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釜山夜景の名所③海雲台タルマジギル

満月鑑賞に絶好のスポット「海月亭」 


韓国では昔から陰暦の1月15日と8月15日に月見をする風習があり、満月を見ながら願い事をしたり、運勢を占ったりする。特に陰暦の8月15日は韓国の名節「秋夕(チュソク)」当日で、前後は休みになる。この時期、韓国人は家族や恋人とお月見に出かける人が多い。今年の陰暦の8月15日は、9月17日。釜山広域市には海雲台(ヘウンデ)海水浴場の東側に月見の名所「タルマジギル」がある。


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△海雲台タルマジギルの全景


■海月亭までの上り道

海雲台のタルマジギルは、海雲台海水浴場の東側にある臥牛山(ワウサン)を登る峠道だ。木々が生い茂り鳥のさえずりが聞こえ、静けさが漂う。ここはにぎやかな中心部から少し距離があり、一休みするのにぴったり。タルマジギルの周辺には高級レストランやベーカリー、居酒屋、カフェなどが建ち並び、デートコースとしてもおなじみだ。


車道の整備が行き届いているためドライブにも最適だが、美しい風景を満喫するなら「ムンテンロード」を散歩するのもおすすめ。ムンテンロードは2008年に造成された、タルマジギルの車道と東海南部線の鉄道の間にある約2.2㎞の林道を整備した散歩道。上り道は傾斜があるため少し疲れるかもしれないが、目の前に広がる風景に歩くのも苦にはならないはず。


ムンテンロードは午前5時から日の出の時間まで、日没から午後11時まで照明がついているため、暗くても安心して歩ける。お月見をしたければ月の出に合わせ、日没後に足を運んでみよう。ムンテンロードの中間地点には古風な東屋「海月亭(ヘウォルジョン)」がある。ここは釜山で最も月がよく見える場所として知られ、海月亭から眺める月の美しさは昔から有名だった。2022年には、海雲台の夜景10選にも名を連ねた。


海月亭の下に広がる夜の海雲台も、月見に風情を添える。月の光の下、海やホテル、高層ビル群などでにぎわい、一幅の絵画のような月夜にぴったりの雰囲気を演出する。

※アクセス:都市鉄道(地下鉄)2号線海雲台駅の4番出口→バス停留場「海雲台都市鉄道駅(停留場番号:09-729)」から100、141、200番いずれかの市内バスに乗車→尾浦(ミポ)ムンテンロードバス停留場で下車。


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△海月亭と海月亭前にあるタルマジのオブジェ。


■月が大きすぎても驚かないで!

イギリスの天文学雑誌「BBC Sky at Night」によると、9月17日チュソク当日の満月は、8月19日に続いて今年2番目の「スーパームーン」だ。スーパームーンは地球と月の距離が近づき、地球から見る月が特に大きく見える現象のこと。月が地球から最も離れる「マイクロムーン」に比べ、約14%大きく、月の光は最大30%明るくなる。今年のスーパームーンは、10月17日と11月15日にも見られる見込み。


<夜景の名所シリーズ 完〉