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「スープおかわり!」VIPもとりこの釜山オムク

最近、釜山広域市では突然のオムク(練り物)ブームが起きている。韓国の尹錫悅(ユン・ソンニョル)大統領やサムソン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長をはじめ、大手企業の代表が2023年12月6日、釜山の伝統市場で釜山オムクをおいしそうにほお張る姿がテレビで放映され、釜山オムクへの関心が一気に高まった。李会長がオムクを食べた後、店の主人にスープのおかわりを頼む様子がオンライン上で話題となり、市場の名物として定着している。


7-1 징우손 어묵
△VIPが食べて注目を集めた、富平カントン市場内の「チャンウソン釜山オムク本店」。
 

大統領の食卓に並んだ高級オムク


VIPがオムクを食べた場所は、富平(プピョン)カントン市場内の「チャンウソン釜山オムク本店」。同市場で夜市が開かれる区間(第2アーケード)の入り口から2区画過ぎ、右方向(第4アーケード)にある。この区間はオムク専門店だけでも9カ所あり、各種食品、加工食品を売る通りだ。


同店では「李会長が食べた場所」という区間を作り、店内の大型テレビ画面で財界の関係者がオムクを食べる姿を流している。これらのPR効果もあり、同店には絶えず客が訪れる。店の従業員7人はオムクの箱詰めやデリバリー用のメニュー準備に余念がなく、専用の箱が50箱以上準備されるほどの盛況ぶりだ。通りがかりの人に、ここがSNSで話題のオムク専門店なのかと聞かれることも。


同店は第4アーケードの左側から6番目にあり、「プレミアムオムク」を公言している。オムクの質は魚肉と小麦粉の割合によって変わるが、チャンウソンのオムクは魚肉の割合が90%を超える。魚肉の割合が高いため、スーパーなどで売られているオムクより遥かに淡白で、食べ応えがある。店の代表を務めるソン・ジャンウさんは、プレミアムオムクを目指し、高級化を進めてきたという。従業員によると、品質の良さを認められ、歴代大統領の食卓にもたびたび上がるそうだ。


7-3 삼진어묵 어묵고로케_삼진어묵 제공 

△有名ブランドオムク「サムジンオムク」のオムクコロッケ。


「プレミアム」と銘打つだけあり、一般のオムクより価格は遥かに高い。さまざまな形のオムクが入っている詰め合わせ(モドゥムオムク)は1.1㎏2万4500ウォン(約2680円)。大手企業が販売するオムクは1㎏が4000~5000ウォン(約440~550円)程度のため、かなり差がある。しかし本店では自分が欲しいオムクだけを選んで買えるため、手頃な値段でプレミアムオムクが楽しめる。


店の一角では串オムクが煮込まれている。食べたい分だけ取って食べ、食べた串の数で支払いするシステムだ。串オムクは種類に関わらず、1個1500ウォン(約160円)。李会長がおかわりを頼んだスープは、店頭販売のオムクを買うか、串オムクを注文すれば好きなだけ飲める。


・チャンウソン釜山オムク本店

〇住所:中区中区路43番ギル19-1

〇営業時間:午前9時30分~午後6時30分


カントン市場でグルメツアーをしよう


オムク通りには、釜山を代表するオムクブランドが集まっている。オムクコロッケなど、オムクを使った新しいメニューを売り出す「サムジンオムク」「コレサオムク」「ミドオムク」をはじめ、チャンウソンオムクに引けを取らないプレミアムオムクの店がいくつもある。複数の店で少しずつテイクアウトし、ホテルで温めて食べてみよう。釜山を代表するオムクの食感、味を比較してみるのもおもしろい。


富平カントン市場内の人気店「イガネトッポッキ」や、第2アーケードで毎晩オープンし、数十カ所の屋台で一風変わったメニューが食べられる「富平カントン夜市場」など、おいしく楽しい場所が盛りだくさんだ。この冬、釜山に来たらカントン市場でグルメツアーにチャレンジしてみよう。


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△富平カントン市場の人気粉食店「イガネトッポッキ」のトッポッキ。