グローバル文化芸術都市 釜山、上質な文化のランドマークをより身近に
釜山コンサートホール。
釜山オペラハウス 完成予想図。
二妓台芸術公園 完成予想図。
釜山コンサートホールは6月20日に開館。着々と進むオペラハウス・二妓台芸術公園・釜山文化館の整備
上質な文化のランドマークが釜山市民のより身近な存在になる。釜山初のクラシック専用ホール「釜山コンサートホール」が6月20日に開館する。このホールは釜山鎮(プサンジン、부산진)区の釜山市民公園内に位置し、地下1階・地上3階で、2,011席のコンサートホール(大ホール)と400席のチェンバーホール(小ホール)などを備えている。
外観は「揺らぐ波の上で出航する船」をモチーフに美しい曲線のデザインで設計されており、単純な建築物ではなく、1つの芸術作品として評価されている。そのため、釜山が誇る新たなランドマークとして期待を集めている。
釜山市は、釜山コンサートホールの開館を皮切りに、今後もグローバル文化芸術都市に相応しい文化的ランドマークを継続的に建設していく。
釜山港の北港の再開発エリア内の海洋文化地区に位置する「釜山オペラハウス」は、延床面積51,617㎡ 、地下2階・地上5階で、2027年の開館を目標としており、大ホール1,800席・小ホール300席、展示室や付帯施設なども備えている。着工は2018年5月、2025年3月26日現在の完成率は55%に達している。
これ以外にも、すばらしい景色の南(ナム、남)区の二妓台(イギデ、이기대)公園を世界中の人々が訪れる魅力あふれる芸術公園にするための事業も3月から本格化している。釜山市は二妓台公園一帯、125万㎡に国際アートセンターエリア・浜の森の中のギャラリーエリア・五六島(オリュクト、오륙도)アートセンターエリアの3大拠点を作り、ここを「自然の中の文化1番地としての芸術公園」にする計画だ。
二妓台の自然の中に佇む「国際アートセンターエリア」には、代表的なシンボルとなるアートパビリオンを建設する。このパビリオンは展示会や博覧会などで使用される仮設物や、建築物と芸術作品を融合させたものなどで構成される。
「浜の森の中のギャラリーエリア」には、韓国内外の巨匠たちの展示館6〜7か所を配置し、「五六島アートセンターエリア」や「国際アートセンターエリア」をつなぐ役割をする。
次いで、「五六島アートセンターエリア」にはイェットル(古石、옛돌)ストリート・木造展望台などが建てられる予定だ。
この他に、釜山の文学界が待ち望んでいた「釜山文学館」の建設は「金井(クムジョン、금정)区 出会いの広場」に、総面積4,000㎡規模で2027年に着工、2029年完成を目標に推進する。
釜山市は、市民が地域内で一流の文化芸術を存分に享受し、楽しめるよう関連インフラの構築に最善を尽くしていく。また地域の文化芸術人と市民が様々な文化芸術活動を行えるよう、制度の面でも支援に注力する計画だ。