釜山の冬の海を満喫する3つの方法
釜山の海を楽しむには夏が一番だと言われるが、釜山の冬の海には他の季節や地域では味わえない特別な魅力がある。息をのむほど美しいオーシャンビュー、空から見下ろすスリル、波がもたらす爽快感まで「だから釜山」では、釜山の冬の海を最大限に楽しむ3つの方法を紹介する。
■ 海を眺めながら、のんびりとした時間を
「海雲台ブルーラインパーク」
△海雲台海辺列車。(写真提供: ビジット釜山)
「海雲台(ヘウンデ、해운대)ブルーラインパーク」は、2020年に旧東海(トンへ、동해)南部線の廃線となった鉄道区間(4.8km)を再開発して作られた観光施設だ。ここを走る海辺列車は時速15kmでのんびりと進む。
高層ビルが立ち並ぶマリンシティ、美しい広安大橋(クァンアンテギョ、광안대교)、静かな雰囲気の青沙浦(チョンサポ、청사포)、趣のある松亭(ソンジョン、송정)駅などを巡ることができる。車両内には大きさ約1.8mのガラス窓が設置されており、開放感あふれるオーシャンビューを楽しめる。
△オーシャンビューを楽しめる海雲台海辺列車の車内。(写真提供: ビジット釜山)
尾浦(ミポ、미포)停留所から出発し、列車はタルマジトンネル(달맞이 터널)、青沙浦停留所、タリットル(다릿돌)展望台、九徳浦(クドッポ、구덕포)、松亭停留所(旧松亭駅)など6つの停留所に停車する。特に気になる風景を見つけたら、降りて散策してもいいかも。
列車の路線沿いには、きれいに整備された遊歩道が設けられている。遊歩道の途中にある階段を下りると、美しい海を背景に香り豊かなコーヒーを味わえるカフェが点在している。
家族や恋人とゆったりと楽しみたい方には「スカイカプセル」がおすすめ。尾浦駅の2階から出発するスカイカプセルは、2人から最大4人まで乗車可能。海辺列車の線路横に設けられた高さ7~10mのレール上を時速4kmでゆっくりと走る。尾浦駅から青沙浦駅まで約2km。高台からの景色を味わえ、釜山の海を独り占めしたような気分を味わえるのが魅力だ。
◎海雲台ブルーラインパーク
・住所:海雲台区青沙浦路116
・問い合わせ: 051-701-5548
・ホームページ(予約・詳細情報): bluelinepark.com
■ 空から見下ろすスリル満点の海「釜山エアクルーズ」
いつもと違う視点で海を楽しみたいなら、西(ソ、서)区にある松島(ソンド、송도)海水浴場に行ってみよう。松島海水浴場には、2017年から運行を開始し、釜山を代表する観光施設となったロープーウェイ「釜山エアクルーズ(Busan Air Cruise)」がある。
△空から見た釜山エアクルーズと松島クルム。(雲、구름)散策路(写真提供: ビジット釜山)
松島海水浴場の東端に位置する松林(ソンニム、송림)公園からスタートし、海水浴場の南側にある岩南(アンナム、안남)公園まで1.62kmを往復するキャビンからは、松島海水浴場、南港(ナマン、남항)大橋、波が打ち寄せる奇岩絶壁の景色を一望できる。
最高地点の高さ86mから見下ろす海の景色は、スリルと感動を与えてくれる。さらに、床まで全面ガラス張りの「クリスタルクルーズ(Crystal Cruise)」は、より一層のスリルを味わうことができる。
△スリル満点、床が透明なクリスタルクルーズ。(写真提供: ビジット釜山)
車両内にはBluetoothスピーカーが備えられており、スマートフォンから好きな音楽を再生することも可能だ。目的地である岩南公園の松島スカイパークでは、ギャラリー、カフェ、レストランなどの休憩施設や展望台が利用可能。3階の展望台では、キャビンから見た広大な海の景色をもう一度満喫することができる。
◎釜山エアクルーズ
・住所:西区松島海辺路171
・問い合わせ:051-247-9900
・ホームページ(予約・詳細情報):en.busanaircruise.co.kr
■ 寒さを忘れるほどの爽快な波「松亭 冬のサーフィン」
夏の風物詩と言えば、サーフィン。ところが、サーフィン愛好家たちはむしろ冬の到来を心待ちにする。冬は夏よりも風が強く、絶えず良い波が打ち寄せるため、サーフィンを楽しむには最適な条件が整う。また、ビーチが混雑しないため、ゆったりと波乗りを楽しめるのも魅力の1つだ。さらに、冬の海ならではの澄みきった空気感が心地いい。
△松亭海水浴場で冬のサーフィンを楽しむサーファーたち。(写真: 権晟勲)
海雲台区にある松亭海水浴場は、冬のサーフィンの聖地として知られる場所だ。大小さまざまな波が立ち、初心者から上級者まで誰でも楽しむことができる。また、サーフィンをする人が多いため、コミュニティ活動も盛んだ。
サーフショップやサーフィンスクールなども充実しており、冬の海水温が摂氏10度を下回らないのも人気のポイント。道具をしっかり用意して海に出れば、陸地よりも海の中のほうが暖かいと感じるほどだ。体温を保って、冬のサーフィンを楽しむための必須アイテムは、厚さ5㎜以上のウェットスーツやブーツ、グローブ、サーフキャップなど。松亭海水浴場では、「サーフホリック(Surfholic)」などの専門店でレンタルも可能。
◎松亭海水浴場
・住所:海雲台区松亭洞232-1