釜山の海岸散策路・二妓台、国際的なアート公園に
125万㎡規模の公園…自然環境を保存し、文化芸術施設を整備
五六島アートセンターや探訪センター、美術館、展望台など建設
釜山広域市は広安大橋(クァンアンテギョ)南方の海辺から五六島(オリュクト)船着き場まで続く二妓台(イギデ)公園を、美術や芸術の要素を取り入れたアート公園に造成する。公園内の海岸散策路は奇岩絶壁や見晴らしのよさ、豊かな自然で市民に親しまれており、市はデンマークのルイジアナ近代美術館やアートの島と呼ばれる日本の直島、ドイツのインゼル・ホンブロイヒ美術館と肩を並べる国際的なアート公園の造成を計画している。
市は10月31日、市役所の大会議室で「第20回釜山未来革新会議」を開き、「二妓台芸術公園名所化」の案を発表。昨年10月には、五六島からトンセンマルに続く二妓台一帯の約125万㎡を自然や文化、観光の要素を兼ね備えたアート公園に造成する基本計画を公表した。
市は「自然の中の文化中心地、アート公園の造成」を目標に、同所を▽五六島アートセンター拠点▽海辺の深緑ギャラリー拠点▽国際アートセンター拠点の3カ所に分け、高水準の文化、観光プラットフォームを構築する。
△写真は二妓台公園に建設予定の五六島美術館の鳥瞰図。
アート公園の玄関口となる「五六島アートセンター拠点」には▷五六島探訪センター▷アートセンター▷木造展望台などが建設され、釜山地域のアーティストや子どもたちによる展示空間、観光客向けのサービス施設も完備される。「海辺の深緑ギャラリー拠点」には国内外の有名美術館6~7カ所を誘致し、「五六島アートセンター」と釜山市民公園の「国際アートセンター」をつなぐ役割を担う。来年1月以降、美術館の設立を希望する国内外の著名なアーティストからの提案を受け付け、直接美術館の設立と運営に反映させていく。
「国際アートセンター拠点」にはグローバルな美術館を建設予定。市は現在、美術館の分館設置のため、複数の有名美術館と協議を進めている。釜山市民や国内外の観光客が二妓台の美しい自然とともに、国際的に水準の高い文化芸術体験が可能な複合施設になる。
朴亨埈(パク・ヒョンジュン)釜山市長は「釜山はグローバルハブ都市への飛躍を目指し、多彩な分野で国際的な競争力を確保しつつある。特に都市の水準を上げる重要な指標が文化と観光。国際的な美術館の設立は各国にある美術館の多大な文化資産を釜山で共有することにもなり、教育や文化コンテンツの協力、拡大を通じて釜山の文化への寄与にもつながるだろう」と話した。