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映画界のスター「釜山で会いましょう」

祭り特集-BIFF


10月は釜山国際映画祭(BIFF:Busan International Film Festival)が開催され、映画の町「釜山」が最も輝く時期だ。BIFFは今年で27回目を迎え、10月5~14日に海雲台(ヘウンデ)区の映画の殿堂や南浦洞(ナンポドン)のBIFF広場などで開かれる。

6-1 부산국제영화제 개막식 사진제공 BIFF
▲第27回BIFFが10月5~14日に海雲台区の映画の殿堂で開催される(写真は2019年のBIFF開幕式)。


第27回BIFF、10月5~14日

海雲台区 映画の殿堂で


釜山国際映画祭は日本や中国、インドやハリウッドなど世界中の映画作品や映画関係者に会える。独立映画や長編、商業、芸術映画に至るまで幅広く上映し、監督や俳優がファンと交流する。


今年のBIFFは専用館(専用イベント会場)の「映画の殿堂」と、映画祭が始まった南浦洞の「BIFF広場」の映画館で開かれ、計354本の作品が上映される。そのうち243本は日本や中国など、71カ国からの海外招聘作品だ。映画の殿堂やロッテシネマセンタムシティ、CGVセンタムシティ、MEGABOX海雲台、ソヒョンシアターなどセンタムシティエリアにある6カ所の映画館と、南浦洞ロッテシネマテヨンで鑑賞できる。


閉幕作は邦画『ある男』

特別企画で日本の新鋭監督にスポット


今年のBIFFには邦画16作品が招聘されるなど、日本映画界からの参加が目覚ましい。映画祭のフィナーレを飾る閉幕作には、石川慶監督の『ある男』が選ばれた。同作品は2018年に読売文学賞を受賞した平野啓一郎の同名小説を映画化したもので、俳優の妻夫木聡や安藤サクラ、窪田正孝などが出演している。


今年のBIFFは日本映画界の新鋭監督に注目が集まる。次世代日本映画監督の10人を紹介する特別企画プログラム「日本映画の新たな流れ」では、▽『ケイコ 目を澄ませて』(監督 三宅唱)▽『三度目の、正直』(監督 野原位)▽『マイスモールランド』(監督 川和田恵真)▽『岬の兄妹』(監督 片山慎三)▽『わたしたちの家』(監督 清原惟)▽『僕の帰る場所』(監督 藤元明緒)▽『由宇子の天秤』(監督 春本雄二郎)▽『ひかりの歌』(監督 杉田協士)▽『泳ぎすぎた夜』(監督 五十嵐耕平)▽『螺旋銀河』(監督 草野なつか)の10作品を上映する。


■スターは誰が来る?


毎年BIFFのスクリーンを彩るスターや監督も数多く出演する。韓国を代表する俳優「イ・ビョンホン」はファンとトークを繰り広げる「マスタートーク」に出演。アジアを代表する香港俳優「トニー・レオン」は、今年のアジア映画人賞の受賞者に選ばれ、BIFFに出演予定。


日本からは俳優の加瀬亮、監督の荻上直子がBIFFの審査委員として出席し、妻夫木聡や窪田正孝は閉幕作『ある男』の主演俳優として出演が決まっている。韓国でも知名度の高い是枝裕和監督は、招聘作品『ベイビー・ブローカー』を引っ提げて出席する。


映画祭のメインイベントとも言える開幕式の司会者は、俳優のリュ・ジュンニョルとチョン・ヨビンが担当する。他にも俳優のイ・ヨンエやハ・ジョンウ、カン・ドンウォン、ハン・ジミンが映画祭の期間中、釜山でファンとの交流イベント「アクターズハウス」に出演。観客とトークを楽しみながら、俳優自身の持つ演技論を語ったり、自ら出演作の名場面を選んだりする内容だ。10月8日のハン・ジミンを筆頭に、9日にはカン・ドンウォン、13日にはハ・ジョンウとイ・ヨンエが出演する。入場料は8000ウォン(約820円)で、BIFFのホームページから予約購入可能。


この他にも韓国のトップ俳優や海外有名俳優が、数多く釜山を訪れる。映画祭の開幕直前までに、憧れのスターや世界的な巨匠は誰が来るのか、BIFFのホームページでチェックしておこう。


■チケット予約および現地購入


開・閉幕式の入場券と上映作のチケットは、BIFFの公式ウェブサイト(preticket.biff.kr)で購入できる。キャンセルチケットや残りの座席は、当日会場で販売する。残りの座席は、映画の殿堂内のチケット売り場で購入可能。一般上映作は7000ウォン(約720円)。


※ホームページ:www.biff.kr

※アクセス:開幕式が開かれる映画の殿堂は、都市鉄道2号線のセンタムシティ駅6番か12番出口を出て、新世界デパートセンタムシティ店の裏手を徒歩10分ほど歩いたところ。センタムシティモールの向かい。その他の映画館へのアクセスは、ホームページを参照。