Skip Navigation

[釜山の味] ③カルグクス

釜山市民のおなかを満たす、シンプル・イズ・ベストな麺料理


6-1 메인 - 칼국수 권성훈

カルグクスは釜山市民に最も親しまれている麺料理の1つだ。スープやソースによってさまざまな味に変化するのが特徴(写真は最も一般的なカルグクス)。


市民に愛されるグルメの条件は、「早い、安い、うまい」だ。加えて満腹感があれば言うことなし。釜山市民の間でおなじみのグルメはテジクッパ(豚肉クッパ)やミルミョン(冷たい小麦麺料理)、そしてカルグクス(手打ち麺料理の一種)がある。釜山の麺料理といえば夏の定番のミルミョンがおなじみだが、冬はうどんに似た温かいカルグクスが断然人気。韓国どこででも食べられる料理だが、釜山では韓国各地のカルグクスが味わえるという特徴がある。


スープやソースによって
自由自在に変身する料理


カルグクスの「カル」は、韓国語で包丁を意味する。打った麺を切る時に包丁を使うため、この名前がついた。小麦粉の生地を薄く伸ばし、細切りの麺を作る。麺の断面は四角形で、細めに切られているが、うどんよりも太い。


基本的なカルグクスは、よく火の通った麺の上にエホバク(韓国かぼちゃ)や韓国のり、野菜などをのせ、熱いスープをかけたもの。スープは店によってだしが異なり、鶏ベースか、カタクチイワシなどの海鮮ベースかによって味が大きく変わる。店ごとに味が違うのはそのためだ。


6-2 바지락칼국수-이미지투데이

-海鮮カルグクス


カルグクスは、スープの代わりにさまざまなソースをかけることであらゆる料理に変身する。辛いヤンニョム(タレ)に細切りしたキャベツや白菜などを加え、混ぜて食べる「ビビンカルグクス」や韓国式ジャージャー麺のソースを絡めた「チャジャンカルグクス」(カルチャジャンとも言う)、スープの代わりにじっくり煮込んだ小豆ソースを入れて食べる「パッカルグクス」、トゥルケ(エゴマ)で作った濃厚スープで味わう「トゥルケカルグクス」などを提供する店もある。


6-3 짜장칼국수-나

-チャジャンカルグクス(カルチャジャン)


釜山のカルグクスがここまで発展したきっかけは1950年に始まった6・25戦争(朝鮮戦争)だ。韓国各地から釜山に避難してきた人々が、地域ごとに身を寄せ合って暮していた戦時中、手に入りやすかった軍需品の小麦粉を使い、市場で麺を作って売り出したのが始まり。このような歴史的背景から、さまざまな地域のカルグクスが釜山に集結したともいえる。


6-4 팥칼국수-이미지투데이

-パッカルグクス


食べるときは、のり巻きを追加


カルグクス店で料理を注文すると、キムチやカクテキ(ダイコンのキムチ)など基本のおかずが出され、5分ほどでメイン料理の温かいカルグクスが出てくる。カルグクスの食べ方は、スープの上にのっている野菜をよく混ぜ、お好みですりおろしたニンニクや小さく刻んだ唐辛子を入れる。ニンニクと唐辛子を入れると、スープの味によりコクが出て香り豊かになる。カルグクスだけでも十分満足できるが、特におなかがすいている場合はのり巻き(キンパ)を頼んでみよう。市場にあるほとんどのカルグクス専門店では、キンパを販売している。市場以外のカルグクス専門店にはマンドゥ(韓国式ギョーザ)を売っている店もあり、マンドゥとカルグクスの組み合わせもおすすめだ。


西面市場、多大浦海水浴場など
観光地どこでも楽しめるカルグクス

釜山のほとんどの伝統市場にはカルグ


クス店があり、市場によっては、カルグクス店中心に作られたところもある。特に釜山広域市の中心繁華街・西面(ソミョン)にある西面市場では、40~50年以上続くカルグクスの店が複数並んでいる。手打ち麺なので麺の太さが一定せず、いびつででこぼこしているが、かみ応えがあって癖になる味だ。

海鮮カルグクスで有名なのは多大浦(タデポ)海水浴場。都市鉄道1号線多大浦海水浴場駅4番出口を出たところにある「多大浦夢の夕日噴水」の向かいには、カルグクス店やコムジャンオ(ヌタウナギ)専門店などが並んでいる。ここではアサリたっぷりで海の香り豊かなカルグクスを食べることができる。


小豆と一緒に食べるパッカルグクスは影島(ヨンド)が有名だ。元々は全羅道(チョルラド)地域の料理だが、1970~80年代に釜山の製造業が発達する過程で、全羅道の労働者が影島に多く集まっていたことで根付いた。影島の入り口である南港(ナマン)市場近くの「イェジネ ソンパッカルグクス」が有名。(051-418-2389)


カルグクスの価格は通常3000~5000ウォン(約300~500円)。無農薬野菜や韓国産の食材を使用する店は7000~8000ウォン(約700~800円)。