今、釜山では「健康+休息」がテーマの「ウェルネス観光地」が人気
広安里SUPゾーン、多大浦海水浴場など10カ所…テンプルステイ、裸足歩きなど実施
最近、韓国での観光や旅行のトレンドは、健康と癒しが目的になる場合が多い。海辺や山、寺などの名所を回り、ホテルなどの宿泊施設でヨガやピラティス、トレーニングなど、健康管理に特化したプログラムを展開しているのがその例だ。普段あまり行かない場所で休息し、運動することで心身ともに癒される。このようなトレンドにマッチした観光名所を、最近では「ウェルネス観光地」と呼んでいる。釜山広域市はこのウェルネス観光地を積極的に発掘、開発し、連携プログラムを運営している。
市は昨年選定した釜山型ウェルネス観光地6カ所をさらに整備し、梵魚寺(ポモサ)やホテル「パークハイアット釜山」など、追加で4カ所を発表。昨年選定の6カ所は△広安里(クァンアルリ)海水浴場のSUPゾーン△機張(キジャン)郡のアホプ山△オリニ大公園治癒の森△内院精舎(ネウォンジョンサ)△弘法寺(ホンボプサ)△クラブディオアシス。広安里SUPゾーンは、スタンドアップパドルボード(SUP)とヨガを組み合わせた「SUPヨガ体験プログラム」がある。アホプ山は長い年月の間、自然がそのまま残っている森で、広々とした竹の群生地やヒノキ林、金剛松林などが広がり、散歩にも良い。
△健康管理と旅行が同時に楽しめる「ウェルネス観光地」が新たな観光トレンドに。釜山広域市は計10か所のウェルネス観光地を選定、PRしている(写真は海雲台海水浴場近くのクラブディオアシス内のプールと) 写真:権晟勲
オリニ大公園の治癒の森は市内中心部にあり、広大なヒノキ林がある。国際ヒーリング瞑想センターがある内院精舎と韓国最大の大型菩薩がある弘法寺では、テンプルステイプログラムを実施している。海雲台(ヘウンデ)海水浴場近くの「クラブディオアシス」ではウォーターパークやスパ、チムジルバンなど、さまざまな楽しみ方ができる。市は6カ所を対象に観光地別のオーダーメイドウェルネスプログラム開発や需要体制の改善、マーケティングの相談などをサポートする。
今年10月には△梵魚寺△パークハイアット釜山△株式会社ノルピッ△SMBウェルネス(SMB WELLNESS)の4カ所が釜山型ウェルネス観光地に追加された。金井山(クムジョンサン)にある梵魚寺は静かな山道や美しい渓谷、穏やかな雰囲気が魅力の寺。パークハイアット釜山は広安大橋(クァンアンテギョ)のオーシャンビューが楽しめ、ノルディックウォーキングの専門企業・株式会社ノルピッは、多大浦(タデポ)海水浴場での健康トレッキングや夕日の海辺ウォーキングなどを実施している。機張郡の海辺にあるSMBウェルネスではスキンケアやアロマテラピー、ヨガなど、さまざまなウェルネスプログラムが体験できる。市は新たに選定された4カ所のブランディングや広報マーケティングなど、戦略的にサポートしていく。
△機張郡のアホプ山の風景