旧釜山市長官舎を市民・観光客に開放
ドラマ『財閥家の末息子』のロケ地、多目的文化施設としてリニューアル
釜山広域市水営(スヨン)区荒嶺山(ファンニョンサン)の中腹にある旧釜山市長官舎「열린행사장(ヨルリンヘンサジャン)」は、2022年11月に放送され大ヒットした、韓国俳優ソン・ジュンギ主演のドラマ『財閥家の末息子』のロケ地で使われ、堂々たる外観の邸宅として劇中に登場した。市は同所を「オープン型イベント会場」として開放してきたが、観光や展示、教育イベントなどを実施する多目的文化施設として整備し、9月末から市民に公開する。荒嶺山路一帯にあり、敷地面積は約1万8015㎡、建物の面積は約1805.90㎡。2階建てで、内部には手入れの行き届いた庭園や池、ベンチなどが設置されている。
建物の1階にはカフェや多目的スペース、2階には小会議室を完備。「ヨルリンヘンサジャン」には新しい釜山の姿を思い描き、休息と出会いを通してあらゆる面で自由に構想する(夢を見る)空間という意味がある。市はこれらのコンセプトに合わせ、既存の庭園を散歩に適した「暮らしの庭園」として造成中。暮らしの庭園は公共機関が造成・運営する庭園で、憩いの場としてはもちろん、園芸施設としても活用するための開放型庭園だ。また元の通り道を整備し、庭園内の夜間照明の設置や休憩所の整備など、リフォームも進めている。9月末オープンに向け駐車場の確保や植樹など、作業の最終段階に入っている。
△釜山広域市が歴代の市長の官舎として使用してきた建物を多目的文化施設として改装し、一般公開する(写真は多目的文化施設・ヨルリンヘンサジャンを見て回る人々)
市は国内外の有名アーティストによる作品展示やクラシック音楽公演、映画上映、自然体験など、教育や文化などをテーマにしたさまざまなプログラムを盛り込んだイベントを企画している。9月初旬には公式ホームページを開設し、プログラムの参加申し込みを開始する。
■多目的文化施設「ヨルリンヘンサジャン」
〇住所:水営区荒嶺山路7番ギル60
〇観覧時間:火~日曜日 午前9時~午後6時。月曜日休み。
〇入場料:無料