知っておくと便利な韓国語の一言①밥먹었어?「ご飯食べた?」
昨年、釜山市の日本語新聞「だから釜山」の読者満足度調査では、「韓国語講座」を開いてほしいという意見を多くの読者の皆さんからいただきました。この意見を反映し、今月号から「知っておくと便利な韓国語の一言」を連載します。生活の中で使える便利な韓国語と、その釜山方言バージョンも合わせて紹介する予定です。
人気アイドルグループ「LE SSERAFIM」のメンバー・宮脇咲良(みやわき さくら)が、あるバラエティ番組で「韓国生活で〝ご飯食べましたか〟(韓国語:パンモゴッソヨ?[밥 먹었어요?])という挨拶の意味が理解できなかった」と話したことがある。韓国人は挨拶の代わりに「ご飯食べた?」という質問を度々するが、一緒に食事をしようという意味なのか、本当にご飯を食べたかどうか気になって聞いているのか、外国人にはわからないことが多い。
実は韓国語の「ご飯食べた?(韓国語:パンモゴッソ?[밥 먹었어?])」という表現には、「元気?」という意味が込められている。6.25戦争(朝鮮戦争)などを経験した韓国人にとって、「食事を抜かないこと」は極めて重要だった。ご飯をちゃんと食べたのか聞くことは、相手の健康状態を遠回しに尋ねる表現でもある。
韓国人に「ご飯を食べましたか」と聞かれたら、「はい、食べました」と軽く返事しよう。釜山の方言では「パンムンナ?[밥 뭇나?]」を使うことが多い。年齢や社会的な地位が高い人には「お食事されましたか(韓国語:シクサハショッソヨ?[식사 하셨어요?])」と聞いてみよう。
韓国人の知り合いに会ったら、「アンニョン(日本語:こんにちは)」の代わりに「ご飯食べた?」と挨拶してみよう。きっと、より一層仲良くなれるはずだ。