今年釜山を訪れた観光客9,400万人…年間1億人突破の見通し
釜山で楽しい時間を過ごす外国人観光客
今年、釜山の観光が活況を呈している。7月までにすでに200万人を超える外国人観光客が釜山を訪れた。このままの勢いでいけば、年末までに300万人を突破する見込みであり、釜山はグローバル観光ハブとしての存在感を一層高める見込みだ。
釜山は今年1月から4月にかけて、外国人観光客が100万人を突破した。これは2014年、公式統計を取り始めて以来、最も早いペースで達成された記録だ。さらにその後も観光客数は2倍に増え、7月までに累計で200万3,466人が釜山を訪れた。昨年の同時期と比べると、23%の増加となっている。
国別に見ると、台湾(37万7,912人)が最も多く、次いで中国(31万5,318人)、日本(26万6,707人)、アメリカ(14万5,535人)、フィリピン(9万9,536人)の順だった。主要な国々のほとんどで前年より増加しており、釜山の外国人観光市場が安定して拡大していることがうかがえる。このことは、釜山の観光産業が今後も順調に成長していく明るい兆しとみられている。
一方で韓国国内の観光客数も大きく伸びた。韓国観光データラボが集計した携帯電話移動量のデータによると、今年1月から7月までに釜山を訪れた国内観光客数は9,213万人に達し、前年同時期より6.8%増加した。このうち、慶尚(キョンサン、경상)南道からの観光客が40.3%で最も多く、京畿(キョンギ、경기)道が11.3%、ソウル(서울)が10.7%だった。
釜山市の関係者によると、観光好調の背景にはいくつかの要因があるという。
まず、2030年国際博覧会の誘致活動を通じて、釜山の国際的なブランド価値が広く知られるようになったことが、外国人観光客の増加に大きく貢献した。この過程で、釜山は文化・レジャー・グルメ・ビジネスなど、多彩な魅力を世界に発信することができた。
また、Kカルチャーの世界的な人気を生かした観光コンテンツの開発や、釜山ならではの魅力の発掘、海水浴場の活性化とマリンイベントの拡充による海洋観光の強化、さらに「ビジット釜山パス」や「釜山ペイ(BUSAN Pay)」などの観光サービスの提供も成果として挙げられる。
今後も「釜山花火大会」などの大型イベントが予定されており、観光の盛り上がりは年末まで続くと見込まれている。