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再オープンしたエコセンター河口の美しさと余裕を満喫しよう

ワイドアングルで見る釜山 洛東江河口エコセンター


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△乙淑島の生態湿地が一望できる、洛東江河口エコセンターの屋内バードウォッチング空間。 写真:権晟勲
 

釜山広域市の洛東江管理本部は5月3日、沙下(サハ)区の乙淑島(ウルスクト)生態公園内にある「洛東江(ナクトンガン)河口エコセンター」(以下エコセンター)の展示館が、約1年間の準備期間を経てリニューアルオープンしたと発表した。


同所は2007年6月にオープン。動植物の生態復元地・乙淑島生態公園を代表する市民向けの生態教育、体験空間として造成された。しかし開館から15年以上の月日が経ち、内部施設の老朽化や展示内容が時代にそぐわないなど、再構築を必要としていた。市は2023年3月からエコセンターを休館。約40億ウォン(約4億5700万円)を費やし、大規模な改装工事を実施した。


リフォーム後のエコセンター展示館は施設と展示内容が大きく変わり、展示・体験中心だった以前の空間に休憩所を設け、最新映像、技術で展示内容を再構成した。案内デスク(受付)がある1階には展示案内キオスク端末が2台、大型画面3カ所、授乳室、お土産販売店などがある。


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△鳥類のはく製展示場の一部。 写真:権晟勲


2階に上がると8つのメディアボードがあり、観客に反応し、乙淑島の四季の風景や生物の変化を水墨画調のアニメで描いた「乙淑島の四季」を上映する。


2階の展示館は大きく4ゾーン(区域)に分かれている。1ゾーンでは洛東江の源、河口の生成過程などを説明し、2ゾーンでは洛東江河口に生息するさまざまな生物の標本を展示。哺乳類や魚類、植物などを体系的に分類し、展示している。


3ゾーンでは107種146体の鳥類のはく製を展示し「鳥の楽園・洛東江河口」を表現している。縦2.5m、横20mの大型のはく製はひときわ目を引き、3ゾーンの最大の見どころになっている。展示物は釜山野生動物治療センターに送られた鳥類の死骸や、治療中に命を落とした鳥類で作ったはく製、市民から譲り受けたものなどがある。


4ゾーンはエコセンターのメインとも言える、屋内バードウォッチングの空間だ。全面ガラス張りで、望遠鏡2台のみを設置し開放感がある。片側には階段式の座席を設置し、観覧客が座って河口の湿地をゆったりと鑑賞できるようになっている。


この他にも子どもたちが描いた絵を3Dの立体映像で見られる「ライブスケッチ」や、鳥のさえずりで音楽が作れる体験プログラムなど、子どもむけの体験・遊び空間が各所にあり、遊びながら学べる。1階の案内デスクでは渡り鳥のバードウォッチング用に、屋外用の双眼鏡を2時間5000ウォン(約570円)で借りられる。


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△エコセンターの展示館内を観覧する人々。写真:権晟勲


■洛東江河口エコセンター

〇住所:沙下区洛東南路1240

〇観覧時間:午前9時~午後6時(入場締め切り 午後5時)

     毎週月曜日休館(月曜日が祝日の場合、火曜日休館)

〇ホームページ:www.busan.go.kr/wetland