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Enjoy Busan「釜山」どこまで知ってる? ②南浦洞一帯

刺し身からシアホットクまで、買い物・グルメの街「南浦洞」


日本人観光客に人気の釜山を代表する観光地「南浦洞(ナンポドン)」は、釜山の人々にとっては「思い出の場所」だ。1990年代までは釜山一の繁華街といえば、南浦洞を中心とする釜山広域市中区一帯だった。1998年に釜山市庁が現在のロッテデパート光復(クァンボク)店の位置から蓮提洞(ヨンジェドン)に移転し、中心地がガラッと変わった。西面(ソミョン)や海雲台(ヘウンデ)、センタムシティなどが新たな繁華街として発展したことで、南浦洞一帯の観光地や商圏は一時衰退した。しかし、個性豊かな伝統市場めぐりや多様な屋台グルメが楽しめ、釜山の歴史が随所に感じられる地域として、再び注目を集めている。今月号では、「南浦洞」の路地にまつわる話を紹介する。

4-5-1  메인

-日本人観光客が最もよく訪れる釜山の名所「南浦洞」は、1945年8月以前までは日本人居住者が多いエリアだった。現在はロッテデパートをはじめ、チャガルチ、国際、富平カントン市場など、多種多様な商品と料理が売られているショッピングの名所となった。写真は南浦洞の全景。


■日本人の居住区域「草梁倭館」が
   ファッション通りに


行政区域上、南浦洞は都市鉄道1号線の南浦駅~チャガルチ駅区間にあるBIFF広場とチャガルチ市場一帯を指す。ただ、釜山市民にとっての南浦洞は龍頭山(ヨンドゥサン)公園やロッテデパート光復店、国際市場、カントン市場などを含めた広域の観光地と商圏という認識が強い。


「南浦洞商圏」の始まりは、都市鉄道1号線の南浦駅7番出口からだ。ここを出て、右手の大通りを挟んだ向かい側には「ロッテデパート光復店」があり、左手には商店街がある。この商店街が「光復路ファッション通り」。いわゆる光復路(クァンボンノ)と呼ばれる通りだ。この地域は日本との縁が深く、朝鮮時代には草梁(チョリャン)倭館があり、1945年まで日本人が最も多く住んでいた場所だ。光復路ファッション通りは旧市庁交差点から伸びる光復路一帯を指す。シティスポットと呼ばれる三差路までの通りや、三差路を起点に西の国際市場入り口に伸びる通り、北の釜山近代歴史館方面に向かう通りがある。


南浦洞一帯で最も楽しめるのが、市場でのショッピングだ。韓国最大級の水産市場「チャガルチ市場」、服やバッグ、靴、アクセサリー、電化製品などさまざまな商品を扱う「国際市場」、韓国最初の常設夜市が開かれる「富平(プピョン)カントン市場」の三つが集まっている。


■海の生き物を見て、刺し身も
  食べられる「チャガルチ市場」

4-5-2 자갈치시장

-韓国最大規模の水産市場「チャガルチ市場」。


代表格は韓国水産市場の中でも最大級の規模を誇る「チャガルチ市場」。チャガルチ市場は、都市鉄道1号線南浦駅とチャガルチ駅の間に位置している。チャガルチという名前の由来は諸説ある。現在の市場がある場所が埋立地であったことから、大量の「チャガル=砂利」が転がっていた。そこに板を敷いて人々が商売をはじめ、「チャガル」に魚を表す単語「チ」が加わって、現在の地名になったという説が有力だ。


チャガルチ市場と周辺の水産物通りは、韓国水産物の30~50%を供給する韓国最大規模の水産市場だ。ここでおすすめなのが海産物を見て回ること。毎朝、近くの共販場(水揚げされた海産物を複数の業者が共同で販売する市場)で仕入れた新鮮な海産物を販売しているが、漁獲中に偶然獲れたサメやマンボウなど、水族館で見るような貴重な海の生き物が見られることもある。


■迷路のような路地で服やバッグなど、
  国際市場で楽しい「宝探し」!

4-5-3 국제시장

-服や器、家電製品などを販売する「国際市場」。


服やバッグ、アクセサリーなどの服飾品が好きな人におすすめのスポットが「国際市場」。光復路ファッション通りのメイン三差路から西方向に進むと、右側に細い路地が続いている。ここが国際市場だ。国際市場は1945年の日本からの独立以後、日本に帰国する日本人が置いていった物や、海外から帰国した韓国人が持ち込んだ物を取引しながら始まった。国際市場という名前は、1950年の6.25戦争(朝鮮戦争)で釜山に進駐した米軍部隊が残していった物まで取り扱い、アメリカ産、日本産、韓国産などを1カ所に集めて取引したことに由来する。


国際市場は大きく6区画に分けられる。1区画はバッグや文房具、工芸品を主に扱っており、2区画は台所用品や漆器、めがねなどが並ぶ。3区画は寝具類や洋品雑貨、4区画は麻と木綿の生地、絹織物、皿や器など。5、6区画は家電製品や機械工具、織物などが主に入店している。区画に分かれているが、ほとんど迷路のようになっているので、出入り口をしっかり確認しておこう。


■昼間は市場をぶらり、夜は食べ歩きの
「富平カントン市場」


4-5-4 부평동 깡통 야시장

-韓国全域の屋台料理が食べられる「富平カントン夜市場」。


国際市場を出て西側の車道を渡ると、「富平カントン市場」が始まる。国際市場は商品によって販売区画が分かれているが、富平カントン市場は洋酒や輸入菓子などの嗜好(しこう)品、チマ・チョゴリ(韓服)、食料品、衣料品などの店が混在する自由な雰囲気のエリアだ。三つの市場の中で最も歴史が古い。正確な由来は分かっていないが、朝鮮時代から市場が開かれていたと伝えられ、近くに草梁倭館ができてからは日本人もたびたび利用していたという。


富平カントン市場の近くは、朝鮮時代からアシで覆われた草地だった。富平という言葉は、かつての釜山の地名である「プサン(富山)」と河口付近のアシ畑と草地を意味する「ピョン(平)」を組み合わせた言葉。6・25戦争(朝鮮戦争)当時、米軍部隊から出て来た空き缶など、がらくたに近い品物を取引したことから、そこに「カントン(空き缶)市場」という名前が付いた。


1998年以後はチャガルチ、国際市場よりも都市鉄道の駅から離れた場所にあったため、急速に衰退していったものの、2013年に韓国初の常設夜市「富平カントン夜市場」がオープンしたことから、今では国内外から多くの観光客が訪れる釜山の必須観光コースとなった。


夜市は毎日午後7時30分から同11時30分まで、富平カントン市場のメイン通りで開かれる。約100mの区間に約30店の移動式屋台が設置され、韓国の屋台グルメはもちろん、さまざまな軽食が売られている。一定の周期でどの屋台も販売する料理が変わり、価格は2000~4000ウォン(約200~400円)ほどでお手頃だ。

■チョッパル、シアホットク、
  ビビンタンミョン・・・グルメ天国!


45면_ 동그란 사진 - 광복동 먹자골목_김도근 (4)

-国際市場でビビンタンミョンを食べている観光客。


南浦洞一帯は、それぞれの市場の特色が強い。どの市場も代表的なグルメがあり、チャガルチ市場では新鮮な刺し身が食べられる。同市場本館の1階にある水産物商店で刺し身用の魚を選んで注文すれば、2階の刺し身店で魚をさばいてもらって、店内で食事ができる。露店では焼き魚、焼きヌタウナギなども販売している。


屋台グルメも有名だ。韓国の映画俳優や監督の手形があるBIFF広場は、木の実や黒蜜入りのおやき「シアホットク」、国際市場のグルメ通りでは、でんぷん入りの麺に野菜などを混ぜて味付けした「ビビンタンミョン」が代表的だ。富平カントン市場には海産物以外にもチョッパル(豚足料理)やヤンコプチャン(牛のホルモン)など、肉類を専門的に扱っている飲食店が集まる通りもある。