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ヒーリングコース「回東水源地 生態探訪路」

土の道を裸足で歩く心地よさを体感してみよう 


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-釜山市民の「水瓶」のうちの一つで、回東水源地の周辺には黄土森の道、ヒノキ林散策路、湿地観察ボードウォークなどがある(写真は黄土森の道を裸足で歩く市民)。


・コース:タンメ山黄土森の道~竹林~プオン山展望台

・所要時間:約2時間


釜山広域市は中心街から少し離れただけでも美しい海や緑豊かな森、澄んだ水が流れる渓流がある。今回紹介する回東(フェドン)水源地も、都市鉄道1号線の長箭(チャンジョン)駅からバスで10分ほどの距離だ。比較的アクセスしやすい場所にあるものの、釜山市民でも知らない人がいるなど、知名度はそこまで高くない。今月は静かで落ち着いた癒しスポットの多い「回東水源地 生態探訪路」を紹介する。終わりそうで終わらないコロナ禍の中、息が詰まる日常生活の気分転換に一度出かけてみてはいかが。 〈文・河那恩  写真・権晟勲〉


都市鉄道長箭駅からバスで約10分

釜山市民の上水源「回東水源地」


回東水源地は同市金井(クムジョン)区内の山中にある人造湖で、市民の飲み水を供給する釜山の「水瓶」だ。1940年代から造成が始まり、1967年に完成した。総面積は約2.17k㎡で貯水量は約1850万トン、湖の周囲は20kmにもなる。用水の供給を中断した市内の聖知谷(ソンジコク)水源地とは異なり、金井区と海雲台(ヘウンデ)区一帯に水を供給している。ここは保護区域として長年立ち入り禁止となっていたが、2010年に市民に公開されている。


4-5-4 뱃살 측정

-竹林の道中にある運動器具。


釜山市は2013年から、回東水源地の周辺を歩けるように散策路の開発を進めてきた。裸足で歩く黄土森の道やヒノキ林散策路、湿地観察ボードウォークなどを造成。今年6月には五倫洞(オリュンドン)のタンメ山黄土森の道からプオン山展望台まで約2kmの「生態探訪路」が完成し、気軽に散策が楽しめるようになった。最近では韓国観光公社や釜山観光公社が、この一帯を釜山を代表する癒しの非対面観光地に選定している。


都心の澄み切った公園、空気が違う!


都市鉄道1号線長箭駅の4番出口前から、五倫本洞村行きの「金井区5」のマウルバス(運行距離の短い地域バス)に乗車すると、生態探訪路の入り口前で止まる。バスの運行時間は約25分おきに一本。曲がりくねった道を10分ほど走ると、バスは終点の「五倫本洞村」に到着する。今回のコース出発点となる黄土森の道入り口までは歩いて約3分。短い距離だが、道中に「五倫洞にまつわる伝説」が壁画で描かれるなど訪問者を楽しませる工夫がされている。

ここは「回東水源地」が正式名称だが、別名「五倫台(オリュンデ)」とも呼ばれる。五倫台は元々プオン山のふもとにある大きな岩のことを意味していたが、最近では回東水源地全体を指して使われることが多い。


4-5-4 대나무숲길

-神秘的な雰囲気を醸しだす竹林。


「五倫台」の名前の由来は、諸説ある。一つ目はこの場所の美しい風景に魅せられ、天から舞い降りた五人の仙人が杖を地面に差したまま遊んでいたという説。もう一つは、昔この一帯の村に儒教の教えで知られる五倫(父子の親、君臣の義、夫婦の別、長幼の序、朋友の信)を守った人が暮らしていたという言い伝えから、「五倫台」と呼ばれていた説だ。


壁画には前者の説を扱い、仙人の話が描かれている。伝説では5人の仙人が舞い降りたと言われているが、壁画には4人しか描かれていない。壁画を見る人が5人のうちの「一人」という意味で、4人の仙人の間に入って写真が撮れる「フォトゾーン」となっている。


歩き疲れた足をひと休みさせる、

柔らかな土で造成された「黄土森の道」


タンメ山の黄土森の道は約1km。黄土の道を整備し、道の終着地には足を洗える場所もあるため、裸足で歩きながら土の柔らかさを感じられるのが特徴だ。平たんな道なので、子どもからお年寄りまで誰でも無理なく安全に散策が楽しめる。


脱いだ靴を片手に持ったまま黄土道を歩くと、ひんやりとしていて、きめ細かい土の感触が伝わってくる。右手には手を伸ばすと届きそうな湖、左手には自然のままに根付いた木々の林が続く。道中の椅子や東屋(あずまや)に座って休めたり、カブトムシやトンボなどのオブジェと写真が撮れたりするポイントもある。森の作り出す影と湖の方から吹いてくる風のおかげで涼しく、歩くだけでも癒される。


坂道を登った後に現れる、五倫台展望台


4-5-6 전망대

-山水画のような風景が一望できるプオン山の頂上。


黄土森の道を過ぎると、再び靴を履いて歩くコースの始まり。ボードウォークで作られた湖の周りを通り過ぎたところに、広大な竹林の入り口がある。竹林は晩夏の熱気をシャットアウトしてくれる、正に「天然のカーテン」だ。


竹林が終わりに近づくころ、道は険しさを増してくる。ここからはプオン山の頂上(展望台)までの道が続いており、黄土森の道と竹林の難易度が「低」なら、プオン山の山道は「高」。かなり険しいが、頂上までの距離はさほど離れておらず、大人の足でゆっくり歩いて20分もかからない。


道自体は険しいが、あまり日が差さないので歩くのにはちょうどいい。海抜175mのプオン山頂上に着くと、回東水源地全体の風景が一望できる。朝鮮半島の地形を思わせる曲がった形の湖と周囲の山々は神秘的で美しく、仙人と五倫洞の伝説にもふさわしい光景が眼前に広がる。


プオン山の頂上から下山するコースは二つ。水源地村方向に下ると、水源地内にある他の散策コースの出発点「上賢(サンヒョン)村」に続く道。反対方向に向かえば、五倫本洞村バス停留場に続いている。


○五倫本洞村へのアクセス:都市鉄道1号線長箭駅4番出口前からマウルバス「金井区5」に乗車し、五倫本洞村(終点)で下車。



【回東水源地を楽しむ他の方法】


4-5-6 시티투어버스

1. 釜山シティツアーバスの歴史テーマコースに乗車


釜山市が運営する「釜山シティツアーバス」に乗ると、簡単に水源地まで行くことができる。これは今年7月から開始された、東莱邑城(福泉博物館)<トンネウプソン、ポクチョン博物館>や回東水源地、梵魚寺(ポモサ)を一度に巡る歴史テーマコースを回るバスだ。


このコースは午前10時に釜山駅を出発し、東莱邑城、回東水源地、梵魚寺、東莱温泉を回り、午後5時10分頃に釜山駅に戻る。東莱邑城で約1時間10分、回東水源地で約1時間30分、梵魚寺と東莱温泉で各1時間ずつ自由時間を設ける。停車中、利用者とガイドが一緒に登るタンメ山黄土森の道の裸足歩きや竹林散策など、水源地を満喫する時間や文化観光ガイドが案内する梵魚寺ツアーなども楽しめる。


歴史テーマコースは8名以上の事前申し込みがあった場合のみ催行する。利用料金は大人1人2万ウォン(約1780円)で、他のシティツアーバスのコースとは金額が異なる。釜山シティツアーのホームページ(www.citytourbusan.com)で事前予約した後、利用できる。毎週月曜日は定休日。

現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響で運行を停止中。感染状況が落ち着けば再開を予定しており、利用前に確認が必要。


問い合わせ:051-464-9898


2. 癒しの回東水源地で楽しむ遠足旅行

ホームページから申し込み


金井区は今年11月まで回東水源地の一帯で美しい自然とさまざまな活動が楽しめる生態テーマ観光プログラム「回東水源地 遠足旅行」を運営中。


主要プログラムは以下の通り。


△鳥類の専門家と回東水源地生息のさまざまな渡り鳥と留鳥を観察する「渡り鳥と留鳥と」 △天然素材を用いて染色剤とオイルを手作りする「オムルタッ、チョムルタッ」 △綱遊びの専門家と楽しむ「森の中で綱遊び」 △鳥の卵を使って小物を作る「鳥卵お絵かき旅行」 △ヨガと瞑想を体験する「森と体」 △森の生態についての話と森の体験活動「生態、遊ぼう」 など。

参加費はプログラムによって異なるが、無料~3000ウォン(約270円)程度。申し込みは回東水源地の遠足旅行ホームページ(gohoedong.com)から。問い合わせは051-343-9698まで。該当の各プログラムは、新型コロナウイルスの感染拡大による「社会的距離の確保 2段階」以上は運営を中断するため、事前の確認が必要となる。


3. 週末、常時観光ガイドサービスを実施


 金井区は毎週土曜日と日曜日の午前10時~正午、タンメ山の入り口と上賢村の入り口で常時観光ガイドサービスを行っている。問い合わせは金井区文化観光課(051-519-4084)まで。