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釜山の味④チョッパル(豚足)





市民の胃袋を満たすスタミナグルメ「チョッパル」


韓国人の食卓に欠かせない肉料理。その中で赤身とは全く食感の違う足の肉を使った韓国式豚肉グルメが「チョッパル」だ。チョッパルは韓国語で豚足を意味し、柔らかくてゼリーのような食感は食べれば食べるほどくせになる味だ。食感に加え栄養価も高く、タンパク質や食物繊維、ビタミンB1、B2などが含まれている。体調を崩しやすい季節の変わり目に加え、新型コロナウイルスの感染拡大で個人の健康管理が叫ばれる中、必要な栄養素を補える料理ともいえる。


テイクアウトして野外で食べる機会も多く、韓国ではチキンと肩を並べる外食や夜食の定番メニューだ。今月号では春のお出かけの時、簡単にテイクアウトできて健康にもいい豚肉グルメ「チョッパル」を紹介したい。


■港の労働者が好んで食べていた肉料理
韓方薬をたっぷり入れて煮込んだ健康食

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△韓国人に愛される豚肉グルメ「チョッパル」はさまざまな調理法により、個性的な料理として発展した。特に釜山ではさっぱりとした味の「冷菜チョッパル」が開発され、人気がある(写真はチョッパル専門店で並べられた食事の一例)。


チョッパルは豚の足をゆでた後、しょうゆやニンニク、ショウガ、各種韓方薬で作ったタレで煮込んだ料理だ。北朝鮮の黄海道(ファンへド)に伝わる豚足煮込みに由来しているといわれている。始まりは1960年代、ソウルの奨忠洞(チャンチュンドン)。韓国では6・25戦争(朝鮮戦争)時に避難してきた北朝鮮の平安道(ピョンアンド)と黄海道出身のおばあさんたちが、故郷で食べていた豚足と、中国の五香醤肉(オヒャンジャンユク:肉と複数の香辛料を入れて煮込んだ料理)をアレンジして開発した料理として知られている。同時期には釜山港近くの富平洞(プピョンドン)に「チョッパル通り」ができた。現在、国際市場の交差点から富平交差点までの通りに計8カ所のチョッパル専門店が集まっている。


釜山のチョッパルは、港で働く労働者向けのスタミナ健康食として始まった。1960年代にソウルでチョッパルが流行し、その後、釜山港近くの中区富平洞2街一帯にチョッパル専門店「ソウルチョッパル(※1997年にヨイドチョッパルに名称変更)」がオープン。波止場や港、漁港で働いていた労働者の行きつけとなって徐々に店舗が増え、1980年代には現在の「富平洞チョッパル通り」となった。
 
■ピリ辛「プルチョッパル」
あっさり「ネンチェチョッパル」
お好みで食べてみよう!
 
チョッパルは韓国料理でなじみのある野菜などに巻いて食べるスタイルが一般的だ。肉をオキアミの塩辛のタレに少しつけてサンチュ(レタスの一種)やエゴマの葉の上にのせた後、「サムジャン」という甘辛みそにつけ、生のニンニクと青唐辛子を一緒に包んで食べる。豚肉料理を食べるときは、あっさりしたキムチや消化にいい大根のおかずを添えるのがポイント。


チョッパルはタレと調理方法によってさまざまな種類がある。その中でも釜山で始まったのが「冷菜(ネンチェ)チョッパル」だ。クラゲやカニカマ、キュウリの冷菜などにピリッと辛いカラシを加えた甘酸っぱいチョッパル料理で、富平洞チョッパル通りで考案され、韓国全域に広まった。鼻にツンとくるワサビやカラシのような香りを楽しみたい人には特におすすめだ。


辛いものが好きなら、ピリ辛の「プルチョッパル」を食べてみよう。「プル」は韓国語で火を意味し、2000年以降に登場した比較的新しいメニューだ。既に調理された基本のチョッパルに辛いタレを塗り、再度焼いたもので、店によっては辛さを調節できる。


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△チョッパルはわさびとしょうゆを混ぜたタレにつけて食べたり、サンチュやエゴマの葉に包んで食べたりしてもおいしい。


■元祖漢陽(ハニャン)チョッパル

1980年代前半から根強い人気を誇る富平洞チョッパル通りの元祖と呼ばれる店。韓方薬の入ったスープで煮込んだチョッパル本来の味と、桂皮や甘草、なつめ、粒こしょう、ネギなど15種類の韓方薬を入れて出した色味が同店の人気の秘密。メニューは基本のチョッパルと冷菜チョッパルの2種類。価格はいずれも小が3万ウォン(約3000円)、中が3万5000ウォン(約3500円)、大が4万ウォン(約4000円)。

営業時間:午前10時~午前1時
住所:釜山市中区中区路23番ギル13
アクセス:都市鉄道1号線チャガルチ駅から徒歩約8分。


■平安道チョッパル

平安道チョッパルは海雲台(ヘウンデ)の温泉(オンチョン)交差点近くにある創業40年のチョッパル専門店だ。注文と同時に肉を薄切りし、大根のあえ物や浅漬けキムチ、生タマネギの薄切りなどを添えて食べる。あっさりしたおかずと食べると、脂っこくなりがちなチョッパルもどんどん食べられる。価格は小が3万ウォン、中が3万5000ウォン、大が4万ウォン。

営業時間:午前11時~午前0時
住所:釜山市海雲台区タルマジギル14
アクセス:都市鉄道2号線海雲台駅1番出口を出て、海雲台区庁方面に向かう。区庁を過ぎて海雲台海水浴場方面に進むと、ゴールデンチューリップ海雲台ホテルの向かいにある。徒歩約11分。