釜山初のクラシック専用ホール、釜山市民公園に「 森の中のコンサートホール」誕生
大ホール
パイプオルガン
観客席
小ホール
外観
今月、6月20日に開館する釜山コンサートホールは、グローバルな文化芸術都市、釜山を象徴する新たなランドマークとして期待を集めている。
大ホール(コンサートホール)や小ホール(チェンバーホール)といった主な施設に加え、リハーサル室やカフェなどの付帯施設も充実している。また、非首都圏で初めてパイプオルガンを設置し、クラシック音楽の公演に最適な環境を整えた。
釜山コンサートホールは、市民に開かれた文化の場であり、最高の公演施設である。釜山市民公園内に位置しているため、公園がコンサートホールを包み込むような「森の中のコンサートホール」という雰囲気をそのまま活かしている。特に、市民や観客がロビーから入ると、客席とステージが一望できるように設計されている。
また、多彩な施設の中でも特に目を引くのは、非首都圏で初めて設置されたパイプオルガンだ。パイプオルガンは多様な音色を奏で、その重厚で荘厳な響きがホールの隅々まで広がる。複数の鍵盤と数千本のパイプを調節して演奏する楽器であり、まるでオーケストラを1人で演奏しているかのような感動を与えることから、「楽器の王様」とも呼ばれている。
このパイプオルガンは、高さ9m・幅16mで、コンサートホールの合唱席後方の壁に設置されている。パイプの本数は4,427本、ストップ(音栓)数は64個で、豊かな音色を届ける。
釜山コンサートホールを代表する大ホールは、車椅子席22席を含む全2,011席だ。ホールの構造は、ヴィンヤード(葡萄畑)形式を採用している。ヴィンヤード形式とは、ホールの中央にステージを配置し、階段状の客席で周囲を囲み、優れた音響効果を発揮する。
400席のチェンバーホールは室内楽や独奏会など、小規模のクラシック公演や、さまざまなイベントなどにも活用できる多目的空間だ。大ホールとチェンバーホールには、プロジェクターとスクリーンが設置されており、公演の特性に応じて字幕や映像の使用も可能となっている。
◎ 釜山コンサートホール
・住所:釜山鎮(プサンジン、부산진)区、東平(トンピョン、동평)路250
・問い合わせ:051-640-8888
・ホームページ:classicbusan.busan.go.kr
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