釜山の道 ③海雲台タルマジギル
恋人たちが月に出合う道
釜山を代表するドライブデートコース
釜山観光の必須コースの海雲台（ヘウンデ）海水浴場。海を満喫しようと多くの観光客が訪れる場所だ。一方で、地元の釜山市民たちは混雑した海水浴場を避け、海水浴場の東側にある散歩コース「タルマジギル（月見の道）」を楽しむ。タルマジギルは、海雲台海水浴場の東側の端にある尾浦（ミポ）から松亭（ソンジョン）海水浴場まで続く約5.6kmの道だ。タルマジギルとは月を見に行く道という意味を持っていて、海雲台の代表的な夜景スポットに挙げられる。
▲ドローンで撮影した海雲台タルマジギルの全景。海に面した森と建物の間の道がタルマジギルだ
道路の両側には歩道が整備されており、歩道沿いに植えられた桜と松の木が調和しドライブコースとしても人気が高い。特に4月初旬、桜が咲きはじめる頃は花見スポットとして多くの人が訪れる。
タルマジギルから眺める海雲台の風景は絶景だ。足元に広がる海水浴場や冬柏（トンベク）島、マリンシティ、遠くには広安（クァンアン）大橋まで一望できる。毎年秋に開催する広安里（クァンアルリ）海水浴場の花火大会をここから鑑賞する人も少なくない。
▲タルマジギルには海雲台海水浴場が一望できるカフェが多い。
おしゃれなレストランやカフェ、ギャラリーがいっぱい
夜の散歩に出かけてみよう
タルマジギルの中間地点にある「海月亭（へウォルジョン）」は、日の出と月の出の両方を眺めることができるスポットだ。ここで愛を語り合うとその恋が成就すると伝えられている場所でもあり、この道は釜山を代表するデートコースになっている。道の海側には森が広がり、反対側には飲食店やカフェが立ち並び、雰囲気がいい高級レストランが多くあることも人気の理由。また海月亭周辺はあちこちに画廊やギャラリーが多く、常に展示が開かれているため芸術通りとも呼ばれている。
夜にタルマジギルを歩いてみるのもいい。海雲台区はタルマジギルの一部の区間を遅い夜でも歩けるように照明を設置し、夜間の散歩ができるよう整備した。この区間は「ムーンタンロード」と名付けられ、月明かりを浴びながら歩く森の道という意味が込められている。タルマジの丘の入口から整備された散策路につながっている。軽装とスニーカーを履く程度であれば、無理なくムーンターンロードで散歩ができる。約2.2kmの区間を歩くと、再び出発地点に戻ってくる。散策路を一周するのに1時間ほどかかる。
松の香りをのせて吹く海風と、ほのかな月明かりの下での散歩。賑やかな海雲台の都会とはまた違った、ゆったりとした時間を過ごしてみよう。愛する人と一緒に歩くなら、格別の楽しいひと時になるはずだ。
▲タルマジギルの中間地点にある海月亭
行き方：海雲台海水浴場入口から「ノボテル」ホテル方面へ車道に沿って200m直進する。マリアンヌホテル前のバス停からマウルバス「海雲台区2」に乗車し「海月亭入口」停留所で下車。住宅街を抜け海方面へ徒歩7分。QRコード参照。