海産物と言えば「チャガルチ」!
釜山の味 チャガルチ市場
果物など食べ物がおいしい秋は過ごしやすく、釜山を代表するグルメ・刺し身もひときわ味わい深くなる。ワタリガニやズワイガニ、牡蠣など、魚介類好きにはたまらない季節。新鮮な魚介類と活気にあふれた韓国最大の水産市場「チャガルチ市場」は、旬のものでいっぱいだ。
△チャガルチ市場で食べられるブリの刺し身セット。
■定価販売制で信頼できるチャガルチ市場
チャガルチ市場は韓国を代表する水産物市場。一般的なアクアリウム(水族館)と比べても引けを取らないほど、多くの海の生き物が見られる。新鮮な魚や貝類、活気に満ちた商人たちを見るだけでも楽しくなる。産地から近いため、ソウルなどの他都市より新鮮で価格も手頃だ。
チャガルチ市場は1922年、釜山漁業協同組合が水産物の委託販売事業を始め、周辺エリアを中心に形成された近代的な市場。元々都市鉄道(地下鉄)1号線のチャガルチ駅周辺の水産市場一帯をまとめてチャガルチ市場と呼んでいたが、2003年の市場現代化事業により、現在では新たに建てられたチャガルチ市場の建物を指す。
建物は地下2階、地上7階で1階は活魚やテナガダコ、ホヤ、ナマコなど各種魚介類を販売する水産物コーナー。2階には「チョジャンチッ」と呼ばれる刺し身センターや食品、乾物の販売場がある。「チョジャンチッ」では1人あたり決められた金額を支払うと、座席とともに刺し身を食べる際に必要なチョジャン(酢コチュジャン)や包み野菜、おかずなどが出され、刺し身一式をセッティングしてくれる。1階で食べたい魚や魚介類を購入し、2階のチョジャンチッで食べる仕組みだ。
△新鮮なタラバガニを手に取って見せているチャガルチの商人。
市場は定価販売制で、その日の時価によって価格が変動する。水槽やたらいで泳ぐ生きた魚介類は通常、1㎏あたりの価格が掲示されており、重さを計って価格を決める。価格はどの店も均一で、食べたいものがある店や気に入った店を選んで買ってみよう。
■チャガルチ市場での海産物の食べ方
1.海産物選び:1階の水産物市場で魚介類を選び、購入する。定価販売のため価格はどの店も均一で、見ながら選べる。秋、冬はブリやマダイ、ヒラメ、クロソイなどがよく食べられ、エビやズワイガニ、ホタテなどの貝類も人気だ。
2.食べる場所選び:魚などを購入すると、その場で刺し身におろしてくれる。テイクアウトするか、2階のチョジャンチッで食べられる。チョジャンチッを選ぶと、スタッフが2階まで案内してくれる。
3.おいしい食べ方:チョジャンチッの基本セッティング代は通常5000ウォン(約550円)で、アルコールやソフトドリンク、メウンタン(魚の辛味スープ)、ご飯などの追加注文も可能。ズワイガニやロブスターなどは、蒸し代が追加になる。
〇住所:釜山市中区チャガルチ海岸路52 チャガルチ市場
(ハングル)부산시 중구 자갈치해안로52 자갈치시장
〇アクセス:都市鉄道1号線南浦(ナンポ)駅2番出口から約250m
〇営業時間:午前5時~午後10時。店によって時間の違いあり。ラストオーダーは、通常午後8時30分。
※毎月第1、3週目の火曜日は定休日。