜山市長と対談した。さらに、同年10月には、世界知識フォーラムが釜山で開催された際に当地を訪れ、釜山市の15分都市計画に高い評価を与えている。


今回の訪問では、15分都市が釜山でどのように実現されているのかを直接視察し、市民と交流する機会を持ったという点で意義深い。3月23日には、15分都市釜山のアンカー施設である、子ども複合文化空間「釜山市役所 トゥルラック・ナルラック(들락날락)」や、青年の交流文化空間「釜山青年ジャクダンソ(부산청년작당소)」を訪れ、市民と交流した。


続いて24日には、釜山鎮(プサンジン、부산진)区 堂甘洞(タンガムドン、당감동)にある堂甘ソンヒョン(선형)公園を訪問。この公園は、釜山の15分都市モデルである堂甘洞・開琴洞(ケグムドン、개금동)の住民なら、誰でも自宅近くで自然が楽しめるように整備されたものである。


また、車道の幅を狭めて確保された歩行空間や、韓国庭園風の歩道は、昨年「グローバルデザインiTアワード」で銅賞を受賞している。その後に訪れたDOMOHEON(複合文化空間)では、自ら体験した15分都市釜山について、朴市長と意見を交わした。


モレノ教授は、「15分都市の主要施設を体験し、楽しむ市民の姿が印象的だった」と評価し、釜山がアジア地域で、15分都市を広める中心的な役割を担うことに期待を示した。さらにモレノ教授は、15分都市の普及に関心のある都市を招いて、9月4日にパリでグローバルカンファレンスを開催する予定であり、釜山を正式に招待したと明らかにした。


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モレノ教授が釜山市役所の「トゥルラック・ナルラック」を訪問。