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グローバル文化芸術都市 釜山、上質な文化のランドマークをより身近に 釜山コンサートホール。釜山オペラハウス 完成予想図。二妓台芸術公園 完成予想図。釜山コンサートホールは6月20日に開館。着々と進むオペラハウス・二妓台芸術公園・釜山文化館の整備上質な文化のランドマークが釜山市民のより身近な存在になる。釜山初のクラシック専用ホール「釜山コンサートホール」が6月20日に開館する。このホールは釜山鎮(プサンジン、부산진)区の釜山市民公園内に位置し、地下1階・地上3階で、2,011席のコンサートホール(大ホール)と400席のチェンバーホール(小ホール)などを備えている。外観は「揺らぐ波の上で出航する船」をモチーフに美しい曲線のデザインで設計されており、単純な建築物ではなく、1つの芸術作品として評価されている。そのため、釜山が誇る新たなランドマークとして期待を集めている。釜山市は、釜山コンサートホールの開館を皮切りに、今後もグローバル文化芸術都市に相応しい文化的ランドマークを継続的に建設していく。釜山港の北港の再開発エリア内の海洋文化地区に位置する「釜山オペラハウス」は、延床面積51,617㎡ 、地下2階・地上5階で、2027年の開館を目標としており、大ホール1,800席・小ホール300席、展示室や付帯施設なども備えている。着工は2018年5月、2025年3月26日現在の完成率は55%に達している。これ以外にも、すばらしい景色の南(ナム、남)区の二妓台(イギデ、이기대)公園を世界中の人々が訪れる魅力あふれる芸術公園にするための事業も3月から本格化している。釜山市は二妓台公園一帯、125万㎡に国際アートセンターエリア・浜の森の中のギャラリーエリア・五六島(オリュクト、오륙도)アートセンターエリアの3大拠点を作り、ここを「自然の中の文化1番地としての芸術公園」にする計画だ。二妓台の自然の中に佇む「国際アートセンターエリア」には、代表的なシンボルとなるアートパビリオンを建設する。このパビリオンは展示会や博覧会などで使用される仮設物や、建築物と芸術作品を融合させたものなどで構成される。「浜の森の中のギャラリーエリア」には、韓国内外の巨匠たちの展示館6〜7か所を配置し、「五六島アートセンターエリア」や「国際アートセンターエリア」をつなぐ役割をする。次いで、「五六島アートセンターエリア」にはイェットル(古石、옛돌)ストリート・木造展望台などが建てられる予定だ。この他に、釜山の文学界が待ち望んでいた「釜山文学館」の建設は「金井(クムジョン、금정)区 出会いの広場」に、総面積4,000㎡規模で2027年に着工、2029年完成を目標に推進する。釜山市は、市民が地域内で一流の文化芸術を存分に享受し、楽しめるよう関連インフラの構築に最善を尽くしていく。また地域の文化芸術人と市民が様々な文化芸術活動を行えるよう、制度の面でも支援に注力する計画だ。
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ドモホン野外ジャズコンサートシリーズ「釜山、ジャズに染まる」開催 昨年のイベントの様子。 新たな野外コンサートシリーズ「釜山、ジャズに染まる」が毎月最終土曜日に複合文化空間ドモホン(도모헌)のソソプン(소소풍)庭園で開催される。(雨天時は屋内で実施)公演は午後4時から5時まで行われ、名高いジャズアンサンブルによるライブパフォーマンスが繰り広げられる。入場無料・先着順で最大300人まで入場可能だ。観客は、軽食やレジャーシートまたは簡易椅子を各々持参し、開放的な雰囲気の中で音楽を楽しむことができる。このコンサートシリーズは、10月25日まで開催予定だ。ドモホン、ホームページ:busan.go.kr/domoheon
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15分都市理論の提唱者が釜山で驚いた理由とは? 釜山子ども複合文化空間を訪問したモレノ教授カルロス・モレノ教授と釜山市長の対談、釜山市公式YouTubeで公開釜山市は5月17日、15分都市理論の提唱者であるカルロス・モレノ教授と釜山市長による対談コンテンツを、公式YouTubeチャンネル「Busan Tube(부산튜브)」で公開した。 モレノ教授は3月23日に釜山を訪問し、「15分都市」のアンカー施設(地域活性化の核となる拠点施設)や特化プログラムを体験した。15分都市のアンカー施設である、子ども複合文化空間「トゥルラック・ナルラック(들락날락)」や、「私たちの町の社会価値経営(ESG)センター」などを高く評価し、現地を訪れて市民との共感を深めるひとときを持った。特に、15分都市の理論が実現された「トゥルラック・ナルラック」が、釜山全域に100カ所以上も存在するという事実に感銘を受けた様子だった。 3月24日には釜山市長との対談で、「15分都市」における釜山のビジョンについて深く議論を交わした。対談は、フランス語と韓国語で進められた。両言語の通訳が必要という、言語面でのハードルがあったものの、司会のイ・オリビア氏の進行によって、充実した対談が実現した。モレノ教授は、釜山の地形や環境を踏まえて、地域の特性に応じた形で「15分都市」理論を発展・実現させた釜山市の努力に対して、敬意を表した。<動画はこちらから>
釜山を楽しむ
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釜山初のクラシック専用ホール、釜山市民公園に「 森の中のコンサートホール」誕生 大ホールパイプオルガン観客席小ホール外観今月、6月20日に開館する釜山コンサートホールは、グローバルな文化芸術都市、釜山を象徴する新たなランドマークとして期待を集めている。 大ホール(コンサートホール)や小ホール(チェンバーホール)といった主な施設に加え、リハーサル室やカフェなどの付帯施設も充実している。また、非首都圏で初めてパイプオルガンを設置し、クラシック音楽の公演に最適な環境を整えた。 釜山コンサートホールは、市民に開かれた文化の場であり、最高の公演施設である。釜山市民公園内に位置しているため、公園がコンサートホールを包み込むような「森の中のコンサートホール」という雰囲気をそのまま活かしている。特に、市民や観客がロビーから入ると、客席とステージが一望できるように設計されている。 また、多彩な施設の中でも特に目を引くのは、非首都圏で初めて設置されたパイプオルガンだ。パイプオルガンは多様な音色を奏で、その重厚で荘厳な響きがホールの隅々まで広がる。複数の鍵盤と数千本のパイプを調節して演奏する楽器であり、まるでオーケストラを1人で演奏しているかのような感動を与えることから、「楽器の王様」とも呼ばれている。 このパイプオルガンは、高さ9m・幅16mで、コンサートホールの合唱席後方の壁に設置されている。パイプの本数は4,427本、ストップ(音栓)数は64個で、豊かな音色を届ける。 釜山コンサートホールを代表する大ホールは、車椅子席22席を含む全2,011席だ。ホールの構造は、ヴィンヤード(葡萄畑)形式を採用している。ヴィンヤード形式とは、ホールの中央にステージを配置し、階段状の客席で周囲を囲み、優れた音響効果を発揮する。 400席のチェンバーホールは室内楽や独奏会など、小規模のクラシック公演や、さまざまなイベントなどにも活用できる多目的空間だ。大ホールとチェンバーホールには、プロジェクターとスクリーンが設置されており、公演の特性に応じて字幕や映像の使用も可能となっている。◎ 釜山コンサートホール・住所:釜山鎮(プサンジン、부산진)区、東平(トンピョン、동평)路250・問い合わせ:051-640-8888・ホームページ:classicbusan.busan.go.kr
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春爛漫!釜山の都市公園でピクニックを楽しもう 春の息吹が最も感じられる5月は、韓国では「季節の女王」と呼ばれ、春のお出かけに最適な時期だ。釜山市民はこの時期、ピクニックを楽しむために近くの公園へと足を運ぶ。 最も人気のある公園は、釜山市民公園と海雲台(ヘウンデ、해운대)樹木園だ。どちらの公園も、広大な緑地と美しい景観、魅力的な体験スペースや充実した利便設備・施設などが備わっており、釜山を代表するピクニックスポットとして人気が高い。 見ているだけで心が爽やかになる2つの公園。その歴史を知れば、訪れる楽しみも一層深まる。かつて米軍基地だった釜山市民公園と、ゴミ埋立地だった海雲台樹木園は、釜山市の都市再生の代表的な成功例として、過去の記憶を一新し、自然と文化が息づく空間へと生まれ変わったのだ。5月の釜山市民公園は、暖かな日差しと心地よい風、そして緑の爽やかさで満ちている。釜山市民公園のテントで楽しい時間を過ごす家族。昨年、釜山市民公園で行われた「釜山春の花展示会」の様子。(釜山日報)釜山市民公園の芝生図書館。(国際新聞)趣のある風景を生み出す釜山市民公園の湖。(ビジット釜山)釜山市民公園で愛犬と散歩を楽しむ市民。■釜山市民公園 釜山鎮(プサンジン、부산진)区に位置する釜山市民公園は、釜山を代表する都市公園で、返還された米軍基地「キャンプ・ハヤリア」の敷地に造成され、2014年5月1日に開園した。公園の広さは約47万㎡にも及び、記憶・文化・楽しみ・自然・参加という5つのテーマで、多様な空間が整備されている。 以前、滑走路として使われていた4万㎡規模の「ハヤリア広場」、 市民が寄贈した4万6000本以上の木々で作られた「参加の森」、 高さ25mを誇る大噴水「ハヌルピッ(하늘빛、空色)滝」など、多彩な名所が、日々訪れる人々を迎えている。また、軍事基地時代を垣間見ることができる当時の建物も、ひと味違った見どころだ。 4月からは、釜山市民公園で日よけテントの設置が可能になった。2.5m×3mの4人用以下の小型テントのみ設置が許可され、テント使用時は、少なくとも2方向は開口しなければならない。ロープ・ポール・ペグ(杭)などの固定する道具は使用できず、月曜日は設置が禁止されている。 多少の制約はあるものの、家族や恋人同士で穏やかな時間を過ごすには、ぴったりの場所として人気を集めている。 テントの設置は10月末まで許可されており、レジャーシートは期間や場所に関係なくいつでも使用できる。 釜山市民公園のタソム(다솜)広場では、5月2日から5日間にわたり、「釜山春の花展示会」が開催される。今年は5月2日から6日まで、華やかな花のオブジェやフラワーアートなどの展示が行われ、都市農業体験プログラムも開かれる。全国花茶コンテスト、小中高のフラワー創作コンテスト、プロポーズイベントなど、多彩な行事も同時に開催される。 釜山市民公園の北西には、釜山初のクラシック専用ホール「釜山コンサートホール」がある。この釜山コンサートホールは、今年2月に完成し、6月20日、正式に開館を迎える予定だ。 地下1階、地上3階の構造で、2,011席の大ホールと400席の小ホールを備えており、大ホールは観客席が舞台を囲む「ヴィンヤード」形式で設計され、最高の音響を提供する。特に、非首都圏で初めてパイプオルガンが設置され、クラシック音楽愛好家の期待を集めている。住所: 釜山鎮区 市民公園路 73開園時間: 午前5時〜深夜0時アクセス: 都市鉄道1号線 釜田(プジョン、부전)駅7番出口から直進後、 釜山銀行で左折(徒歩約20分)海雲台樹木園海雲台樹木園に遠足に来た子供たち。5月を迎え、花が満開の海雲台樹木園にあるバラ園。(釜山日報)海雲台樹木園のあちこちを歩き回る羊たち。■海雲台樹木園 釜山海雲台区に位置する海雲台樹木園は、かつてゴミ埋立地だった場所を自然と共生する空間へと生まれ変わらせた都市再生の代表的な事例だ。2020年6月に臨時開園され、今年中に全面開園を目指して拡張が続けられている。 現在開園中の区域は第1段階区域で、面積は約41万5000㎡に及ぶ。「樹木園」という名の通り、樹木574種、約18万1000本、草花93種、約19万8000株が植えられている。木や草花にはネームプレートが付いており、どのような種類なのか一目で分かる。偶然見つけた美しい花の名前が分からず、もどかしい思いをすることもない。 海雲台樹木園は、植物ごとにエリアが分かれている。200種以上、3万5000本のバラが咲き誇る「バラ園」、 山鳥のさえずりが心地よい「さえずりの庭」、 ローズマリー・チェリーセージ・カワミドリなどの香りが漂う「ハーブの道」、 フナ・コイ・アオサギ・マガモなどの多様な動物が各種の水生植物と共生する「生態湿地園」など、多彩なエリアがあり、どこを歩いても飽きることはない。 海雲台樹木園のもう1つの名物は、羊とヤギだ。 訪れる人々を気にすることなく、自由に草を食べながら園内をのんびりと歩き回っている。 かつてはダチョウやロバが見られるミニ動物園もあったが、今年6月までの開園を目指して工事中のため、現在は入れない。 海雲台樹木園をより早く、快適に楽しみたい人のために、14人乗りのカートが運行されている。 毎年3月から10月まで、毎日午前10時から午後5時10分まで運行する。正午から午後1時30分、午後3時から4時までは、充電のため一時運行を停止する。 利用料は無料。予約不要で、現地で先着順に乗車できる。 海雲台樹木園内には水飲み場がないため、訪れる前に水やドリンク類を準備しておくと安心だ。 また、自転車やキックボードなどの持ち込みは禁止されており、植物や果実の採集、昆虫を捕まえることも認められていない。木々や草むらが多いため、蛇や蜂などに注意が必要だ。ペットの入場は原則として禁止されているが、盲導犬などの補助犬は同伴が可能だ。入場料および駐車料は無料。住所:海雲台区石大洞(ソクテドン、석대동)77番地開園日:火曜日を除く月曜日〜日曜日(元旦・旧正月・秋夕(チュソク)の当日は休園)開園時間:午前9時〜午後6時(入場は午後5時30分まで)※11月〜2月は、午前9時〜午後5時(入場は午後4時30分まで)アクセス:都市鉄道4号線の盤如(パニョ、반여)農産物市場駅2番出口から 道路を渡り、バス停から107番バス乗車 → 海雲台樹木園停留所下車(約5分)
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海の上を歩くスリル満点の体験!釜山各地のスカイウォークを完全制覇しよう 松島クルム散策路の全景(出典:ビジット釜山)単調な毎日に飽きてしまったら、新しい刺激を探しに出かけてみてはどうだろう。同じ毎日を何となく過ごしているなら、釜山でしか体験できない「海の上のスカイウォーク」を訪れてみよう。春の暖かな日差しと爽やかな風を感じながら、まばゆい海の絶景をスリルいっぱいに楽しめるスポットが揃っている。気になる相手がいる人や、マンネリ気味のカップルには、ぜひ一緒に訪れてほしい。スリル満点の橋の上で、出会った異性への気持ちを高める「恋の吊り橋理論」が働くかもしれないから。五六島スカイウォーク(出典:カルメッキル(갈맷길))■五六島(オリュクト、오륙도)スカイウォーク五六島スカイウォークは、南(ナム、남)区 龍湖洞(ヨンホドン、용호동)にある、海沿いの絶壁の上に造られたスカイウォークだ。2013年に初めてオープンした当時は、長さ9m、幅3.85mだったが、2023年の再オープンを経て、長さ16.5m、幅4.5mへと拡張された。床の素材には、厚さ2.4cmの強化ガラスが使われている。ガラスの上から下をのぞくと、35m下まで見渡せる迫力のある景色が広がる。ここからは、釜山の有名な自然景観の1つである五六島を眺めることができる。「五六島」という名前は、文字通り「5〜6個の島」という意味だ。干潮時には5つの島に、満潮時には6つの島に見えることからこの名が付けられた。島は、頂上に松の木が生える「ソル島(솔섬)」、荒波と強風に立ち向かう「パンペ島(방패섬)」、灯台が立つ「灯台島(등대섬)」、カモメを狙ってワシが飛来する「スリ島(수리섬)」、大きな洞窟がある「窟島(굴섬)」、そして尖った形の「ソンゴッ島(송곳섬)」などの6つの島からなる。遠くからでも五六島の景色を楽しみたいのなら、スカイウォークに入る前の広場にある高性能な望遠鏡を使ってみよう。 ◎五六島スカイウォーク・住所:南区 五六島路 137・利用時間:午前9時〜午後6時(最終入場時刻は午後5時50分) 入場時には、入口にある備え付けのシューズカバーを着用 雪・雨・強風時は安全のため入場制限あり・入場料:無料松島クルム散策路の夜景(出典:西区)■松島(ソンド、송도)クルム(구름)散策路 松島クルム散策路は、かつて松島海水浴場を代表する名所だったクルムタリ(雲の橋、구름다리)を現代的に整備した海上遊歩道だ。松島海水浴場の西端から始まり、近くのクルム島まで続いている。散策路の全長は365mで、韓国の海上遊歩道の中で最も長い。海面からの高さは区間によって異なり、5 mから9 mまでさまざまだ。床が強化ガラスになっている区間では、ガラスの上を歩くたびに、思わず緊張が走る。また、日が暮れるとさまざまな照明が道を彩り、その印象的な美しさからSNSでは夜のフォトスポットとして人気を集めている。さらに、散策路の先で空を見上げると、運行中の松島海上ロープーウェイを間近に見ることができる。見渡す限りの海と空を背景に、色とりどりのキャビンがゆっくりと行き来する様子は、他の都市ではなかなか見られない珍しい風景だ。 ◎松島クルム散策路・住所:西(ソ、서)区 岩南洞(アンナムドン、암남동)129-4・利用時間:午前6時〜午後11時(ライトアップは午後6時から)・入場料:無料松島龍宮クルムタリの日の出(出典:西区)■松島龍宮(ヨングン、용궁)クルムタリ松島龍宮クルムタリは、松島海水浴場の近くにある岩南公園と東島(トンソム、동섬)を結ぶスカイウォークだ。橋の長さは全長127mで、一部の区間は強化ガラスになっており、海を真下に見下ろすことができる。透明なガラスの下に広がる青い海を眺めると、まるで空中を歩いているような感覚を味わえる。橋を渡った先にある東島からは、松島海水浴場・松島海上ロープーウェイ・南港(ナマン、남항)大橋・五六島まで一望できる絶景が広がっている。天気の良い日には、水平線まで広がる景色を楽しむことができる。日が沈むころになると、照明が点灯し、ロマンチックな雰囲気を演出する。橋の上には複数のフォトスポットが設けられており、美しい景色と幻想的なライトアップを背景に、素敵な写真を撮ることができる。 ◎松島龍宮クルムタリ・住所:西区 岩南洞 620-53・利用時間: 午前9時〜午後6時(10月〜2月は午前9時〜午後5時)入場は終了の30分前まで (毎月第1・第3月曜、旧正月・秋夕(チュソク)の当日は休業)・入場料:1,000ウォン、団体(10人以上)は1人あたり800ウォン青沙浦タリットル展望台のライトアップ(出典:海雲台区)海月展望台(出典:カルメッキル)■青沙浦(チョンサポ、청사포)タリットル(다릿돌)展望台・海月(ヘウォル、해월)展望台青沙浦タリットル展望台は、海雲台(ヘウンデ、해운대)区、中洞(チュンドン、중동)の青沙浦の東側にある、断崖沿いに設けられたスカイウォークだ。海に向かってU字型に突き出した形で、全長は191mに達する。当初は長さ73mだったが、昨年7月に現在のU字型になり、長さも長くなった。強化ガラス製の床からは、約20m下の景色がそのままはっきりと見渡せる。さらに、青沙浦特有の奇岩に激しく打ち寄せる波の光景が、ひと味違う迫力を見せてくれる。そして、展望台の最も海に突き出た部分は、木製の床板が無く、床全面が強化ガラスで出来ており、思わず足がすくむようなスリルを味わえる。一方、海雲台区の臥牛(ワウ、와우)山の南端にある海月展望台は、昨年7月に新たに造られたスカイウォークだ。長さ137m・幅3mで、三日月型の主塔とU字型のスカイウォーク、海を望む直径15mの円形広場がある。その広場の床にも強化ガラスが敷かれており、22m下の海が見えるようになっている。青沙浦タリットル展望台と海月展望台は、日中の開放的な海の眺めも素晴らしいが、日の出や夕暮れ時の観覧がおすすめだ。利用者が少ない時間帯のため、絶景をゆっくり楽しめる。夜になると幻想的なLED照明が点灯し、その美しさはさらに引き立つ。 ◎青沙浦タリットル展望台 ・住所:海雲台区 中洞 山3-9・利用時間:(12月~2月)午前9時〜午後8時、(3月~5月・9月~11月)午前9時〜午後9時(6月〜8月)午前9時〜午後10時、入場は終了の10分前まで。・入場料:無料◎海月展望台 ・住所:海雲台区 中洞 山42-66・利用時間:(12月~2月)午前9時〜午後8時、(3月~5月・9月~11月)午前9時〜午後9時(6月〜8月)午前9時〜午後10時、入場は終了の10分前まで。・入場料:無料
フード
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上品な懐石料理から素朴な焼き鳥まで…釜山で味わう和食の真髄 上品な懐石料理から素朴な焼き鳥まで…釜山で味わう和食の真髄「だから釜山」が、本場釜山の味を探す旅に出かける。世界的に有名なグルメガイド「ミシュランガイド」と、釜山市の公式美食ガイドブック「2025 釜山の味」に同時に選ばれた釜山の名店をご紹介。ミシュランガイドの調査員の繊細な味覚を満足させた秘訣は何なのか、美食都市釜山の地元の人々が本物の名店と認める理由はどこにあるのか、詳しく見ていこう。 今回は、高級な和食のコース料理である「懐石」、その日のおすすめ料理を料理長が選ぶ「おまかせ」、炭火の雰囲気が魅力的な「囲炉裏端」、そして鶏肉などのさまざまな味を楽しめる「焼き鳥」、日本食の真髄を味わえる釜山の名店4軒を紹介する。「森」で提供される懐石料理■懐石 – 森「懐石」とは、前菜からメイン料理、デザートまで順に提供されるコース料理だ。その季節ならではの食材を使い、刺身・蒸し物・焼物などさまざまな調理法で仕上げられる。料理はまるで芸術作品のように美しく盛り付けられ、目で楽しめるのも特徴だ。 釜山で懐石料理の名店として知られているのが「森」だ。日本で料理を学んだ韓国人の料理長が、日本人の妻とともに営む店で、釜山の新鮮な海産物や旬の野菜を使った繊細な料理を提供している。料理長は食材の調和はもちろん、コース全体の心地よい流れを生み出す独自のセンスを持つ。住所:海雲台(ヘウンデ、해운대)区、海雲台海辺路、298番ギル24、PALE DE CZ 2階 2-4号営業時間:午後7時〜11時(定休日:月曜日)メニュー:懐石コース 1人 210,000ウォンインスタグラム:https://www.instagram.com/haeundae_mori_/ 「Zerobase」のおまかせ料理の一品■おまかせ – Zerobase(제로베이스) 「おまかせ」は、文字通り、料理すべてを店側に任せる和食スタイルだ。もともとは日本の寿司店で、魚に詳しくないお客さんが「おまかせで」と注文し、その日一番良い食材を使って、寿司を提供したのが由来とされている。現在の「おまかせ」は寿司に限らず、焼物や天ぷらなど、さまざまな料理を提供することも多い。 釜山にはおまかせスタイルの店が数多くあるが、中でも「Zerobase」はよく知られている。有名な居酒屋を経営していた店主が、より本格的な和食に挑戦しようと始めた店だ。確かな腕前で旬の食材を多彩に使いこなし、伝統的な調理法の中に店主独自の感性が光る。住所:水営(スヨン、수영)区、民楽(ミルラッ、민락)路、33番ギル17、202号営業時間:午後6時30分~10時30分(定休日:日曜日)メニュー:おまかせ 1人 150,000ウォンCATCH TABLE(レストラン予約アプリ):https://app.catchtable.co.kr/ct/shop/zerobase「ウットゥム囲炉裏端」のサワラのペストソース添え ■囲炉裏料理 – ウットゥム囲炉裏端(으뜸 이로리바타)「囲炉裏料理」は、炭火の囲炉裏で肉・魚・野菜など多様な食材を直接焼いて提供する。香ばしい炭火の香りが漂う、どこか懐かしさを感じる雰囲気の中で、焼きたての料理を味わえるのが魅力だ。調理の様子を間近で見られるだけでなく、華やかなパフォーマンスも楽しめる。「ウットゥム囲炉裏端」は、釜山で囲炉裏を使った料理を体験できる数少ない店の1つだ。料理長の経験と嗜好が調和した空間で、さまざまな焼き魚料理を楽しむには最適。旬の魚を串に刺して囲炉裏にきれいに並べて焼くその調理法は、五感を総動員して楽しめる。住所:水営区水営路408番ギル20、1階営業時間:月・木 午後7時~10時/金・土 午後5時30分~10時(定休日:日曜日、第2・第4 月曜日)メニュー:おまかせ 1人 100,000ウォンインスタグラム:https://www.instagram.com/__euddem_bs 「焼き鳥 該工」の多彩な串料理■焼き鳥 – 焼き鳥 該工(ヘゴン、해공) 「焼き鳥」は、さまざまな鶏肉の部位を串に刺し、炭火で焼いて食べる料理だ。定番のもも肉や手羽先のほか、鶏皮・軟骨・レバー・ハツなど、あらゆる部位が使われる。味付けは、醤油ベースのタレや塩が基本となる。「焼き鳥 該工」は、高級和食店のような雰囲気の中で、焼き鳥を存分に味わえる場所だ。料理長が韓国産の鶏を自ら丁寧にさばき、じっくり焼き上げて提供する。特別メニューの「釜山コムジャンオ(ヌタウナギ)焼き」は、その大きさと口いっぱいに広がる豊かな旨味、海の恵みを感じさせる風味と弾力ある食感を一度に楽しめるので、ぜひ味わってみてほしい。住所:水営区民楽本洞(ミルラッポンドン、민락본동)路、19番ギル30-5、1階営業時間:午後5時30分~深夜12時(定休日:日曜日)メニュー:おまかせ 1人 59,000ウォンインスタグラム:https://www.instagram.com/yakitori_haegong/ ※店舗情報は変更される可能性があります。
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クッパ・プルコギ・ファインダイニング…釜山で味わう多彩な「韓食」の真髄 本場の釜山の味を探しに一緒に出かけてみよう。世界的に有名なグルメガイド「ミシュランガイド」と、釜山市の公式美食ガイドブック「2025 釜山の味」に同時に選ばれた釜山の名店をご紹介。ミシュランガイドの審査員の繊細な味覚を満足させた秘訣は何なのか、グルメ都市釜山の地元の人々が本物の名店と認める理由はどこにあるのか、詳しく見ていこう。今回は、クッパ・プルコギ・ファインダイニングまで、多彩な韓食の真髄を堪能できる釜山の名店3軒を紹介する。 ■ ハプチョンクッパチブ(합천국밥집) 南(ナム、남)区、龍湖洞(ヨンホドン、용호동)にある「ハプチョン(陜川、합천)クッパチブ」は、初めてテジクッパ(豚肉クッパ)を食べる人におすすめの名店だ。ここのテジクッパは、他店とは異なり、澄んだスープから豚肉の臭みがほとんど感じられない。大ぶりの肉もたっぷりと入っていて、食べ応えも十分だ。 透き通ったスープは、牛骨を煮込んでスープが濁る前に取り出して作られる。旨味とすっきりとした味わいが同時に感じられるこのスープは、時間が経つほどまた思い出して食べたくなる味だ。 豚肉の臭みを取り除く秘訣は「トリョム」だ。「トリョム」とは、ご飯と豚肉などの具材を器に盛り、熱々のスープを注いでは捨てる作業を繰り返す調理法だ。この作業を何度も繰り返すことで、スープが豚肉表面の臭いの原因となる成分を洗い流し、ニンニクや胡椒などのスープに入っている各種香辛料が、残った臭みを和らげる役割を果たす。 「ハプチョンクッパチブ」のもう1つの人気メニューは、茹でた豚肉が豪快に切り分けられた「スユク(ゆで肉)」だ。数量が限られているため、早めに行かないと品切れになることがある。また、午前11時から午後1時までは、2人前以上の注文から受け付けるため、注意が必要。住所: 南区 龍湖路 235営業時間 : 午前9時~午後2時 / 午後2時30分~午後8時 (祝日休業)メニュー : テジクッパ(12,000ウォン)、スユク(40,000~45,000ウォン)電話番号 : 051-628-4898※テイクアウト可能、外国語メニューあり ■ 広安里オニャンプルコギ釜山チッ(광안리 언양불고기 부산집) オニャン(彦陽、언양)プルコギは、牛肉に細かく切り込みを入れ、焼き網の間に肉を挟み、炭火で香ばしく焼き上げた料理だ。 この料理は、1960年代の京釜高速道路(ソウルと釜山を結ぶ高速道路)建設時に、蔚山(ウルサン、울산)広域市彦陽付近に派遣された労働者たちが食べたことをきっかけに、口コミで広まり全国的に有名になった。 釜山でオニャンプルコギを味わいたいなら、30年の伝統を誇る「オニャンプルコギ 釜山チッ」がおすすめだ。通称「釜山チッ」と呼ばれるこの店は、厳選された雌の韓牛と、店で直接栽培したオーガニックの農作物のみを使用している。 オニャンプルコギを注文すると、軽く味付けされたプルコギが炭火の網焼きでじっくりと焼かれる。肉は細かく刻まれたような見た目だが、歯応えが残っていて、食感がよいのが特徴だ。さっぱりとした味付けは強すぎず、肉の味わいを一層深める。 このお店では、オニャンプルコギのほかにも、ロース・カルビ・ハラミなど、さまざまな部位の牛肉を楽しむことができる。さらに、生肉をまるで刺身のように薄く切った、牛刺しも味わうことができる。住所: 水営(スヨン、수영)区 南川(ナムチョン、남천)パダ路 32営業時間 : 午前11時~午後9時30分 (年中無休)メニュー : オニャンプルコギ(200g当たり 35,000ウォン)電話番号 : 051-754-1004※駐車可能、テイクアウト可能、外国語メニューあり ■ 牛功幹(ソゴンガン、소공간) 「小さな空間」または「牛を扱う空間」という意味を持つ「牛功幹」は、美しい盛り付けと独創的な料理が魅力の韓食ファインダイニングだ。ランチは8コース、ディナーは11コースで構成されている。ランチとディナーのメイン料理全てに、韓牛のヒレ肉またはリブロースのステーキと、48時間かけて釜で煮込んだコムタン(牛骨スープ)が提供される。 ステーキとコムタンに使用される牛肉は、すべて1++等級(最高ランク)の韓牛だ。前菜とデザートは季節ごとに変わり、主に旬の地域特産品を使った料理が提供される。ワイン・ウィスキー・日本酒などを持ち込んで、一緒に食事ができるコルケージのサービスも利用可能だ。 子ども向けのメニュー・椅子・食器もしっかり準備されている。また、アレルギーなどの理由で、避けたい食材がある場合は、予約時に事前に伝えるとよい。住所: 海雲台区 海雲台海辺路 298番ギル47、4階営業時間 : 午後12時~3時 / 午後6時~9時30分 (毎週火曜日休業)メニュー : ランチコース(92,000ウォン)、ディナーコース(182,000ウォン)電話番号 : 010-5191-9002※駐車可能、テイクアウト可能、外国語メニューあり
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釜山人が認めた真のマッチプ決定版!「2025 釜山の味」 釜山人が認めた真の人気グルメ店、マッチプを知りたければ、「釜山の味」を読もう。今年で誕生23周年を迎える「釜山の味」とは、釜山市で毎年選定・発刊している公式美食ガイドブックだ。 店は、同市の各区・郡の衛生部署、専門家の推薦やオン・オフラインのビッグデータとともに大学教授・料理評論家・インフルエンサーなどで構成された諮問委員の現場評価と検証を経て、釜山を代表するマッチプを選定される。韓国語はもちろん、英語・中国語・日本語でも発行される。 今年「釜山の味」に選ばれたのは、昨年よりも7か所増えた151のマッチプだ。区・郡別に見ると、江西(カンソ、강서)区 3か所・金井(クムジョン、금정)区 6か所・機張(キジャン、기장)郡 7か所・南(ナム、남)区 9か所・東(トン、동)区 8か所・東莱(トンネ、동래)区 10か所・釜山鎮(プサンジン、부산진)区 16か所・北(プッ)区 2か所・沙上(ササン、사상)区 4か所・沙下(サハ、사하)区 3か所・西(ソ、서)区 5か所・水営 (スヨン、수영)区 22か所・蓮堤(ヨンジェ、연제)区 5か所・影島(ヨンド、영도)区 5か所・中(チュン、중)区 16か所・海雲台(해운대、ヘウンデ)区 29か所などだ。 ガイドブックには、マッチプの人気メニューの写真や価格・住所・営業時間・問い合わせ先など基本的な情報だけでなく、駐車スペース・外国語メニューの有無やテイクアウトの対応についての情報も記載されている。また、飲食店衛生等級制*1と「安心食堂」認定*2についても紹介している。 付録も豪華だ。区・郡別のマッチプが一目でわかるマップ・釜山を代表するシェフのインタビュー・釜山ご当地グルメ横丁・釜山の郷土料理13選・釜山で採れた食材で開発されたB-FOODレシピなど、盛りだくさんだ。 ガイドブック「釜山の味」は、市内にある観光案内所・駅・空港・ホテルなどで配布中だ。オンラインでは、釜山観光ポータル「ビジット釜山(visitbusan.net)」で閲覧することができる。*1飲食店衛生等級制とは、韓国食品医薬品安全処において消費者が安全な選択をできるよう、外食業界全般の衛生水準を高めるために2017年から実施している制度。飲食店の衛生状態を「非常に優秀」、「優秀」、「良い」の等級別に評価し付与する。*2「安心食堂」とは、コロナウイルス拡大に伴い導入された背景があり、韓国農林畜産食品部が指定した食事文化の3大改善課題(取り分け用のおたまやトングなど備え付けがあること、衛生的なカトラリー管理、従業員のマスク着用)を遵守する飲食店に与えられる称号のこと。リンク:クリック