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パノラマオーシャンビューを満喫する海岸の絶景トレッキング!「五六島を抱く二妓台 」

釜山のように山と海がどちらもある都市は世界でも珍しい。そしてYOLOカルメッキル(갈맷길)コース5のように海を見ながらトレッキングを楽しめる場所は、なおさらだ。


全長4.5kmのYOLOカルメッキルコース5は、南側の五六島(オリュクト、오륙도)船着場から北側のトンセンマル(동생말)まで続く二妓台(イギデ、이기대)海岸の散策路だ。しかし、「散策」というのんびり感はない。なぜなら二妓台は、約8千年前に安山岩質の溶岩が噴出し形成された火山地形で歩きにくいからだ。入り口に当たる五六島へマジ(日の出、해맞이)公園以外の道中は、でこぼこした岩だらけの道が延々と続く。トレッキングブーツのような靴底がしっかりした靴を用意しよう。


コースのスタート地点は、五六島船着場だ。都市鉄道2号線の大淵(テヨン、대연)駅から24番または27番のバスに乗り、「五六島スカイウォーク」停留所で下車後、5分ほど歩くと着く。この場所の周辺には、五六島スカイウォークや五六島ヘマジ公園など南(ナム、남)区の有名な観光スポットがあり、一度立ち寄ってみるのもいいだろう。


絶壁の上に設置された五六島スカイウォークは、まるで海の上を歩いているようなスリルを味わえるだけでなく、五六島を目の前で眺めることのできる場所だ。丘の上に位置する五六島へマジ公園は、涼しい潮風に吹かれながらパノラマオーシャンビューを楽しめる。あちこちに生態湿地や散策路、さらに東屋やベンチも整備されているためピクニックをしに訪れる人も多い。


五六島へマジ公園を後に、コースを進むと雰囲気がガラリと変わる。アップダウンが果てしなく続く道は、どうにか大人1人が通り抜けられるほどの幅の上に、多くの岩のせいでうまく歩けずにいらいらすることも。決して歩きやすい道ではないにもかかわらず、このコースが有名な理由は、ずっと右側にオーシャンビューが広がっているからだ。切り立った崖が織りなす海岸の絶景が曲がりくねった散策路を曲がるたびに現れる。


道中にある奇岩怪石を探しながら歩くのも楽しい。最初に目に入る奇岩怪石は「ノンバウィ(농바위)」だ。服などを入れる韓国式たんすのノン(농)が積み上げられたようになった2つの岩で、すぐに見つけられる。また仏が子供を抱いている姿に似ていることから「トルブチョ(石仏)バウィ(돌부처 바위)」とも呼ばれている。次に探すのは「チマバウィ(치마바위)」だ。チマチョゴリのチマ(スカート部分)を広げた姿に似ていることから名付けられた。二妓台は、このような独特な地質学的特徴を持つことから、2013年に国家地質公園に登録された。


さらにアップダウンが続く道を進むと、広い平地の「二妓台のオウルマダン(어울마당)」が見えてくる。海に面した階段型ベンチがあり、広安大橋(クァンアンテギョ、광안대교)と向かいの海雲台(ヘウンデ、해운대)を眺めながら少し休憩するのもいい。


オウルマダンを過ぎると平坦な道が続き、クルムタリ(雲の橋、구름다리)に至る。一歩踏み出すたびに揺れるこの橋は、コースの終盤に予想外のスリルを感じさせてくれるだろう。


クルムタリを後にし、山道を少し登ると、ゴール地点であるトンセンマル展望台に着く。ここは雄大な広安大橋を一望できる最高のフォトスポットだ。センタムシティやマリンシティに建てられた超高層ビルが風景のアクセントになっている。思い出に写真を撮ったら、ベンチに座って爽やかな潮風を浴びながら完走の達成感を満喫しよう。



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五六島へマジ公園からのオーシャンビュー。

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二妓台の有名スポット「ノンバウィ」。

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火山岩でできた急勾配のコース。

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海に沿って続くトレッキングコース。

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フォトゾーンとして人気のトンセンマル展望台。