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秘密の扉越しに広がる釜山の過去

ワイドアングルで見る釜山-釜山近現代歴史館


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△韓国銀行釜山本部の建物を改造した釜山近現代歴史館。金庫があった地下は美術館になった。写真・権晟勲


龍頭山公園近くに歴史館オープン

美術館・カフェ・お土産品店など完備

南浦洞を訪れる観光客も注目


釜山観光のシンボル・龍頭山(ヨンドゥサン)公園近くに新スポット「釜山近現代歴史館」がオープンした。公園北側の龍頭山公営駐車場入り口前にあり、独特な雰囲気のカフェや監獄を思わせる異色の美術館を見ようと、連日観光客が絶えない。


建物は旧韓国銀行の釜山本部。釜山広域市は1月3日、中区大廳(テチョン)路の釜山近現代歴史館本館1階のロビーで「釜山近現代歴史館開館式」を一般公開した。入場料は無料。


同歴史館は本館と別館に分かれており、本館の全体面積は約9077㎡、地下1階・地上6階。釜山市が2015年に旧韓国銀行釜山本部のビルを買い取り、歴史・文化・観光の要素を持ち合わせた博物館として、改装した。歴史館の2~4階は展示室で、1階「文化空間」にはカフェやお土産店などの各種店舗が並ぶ。


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△釜山近現代歴史館1階のカフェ。ゴールドバーチーズケーキなど、個性的なスイーツを販売している。写真・権晟勲


カフェ「CASA BUSANO」では韓国銀行だった点を生かし、金箔でラッピングされた「ゴールドバーチーズケーキ」や「ゴールドバー胡桃クッキー」など、個性豊かなスイーツを販売している。韓国銀行釜山本部の金庫があった地下1階は「金庫美術館」に変わった。ここは金庫を保管していた空間をそのままに、厳重な鉄格子や分厚い壁、金庫門の跡が残っており、空いた空間には各種美術作品が飾られている。本館の開館を記念し、2月26日まで金庫美術館で「最も近く最も密やかな歴史」をテーマに、近現代文化と生活アートの展示会を開催中。


2階の企画展示室では野球都市・釜山に関連した特別展示を3月17日まで開催し、3階の常設展示室では韓国初の開港都市・釜山の近代の様子を展示している。4階常設展示室では6・25戦争(朝鮮戦争)当時の様子や1960~70年代の輸出産業前進基地の様子、造船産業の発祥地、4・19革命と釜馬民主抗争に代表される民主化運動など、釜山の現代史に触れることができる。


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△近代釜山の生活風景を再現したジオラマ。 写真・権晟勲


別館は本館の正門向かいにあり、元は東洋拓殖株式会社釜山支店として建てられたビルだった。その後釜山アメリカ文化院として使われ、現在の姿になった。別館全体は図書館のような仕様となっており、1階で本を選び、2階で読めるようになっている。2階の一角には別館の変遷が見られる展示もある。今年釜山の龍頭山公園を訪れた際には、釜山近現代歴史館に立ち寄ってみてはいかが。


釜山近現代歴史館

〇住所:中区大廳路112

〇入場料:無料

〇入場時間:午前9時~午後5時。カフェは午後9時まで。

〇休館日:毎週月曜日