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尹大統領、NATOの首脳と会談「2030国際博覧会の開催を釜山で」

リトアニア、ポーランド、ウクライナを電撃訪問…経済、安保の協力強化 


韓国の尹錫悅(ユン・ソンニョル)大統領は7月10日から6泊8日間の日程で、リトアニアやポーランド、ウクライナを訪問。リトアニアで開かれたNATO(北大西洋条約機構)首脳会議に出席し、NATOや西ヨーロッパ各国との経済や国家安全保障(国保)、インフラ面での協力強化を約束した。


尹大統領は7月11日にNATOのイェンス・ストンテンベルグ事務総長と会談し、11年ぶりに韓-NATO関係を「国別パートナーシップ協力計画(IPCP)」から「国別適合パートナーシップ計画 (ITPP)」へと強化することで合意した。ITPPは韓国とNATOが今後重点的に取り組む対テロやサイバー安保、科学技術、ニューテクノロジーなど11分野について言及している。


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△2030国際博覧会誘致のため、釜山広域市をはじめ財界や市民団体など、オール韓国でPR活動を展開している(写真は6月にフランスのパリで開かれたBIE第4回プレゼンテーションで対面した尹錫悅大統領と釜山の朴亨埈市長)。 写真提供:大統領室


この日尹大統領はノルウェーやポルトガル、オランダ、ニュージーランド、ハンガリー、ルーマニア、スウェーデンの首相と面会し、計8つの会談を開いた。ノルウェーとは新再生エネルギーと防衛産業、北極協力について、ポルトガルとはデジタル協力や人的協力の拡大について論議した。オランダとは半導体の供給網の安定や人工知能(AI)分野の協力を強化することで合意し、ニュージーランドとはともにインド太平洋経済枠組み(IPEF)参加国として、経済通商や国防、人的協力など実質的な協力を多方面に拡大することで合意。デジタル貿易を活性化し、両国間の供給網安定のための協力を約束した。ハンガリーとは電気自動車バッテリーや科学技術、バイオ分野の研究開発協力について議論し、ルーマニアとは原子力や港湾開発、防衛産業について、スウェーデンとはバッテリーや希土類などの供給システム構築について協議した。


7月11日午後、尹大統領はリトアニアの大統領官邸で開かれたNATO首脳会議の晩餐に出席し、NATO同盟国やパートナー国首脳との連携を深めた。尹大統領は晩餐会場でデンマークのメッテ・フレデリクセン首相やスペインのペドロ・サンチェス首相、ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相など各国の首脳と面会し、2030国際博覧会の釜山誘致支持を呼びかけた。


尹大統領、UN記念公園内の墓地を参拝


尹大統領は6・25戦争(韓国戦争)停戦協定70周年に合わせ、7月27日、UN軍の犠牲者を追悼するためUN公園を訪問、参拝した。この日の午後、金建希(キム・ゴニ)夫人やニュージーランドの総督夫婦、ルクセンブルクの総理、オーストラリア、フランス、カナダの各官僚、UN参戦国の政府代表団、韓国の官僚らと訪問。尹大統領は同行した代表団全員とUN軍の慰霊塔に献花、黙とうし、戦死した兵士を追悼した。


参拝後、尹大統領はUN平和記念館で芳名録に「世界の自由と平和のための揺るぎない国際連帯」というメッセージを残した。これまでに現職の大統領がUN記念公園を訪問した事例はあったが、UN軍慰霊塔への参拝は今回が初。