釜山地下鉄の駅構内でもウォンへの両替が可能に
海雲台、センタムシティ駅など
無人両替キオスク設置
スマートフォンアプリで
日本語サービスを開始
釜山広域市の都市鉄道(地下鉄)を運営する釜山交通公社が、外国人のためのサービスを充実させる。都市鉄道駅構内に「無人両替キオスク」を設置するほか、日本人観光客向けのスマートフォンアプリなど、外国人も携帯電話で都市鉄道が利用できるようになる。
駅構内に設置された「無人両替キオスク」では、運行時間内に日本円やドル、ユーロ、中国元など16カ国の通貨を対象にウォンへの両替サービスを提供。釜山交通公社は観光客に向けたサービス向上を目指し、西面(ソミョン)駅や海雲台(ヘウンデ)駅、センタムシティ駅の3カ所に無人両替キオスクを導入した。
△釜山都市鉄道が外国人向けに駅構内の無人両替キオスクやスマートフォンのアプリケーションなど、さまざまなサービスを導入する(写真は都市鉄道2号線の沙上駅の出口)。
キオスクは韓国語や日本語、英語、中国語で表示される。メイン画面の右側にある「日本語」を選ぶと、両替の流れについて日本語で閲覧できる。最初の画面でレート情報を表示しており、レートに合わせてウォンへの両替ができる。両替時にはキオスクでパスポートの読み取りが必要となる。公社では今年中に南浦(ナンポ)駅や釜山駅、広安(クァンアン)駅、沙上(ササン)駅などにキオスク設置を予定している。
釜山の都市鉄道では昨年から紙の乗車券(切符)をQR乗車券に変更し、運営中。これに合わせ、スマートフォンで都市鉄道を利用できるスマートフォン都市鉄道アプリもサービスを開始した。
都市鉄道アプリをダウンロードすると、固有のQRコードが表示される。そのコードを駅構内の無人チャージキオスクで読み取れば、チャージ可能だ。チャージは現金のみ可能で、金額がチャージされたQRコードを駅の自動改札機にかざせば乗車できる。アプリを使えば、1日、3日間都市鉄道が乗り放題になる定期券も利用できる。1日券は満18歳以上の大人が6000ウォン(約690円)、中高生(満13~18歳)4000ウォン(約460円)。3日券は大人1万3000ウォン(約1490円)、中高生9000ウォン(約1030円)。満12歳以下の子どもは無料。
定期券はチャージ用のキオスクで購入でき、購入直後から利用可能。定期券も通常のチャージと同様に、現金でのみ購入できる。