仕事の心配ご無用!釜山でワーケーションを満喫しよう
釜山市、グローバルワーケーションのインフラ拡充
釜山広域市は「グローバルワーケーション都市」を目指し、各種事業を積極的に推進中だ。ワーケーションは仕事(work)と休暇(vacation)を組み合わせた造語で、企業には新たな福利厚生のモデルとして、地域には新しい滞在型観光として注目を集めている。旅行先で仕事ができる環境を整え、仕事の後にはゆったりと休みを満喫できる。
釜山は四方を山や川、海に囲まれ、温泉施設なども保有する観光都市。また韓国第2の都市として経済や生活、文化のインフラ、さまざまな見どころ、グルメ、楽しいイベントなども多く、「グローバルワーケーション都市」にふさわしい。
市はいち早く拠点センターや衛星センターの造成、文化体育観光部の公募事業選定など、優れた都市インフラを基盤に「ワーケーション先進地」作りに力を入れている。例えばワーケーション期間中、利用者向けのゴルフレッスンやボディケア、ヘルスケアなども構想している。
△釜山広域市が「ワーケーション先進地」の構築を推進している(写真は釜山港北港が一望できる、東区草梁洞のアスティホテルにある「釜山型ワーケーション拠点センター」)。
現在ワーケーションの中心インフラは、東区草梁(チョリャン)洞のアスティホテル24階にある「釜山ワーケーション拠点センター」。広さ708.5㎡規模で、50席分のオフィス空間や4カ所のフォンブースとオンライン会議室、イベントラウンジなどを完備している。この他のカフェ、ワーケーションセンターは、釜山駅前の拠点センターや中区、西区、影島(ヨンド)区などの衛星センターとカフェ、サーフィンセンター、ホテルなどとパートナーセンターを構築し、エリアを拡大中。
センターは6月までに計1244社の企業が登録しており、月の訪問者数は昨年4月から9月の間に2022年の同時期と比較時約4.7倍、月別のワーケーションの申し込みも約2.3倍に増えた。海外企業の訪問も増えており、昨年11月9日、日本のNIKKEIワーケーションカンファレンスで初の海外支店として紹介され、和歌山県とMOU(了解覚書)を締結するなど、ワーケーション交流と問い合わせが増え続けている。
釜山市は5月13日、釜山型のワーケーション活性化のための特化コンテンツ「ゴルフティーチングプログラム」を開催。同イベントは海雲台(ヘウンデ)ビーチCCで開かれ、LPGA(アメリカ女子プロゴルフツアー)のプロゴルファー、ユ・ソヨンとパク・インビを1日講師として招き、ゴルフ、仕事、休暇を全て楽しめる釜山の長所や経済力、魅力をPRした。市はゴルフとワーケーションを連携させるプログラムも引き続き開発していく。
釜山のワーケーション産業は、今後より拡大する見込みだ。海雲台区にある釜山創造経済革新センターの交流スペースを活用しオフィス空間として整備するほか、韓国観光公社選定の人気リゾート地・海雲台、松亭(ソンジョン)の海洋観光資源を使ったワーケーションプログラムを整備する。西区では「健康管理(ウェルネス)休暇地遠隔勤務プログラム」も運営する。
釜山ワーケーション関連の詳細事項や、利用に関する問い合わせは釜山ワーケーションのホームページ(www.busaness.com)参照。