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〈釜山の味〉⑥コムジャンオ(ヌタウナギ)

釜山を代表するスタミナ食、元は鞄の材料?

酷暑の前に栄養補給を!

 
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- 釜山市民に愛されるおつまみであり、スタミナ料理の「コムジャンオ」は、6・25戦争時から人々の間で食べられるようになった。写真はコムジャンオを炒めている様子。(写真提供・釜山日報)


6月は徐々に日差しが暑さを増してくる時期。7月以降の猛暑前にスタミナのあるものを食べて、体力をつけることが重要だ。「スタミナ料理」として知られているのがウナギ料理。韓国でもウナギ料理は有名で、釜山では特にヌタウナギの一種「コムジャンオ料理」が親しまれている。釜山のチャガルチ市場やオシリア観光団地、海東龍宮寺(ヘドンヨングンサ)周辺の「機張コムジャンオ村」などが有名だ。


コムジャンオはしぶとい生命力を持っている。南極と北極地域を除いた世界中の海で生き続け、海底に生息する小さい虫や死んだ魚をエサにしていることから「海の清掃員」とも呼ばれている。皮を剥がしても10時間以上動き続けるのが特徴で、世界中で獲れるが、さばく過程でのしぶとい生命力と気味の悪い外見から、食べない国もある。


見た目への抵抗で敬遠しがちの魚から

6.25戦争以後には人気のグルメに

チャガルチ市場のタレ焼き

機張わら火焼きコムジャンオが有名


韓国も70年ほど前はコムジャンオを食べず、皮のみを鞄(かばん)など革製品の原料として使用し、身は捨てていた。その身を焼いて売り始めたのは、6.25戦争(韓国戦争、1950~53年)中のチャガルチ市場からだった。戦争で食料事情が悪化する中、朝鮮半島各地から集まった避難民を相手に、捨てていたコムジャンオを練炭の火で焼いて提供したのが始まり。それを機に「釜山コムジャンオ」という固有名詞が韓国全域に知れ渡った。


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コムジャンオは主にヤンニョムグイ(タレ焼き)、ソグムグイ(塩焼き)、炒めもの、メウンタン(魚の辛味スープ)として食べるのが一般的。釜山市の機張(キジャン)地域には、わら火で焼いたコムジャンオを提供する店が多い。コムジャンオを含むウナギ類は高タンパク質食品だ。ビタミンAやカルシウムなどが豊富に含まれ、夏の暑い時期に食べるスタミナ食として親しまれている。


□機張コムジャンオ


松亭(ソンジョン)の海岸から機張に行く途中にある「機張コムジャンオ」は、通算100回以上国内外のメディアに取り上げられるほど、おいしいと話題になったコムジャンオ専門店だ。同店の代表メニューは「コムジャンオチップルグイ」で、店の前に広がる海で獲れたコムジャンオをわら火で焼き上げたもの。実はこのわら火焼きコムジャンオが有名になったのは、そのグロテスクな見た目も一役買っている。わら火でじっくり焼き上げ、そのままお皿に盛り付けて出すため、外見だけを見ると料理かどうか疑う。だが一口味わってみると、考えが変わるかもしれない。コムジャンオの黒く焦げた皮を剥がし、白い身を塩とごま油を混ぜたタレにつけて食べると、これ以上ないほどの香ばしさを感じられる。一見食べ物かどうか疑う外見とおいしい身とのギャップが癖になるようだ。


これ以外にも赤ダレベースの「コムジャンオヤンニョムグイ」や韓国のみそで味付けしたスープ「コムジャンオテンジャンクッ」など、コムジャンオを使った多彩な料理を提供している。コムジャンオチップルグイ、コムジャンオソグムグイ、コムジャンオヤンニョムグイはそれぞれ1kgで6万ウォン(約5200円)。


電話番号:051-721-2934


□チェイルサンコムジャンオ


最も釜山らしいコムジャンオが食べたいなら、チャガルチ市場へ行ってみよう。チャガルチ委託販売場の入り口にあるコムジャンオ専門店「チェイルサンコムジャンオ」は、最もよく知られた店の一つ。練炭の火に鉄板をのせ、アルミホイルを敷く。そこにソースや野菜、皮を剥がしたコムジャンオを一緒にのせて焼く。新鮮なウナギと野菜がマッチし、生臭さがなく食感があり、香ばしい味わいだ。コムジャンオを食べた後は、鉄板に残ったタレにご飯を入れて作る焼きめしもまた格別。コムジャンオ以外にも、焼きウナギや焼き貝などがある。コムジャンオグイは量によって値段が異なり、小(2人前)4万ウォン(約3500円)、中(3人前)5万ウォン(約4300円)、大(4人前)6万ウォン(約5200円)。


電話番号:051-245-8990


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写真提供・mingky010


□イルムナン機張サンコムジャンオ

海雲台(ヘウンデ)海水浴場の入り口近くにある伝統市場「海雲台市場」にも、有名なコムジャンオの店がある。この店は釜山国際映画祭のシーズンになると、多くの映画関係者が訪れる場所としても知られている。新鮮なコムジャンオを鉄板の上にのせ、辛いヤンニョムで調理する。ピリ辛のコムジャンオ焼きと韓国焼酎は、ストレス解消にもぴったりの組み合わせだ。ヤンニョムグイを食べた後は、残ったタレで炒めた焼きめしや焼きうどんを食べてもおいしい。コムジャンオのヤンニョムグイ、ソグムグイの特大(5人前以上)は5万5000ウォン(約4800円)、大(4人前)4万5000ウォン(約3900円)、中(3人前)3万5000ウォン(約3000円)、小(2人前)2万5000ウォン(約2200円)。


電話番号:051-742-8201