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秋の釜山は映画・芸術ムード一色に

釜山国際映画祭、10月5~14日まで 映画の殿堂などで開催 


今秋、釜山広域市では新型コロナウイルス感染症の影響で縮小開催となっていた釜山国際映画祭と、釜山最大の美術展示イベント・釜山ビエンナーレが従来の規模で開催される。


第27回釜山国際映画祭は、10月5~14日に海雲台(ヘウンデ)区の映画の殿堂一帯で開かれる。開催プログラムの中でも特に目を引くのはホラーやSF、スリラーなどジャンル映画を紹介するセクション「ミッドナイトパッション」だ。午前0時に上映を開始し、2~3本の作品を夜通し鑑賞できる。作品性や大衆性を兼ね備えた新作や、国際的に関心を集めた話題作を映画の殿堂内の野外劇場で上映する「オープンシネマ」もおもしろい。


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▲今秋釜山では映画、芸術ムード一色となる。釜山国際映画祭(10月5日)、釜山ビエンナーレ(9月3日)がそれぞれ開幕する(写真は2019年のBIFF開幕式)。
 

今回の映画祭は、邦画も数多く上映される。次世代日本人監督10人を紹介する特別企画プログラム「日本映画の新たな流れ」を実施するほか、2010年以降にデビューした日本人監督作品の中で、マスコミや映画評論家から好評を得た作品を選んで上映する。招聘作品は以下の通り。


△『ケイコ 目を澄ませて』(監督 三宅唱)△『三度目の、正直』(監督 野原位)△『マイスモールランド』(監督 川和田恵真)△『岬の兄妹』(監督 片山慎三)△『わたしたちの家』(監督 清原惟)△『僕の帰る場所』(監督 藤元明緒)△『由宇子の天秤』(監督 春本雄二郎)△『ひかりの歌』(監督 杉田協士)△『泳ぎすぎた夜』(監督 五十嵐耕平)△『螺旋銀河』(監督 草野なつか)

各作品は、釜山国際映画祭メイン会場・映画の殿堂内のチケット売り場で購入後に鑑賞できる。またホームページ(www.biff.kr)で予約購入も可能。


釜山ビエンナーレ9月3日~11月6日

釜山現代美術館などで開催


 3-1-2 비엔날레 poster 


2年に1度釜山で行われる大型美術展示イベント「2022 釜山ビエンナーレ」は、9月3日~11月6日まで釜山現代美術館や釜山港第1埠頭、影島(ヨンド)廃工場、草梁(チョリャン)地域の一般住宅の4カ所で開催される。今年は韓国や日本、中国、アメリカ、オーストラリアなど、26カ国から64組のアーティストが参加している。


2022釜山ビエンナーレのテーマは、「波の上の私たち(WE,ON THE RISING WAVE)」。


釜山港第1埠頭の倉庫は、設置作品が中心となる。光ケーブルをテーマに、一つの作品と釜山の産業、歴史を盛り込んだ映像や、テントの生地に地図を描いた設置作品などを公開する。影島旧ソンガン重工業の廃工場では、ビエンナーレ期間中、毎週木~日曜日は会場が野外劇場に変わり、釜山のストーリーが描かれたドキュメンタリー映画や映像作品などを上映する。


入場券は釜山現代美術館と釜山港第1埠頭の2会場で販売され、影島と草梁の両会場は無料展示となっている。入場券を購入すると、展示期間中に釜山現代美術館、釜山港第1埠頭の展示場で各1回ずつ入場が可能となる。価格は大人1万2000ウォン(約1230円)、中高生6000ウォン(約610円)、子ども(満4歳~小学生)は4000ウォン(約410円)、4歳未満は無料。詳細事項はビエンナーレのホームページ(www.busanbiennale2022.org)で確認できる。