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10月の釜山映画・音楽イベントで胸高鳴るひと時を

フェスティバルシウォル

Enjoy Busan祭りの都市


祭りの季節、秋が来た。釜山広域市は今、各イベントの準備真っ最中で、映画や音楽、公演、展示、グルメなど各種イベントを1カ所に集めた「フェスティバルシウォル」を開催する。10月の祭り、イベントはテーマ別にシウォルムービー(映画)、シウォルミュージック(音楽)、シウォルカルチャー(文化イベント)、シウォルグルメ(飲食イベント)、シウォルビズ(ビジネスイベント)、シウォルテク(新技術)があり、「だから釜山」では観光客が入場可能なシウォルムービーやシウォルミュージック、シウォルカルチャーの3部門をピックアップして紹介。楽しさ満載の釜山の10月を予習しておこう。


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△映画の殿堂で開かれる、釜山国際映画祭の開幕式。


■シウォルムービー:釜山国際映画祭 10月2~11日

10月2~11日の10日間、第28回釜山国際映画祭(BIFF)が映画の殿堂で開かれる。今年は63カ国224本の招聘作を含めた、計279作品を釜山地域の7カ所の映画館、28スクリーンで上映する。


映画祭の最大の見どころ、開幕式は10月2日午後7時から映画の殿堂で開かれ、司会は韓国俳優のパク・ボヨンとアン・ジェホンが務める。開幕式では毎年恒例、韓国や日本、中国をはじめ世界各国の俳優や監督がレッドカーペットを歩く。


開幕作には韓国映画『戦と乱』、閉幕作には『スピリット・ワールド』が選ばれた。『戦と乱』はキム・サンマン監督作品で、戦乱と混沌の時代、朝鮮一強い武臣家系の息子・チョンリョとその召使い・チョニョンが、先祖の最側近の武官と兵士という敵対関係になって再び出会うストーリー。製作を『JSA』『オールドボーイ』などの監督で知られるパク・チャヌクが務め、カン・ドンウォン、パク・ジョンミン、チャ・スンウォン、キム・シンロクなどの有名俳優が出演した話題作。


『スピリット・ワールド』はシンガポールのエリック・クー監督がメガホンを取った。幽霊になった者同士が交流を図り、死後の世界の人生の原動力とは何かを問いかける。


今年のアジア映画人賞には、日本の黒沢清監督が選ばれた。黒沢監督は強烈かつ個性的な作風で多くのファンを保有し、今年の映画祭では『蛇の道』『Cloud クラウド』の2作品を上映する。特別企画プログラムは、今年カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したミゲル・ゴメス監督の作品を上映する「ミゲル・ゴメス、明るいメランコリーのフィルムメーカー(Miguel GOMES, a filmmaker of Joyful Melancholy)」や国際的に注目を集める10代の成長映画を集めた「10代の心、10代の映画(Teen Spirit, Teen Movie)」、昨年突如この世を去った俳優、イ・ソンギュンの代表作を上映する「美しい人、イ・ソンギュン(In Memory of Lee Sun-kyun)」などで構成されている。


ジャ・ジャンクーやラヴ・ディアス、ブリュノ・デュモンなど、世界の巨匠たちの作品も鑑賞できる。サンダンス映画祭で監督賞と観客賞を受賞した『イベリン:彼が生きた証』やベルリン映画祭でドキュメンタリー賞を受賞した『ノー・アザー・ランド』など、国際映画祭の受賞作も上映される。


チケットは釜山国際映画祭のホームページ(biff.kr)か公式アプリ「BIFF」から予約できる。全てオンライン、モバイル発券で、キャンセルチケットや残席に限り、映画の殿堂など現地でチケットの購入が可能。詳細はBIFFのホームページ(www.biff.kr)へ。


シウォルミュージック

■「釜山国際ロックフェスティバル」

:10月4~6日


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△三楽生態公園で開かれる、釜山国際ロックフェスティバルの全景。

韓国や世界各国の有名ロックバンドが出演する「2024釜山国際ロックフェスティバル」が10月4~6日、沙上(ササン)区の三楽(サムラク)生態公園一帯で開かれる。2000年に始まり、韓国で最も歴史がある音楽祭で、世界的ミュージシャンが多数出演する。


ヘッドライナーはイギリス・レスター出身のロックバンド「KASABIAN(4日)」や数多くのヒット曲を保有するイギリスのシンガーソングライター「ANNE—MARIE(5日)」、日本を代表するパンクロックバンド「ELLEGARDEN(6日)」が務める。韓国の出演者はGuckkasten、AKMU、FTISLAND、イ・スンユン、クォン・ジナ、ノーブレイン、チャンナビ、N.Flyingなどが名を連ねる。日本のFREDERICやタイのPalmy、Phum Viphurit、フィリピンのJose Miguel、イギリスのMamas Gunなども出演する。

チケットは3日券が23万2000ウォン(約24900円)、2日券(4~5日)16万5000ウォン(約17740円)、2日券(5~6日)17万6000ウォン(約18900円)、1日券9万9000ウォン~11万ウォン(約10640円~11820円)で、YES24チケットから購入できる。


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△ロックフェスティバルを楽しむ観客。


■「K-ミュージックシーズングッド

ナイトコンサート」:10月3~5日

海雲台(ヘウンデ)海水浴場では10月3~5日の3日間、「K-ミュージックシーズングッドナイトコンサート」が開かれる。3日はNCT WISHやtripleSなど、アイドルグループ6組が出演。4日はDOYOUNGやハ・ヒョンサン、HYNN(パク・ヘウォン)などシンガーソングライター3人やナ・サンヒョンシバンド、CATCH THE YOUNGのバンド2組が出演する。5日はチャン・ユンジョンをはじめトロット(演歌)界のスター歌手4人がステージを飾る。コンサートの予約方法など、詳細は公式ホームページ(k-musicseason.com)へ。


シウォルカルチャー

■「ウェブトゥーンフェスティバル」

:10月3~6日

ウェブトゥーンやハングルなど、韓国文化をテーマにしたイベントも開かれる。10月3~6日、海雲台区の釜山文化コンテンツコンプレックスとソヒャンシアター新韓カードホールでは、韓国や日本、台湾、イタリア、エジプトなどの漫画家120人による約400本のウェブ漫画作品が展示される。展示場は今年の完結作や釜山ウェブトゥーンの期待作、韓日交流特別展など計11のセクションで構成され、さまざまな作品を紹介する。国内外の漫画家によるトークショーやドローイングショー、カリカチュア(風刺画風イラスト)イベント、人工知能ウェブトゥーン体験など、多彩なイベントがある。


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△昨年開かれた釜山ウェブトゥーンフェスティバルで展示作品を鑑賞中の観客。


■「ビヨンドハングル&Kカルチャー」

:10月6~8日


10月6~8日には、韓国文化やハングルをテーマにした「2024ビヨンドハングル&K-カルチャーフェスティバル」が海雲台区のBEXCOで開かれる。

主要プログラムは△国際カンファレンス△名匠のマスタークラス△K-カルチャー体験展示会△ハングルの手書き学びコーナー△韓服(ハンボッ)体験など、めじろ押しだ。各分野の名匠(達人)から格調高い韓国の美を学べる「名匠たちのマスタークラス」では、宮中採花(クンジュンチェファ:絹、紙などで造った造花の花飾り)やお茶と瞑想などの体験もできる。