釜山国際水産物卸売市場

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2016-01-20 13:36:09

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釜山広域市国際水産物流通施設管理事業所は、FTAの拡大などにより急変する国内外の流通環境に能動的に対応し、水産業の国際競争力を強化するために設立されました。流通体系を改善することにより安全な水産物を供給し、釜山を北東アジア最大の水産物貿易の中心地に発展させようと、努めています。

釜山国際水産物卸売市場は、甘川港(カムチョン・こう)の東の海を埋め立てて11万2000㎡の敷地を確保し、2001年1月に着工して2008年9月にオープンしました。卸売市場は、機能別に、市場会館棟、卸売場棟、冷凍冷蔵倉庫棟、活魚保管棟、駐車場棟、突堤式埠頭に区分されています。

市場会館棟は、水産関連業者約60社をはじめ、税関、出入国外国人庁、食品医薬品安全庁などが集まり、様々な行政的支援を行って、水産物の通関手続きをワンストップで処理しています。

付帯施設としては、同時通訳ブースのある国際会議室や中会議室、防災センター、広報館、コンビニエンスストアなどがあり、ここで働く人たちや来客の駐車場約1500台分も備えています。

卸売市場の中枢的機能を果たす卸売場棟は、採光と換気のために天窓を設置して、開放感あふれる空間をつくっています。1階のせり場と突堤式埠頭は、円滑にせりを行うために4つの法人を区画しています。ここには、国際水産物を取り扱う法人2社と、沿海や近海の水産物を取り扱う共販場2社が入っていて、月平均約1万トン以上の水産物を取引しています。

迅速に物流を行って競争力を確保するために、物流シュミレーションを検証し、その結果に基づいたワンウェイ方式の物流処理システムを導入しています。また、電子せりシステムと統合自動管理システムを適用することで、透明で安定した水産物の取引が実現しています。

2階には約160店にのぼる中間卸売業者の店舗があり、3階には中間卸売業者の事務所と、甘川港全体を眺められる展望台があります。

水産物を保管するための冷凍冷蔵倉庫棟は、8階建ての建物になっています。零下20度から零下50度までの貯蔵庫があるほか、1日100トンの氷をつくり、700トンの氷を貯蔵できる施設を確保して、市場や船に氷を供給しています。



卸売市場の南側にある活魚保管棟には、28槽の水槽があります。水温調整のための冷却器と酸素発生装置を設置しており、輸入した活魚の通関や、一時的に保管する場所として活用されています。
2階には、24時間待機している荷役作業員のための宿泊施設があります。また、卸売市場から発生する排水は、近くの中央下水処理場と連結して処理しています。
沿海・近海で漁をする漁船が接岸したり、漁獲物の河岸揚げをするのための突堤式埠頭と2カ所の上屋は、岸壁から突出した形になっていて、全長130M、幅7~80M、300トンクラスの漁船が18隻同時に接岸できます。ここは、2017年8月に竣工しました。水産物を迅速にせりにかけ、漁獲物の鮮度を維持することで、国際水産物卸売市場の競争力確保に一役買うでしょう。

水産加工先進化団地は、甘川港の東防波堤までをさらに埋め立ててつくられました。国際水産物卸売市場と連携したワンストップ物流システムを構築し、物流や経営にかかる費用を削減し、中小企業が集まって連携することでグローバル競争力を強化しようと、2014年2月にオープンしました。

水産加工先進化団地は、地上7階のアパート型加工工場で、業種別に56社の水産加工業者が入居でき――

魚介類、乾物類、その他加工食品類、漬物類の4つの区域に分けられています。生産性と効率性を高め、差別化された生産システムと販売戦略を構築し、優れた水産加工品を作っています。

陸上や海上で水産物の搬出入を迅速に行うために、ワンウェイ方式の動線を確保しています。また、垂直搬送装置を複数の地点に分散配置して利便性を高め、貨物車と乗用車の動線を分離することにより効率性と安全性も確保しました。

水産加工先進化団地は、鮮度維持が重要な水産加工品の特性を考えて、HACCP基準に合わせられており、安全で衛生的に製品を生産できます。

コールドゾーンでは、良好な状態で製品の鮮度を維持することができます。また、作業場内は工程の流れを一方向に絞って勤務効率を最大化したほか、前処理、加工、包装工程の区域を分け、交差汚染を遮断しました。

水産加工先進化団地を地活性化させる重要な役割を担う水産物総合研究所では、水産食品産業の付加価値を生み出し、対外競争力を強化するために構築した試作品共同生産システムを活用して、新製品の開発やHACCP(ハサップ)認証のためのコンサルティング、賞味期限の設定など食品の安全性を確保するための支援を行っているほか、輸出のサポートやコンサルティングを行う輸出入情報センター、入居企業に関するPRを行う広報館、会議室を運営しています。
また、快適な勤務環境を形成するため、様々な福利厚生施設も備えています。

水産加工先進化団地は、韓国最大の水産物戦略基地として、水産物の流通秩序の確立や水産物の価格の安定、そして水産物の流通における国家競争力の確保にも大きく寄与することでしょう。

今後、釜山国産水産物流通施設管理事業所は、北東アジアの国際水産物貿易の中心というだけでなく、21世紀の新海洋時代の水産業を主導する世界一の卸売市場、世界一の水産加工団地となるでしょう。