見どころ満載の魅力あふれる影島を完全制覇!「影島ヒンヨウル巡り」
影島ヒンヨウル文化村。
影島大橋。
絶影(チョリョン、절영)海岸散策路。
75広場クルム休憩所。
見どころがあまりにも多い影島(ヨンド、영도)。どこを見たらいいか悩んでしまう。そんな時はYOLOカルメッキル(갈맷길)コース6を歩いてみるのはどうだろう。なぜなら、全長10.9kmのこのコースを歩けば、影島の名所を一度に巡ることができるからだ。
スタート地点は、1934年に完成した影島大橋(ヨンドテギョ、영도대교)だ。この橋は、中(チュン、중)区、南浦洞(ナンポドン、남포동)と影島をつなぐ韓国初の跳ね橋で、毎週土曜日の午後2時に15分間、開閉するイベントが行われている。
影島大橋を過ぎるとカンカンイ(깡깡이)芸術村に着く。ここには船を修理する修理造船所がいくつもあり、ハンマーで船を叩く「カンカン」という音からカンカンイ芸術村と名付けられた。さまざまな大きさの船が修理のために陸揚げされている風景は、他ではめったに見られない。村のあちこちにペインティング・キネティックアート・ライトプロジェクトなどが設置されており、多彩な作品が人々を魅了している。
次の名所は、有名なヒンヨウル(흰여울)文化村だ。ここは元々、バラック小屋の集落だったタルトンネ(달동네)*だったのだが、2011年から空き家をリモデリングしたカフェ・工房・個人経営の書店などが続々とオープンし、現在の街並みになった。ユニークな建物や美しい壁画、そして見渡す限りの大海原が作り出す景観が素晴らしく、「悪いやつら(2012)」「弁護人(2013)」など映画のロケ地となった。
ヒンヨウル文化村から南に向かうと75広場に至る。ここには、2階建てのクルム(雲、구름)休憩所が設けられており、休憩しながらオーシャンビューを眺めることができる。そこから道を下っていくと、知る人ぞ知る穴場スポットの中里(チュンニ、중리)海辺に着く。静かで落ち着いた雰囲気のこの海岸で、小石の浜辺に打ち寄せる波の音を聞きながら散歩したり、海女さんが取ってきてくれた新鮮な海の幸を味わうこともできる。
中里海辺から東にコースが変わる。東三(トンサム、동삼)洞貝塚展示館・国立海洋博物館を過ぎ、アミル(아미르)公園でゴールを迎える。アミル公園は、海に向かってまっすぐ続く公園で、初夏には紫陽花が咲き誇る名所として知られている。
*タル(달、月)トンネ(동네、町)…まるで月に手が届きそうなほど高く不便な急斜面にある低所得者の集落を指す